UWF

Uの灯火 消えんとして光を増す

5be9892c.jpg昨日のパンクラスで行われた試合で、元UWFインターの金原弘光がパンクラスミドル級王者の竹内出に判定負けしました。

試合内容に特筆すべきところは何もなかったようです。

金原は有効的な打撃もサブミッションも決めることができず、勝った竹内にしても抑え込んだだけの塩試合。この写真の両者の表情がそれを如実に物語っているでしょう。

竹内という王者の存在価値が問われるんじゃないでしょうか?勝てばそれで良いのかと。プロとしてそれで良いのかと。私の目にはアマチュアの延長にしか見えません。

しかし、格闘技戦ができる数少ないプロレスラーの一人である金原が、そんな塩選手に封じられたことも事実。私のようなプロレスに思い入れがある人間にとっては、金原のような下積みを経験したレスラーが、竹内のような町道場の格闘家に負けることがとても偲びないのです。

勝てば官軍の単なる格闘家を、プロレスラーが下す。そんな試合が私は見たいです。

その観点から見ると、DEEPミドル級トーナメントに出場し、決勝大会に勝ち残っている松井大二郎はビッグチャンス。白井祐矢(柔道、サンボ)に福田力(レスリング)、中西裕一(柔道、修斗)ら町道場の格闘家らに囲まれた中で、どれほどの存在感を示すことができるのか?

PRIDE時代の松井は、高田道場所属の恩恵で、勝てなくてもしょぱくても試合を与えられ、ファンの支持を得ることができませんでしたが、今度のDEEPミドル級トーナメント決勝大会で自分の殻を破るような戦いを見せることができれば、U系のプロレスラーとして、存在価値が一気に上がることは間違いないでしょう。

もし、という2つの条件があればの話です。

もし松井が晴れてDEEPミドル級王者になったなら。

そして、もし、『DREAM2』においてミドル級GP一回戦が7試合のみ行われ、セカンドステージに推薦枠が設けられるならば。

是非とも松井大二郎をエントリーしてほしいと思います。

そして、今のところ焦点が何ら見えてこない『DREAM』ミドル級GPに、UWFvs格闘家という図式を鮮明に打ち出してほしい。

灯火消えんとして光を増す。勝手ながら、まだまだU系のプロレスラーに期待させてもらいます。

まったく異質なUWFの対決 桜庭-船木戦

素肌美研究家の中島香里と虻ちゃんの見分けが付かないweb新です。

今日は、『Dynamite!!』の第1弾カードとして発表された桜庭-船木戦の見どころについて書かせていただきます。

私は昭和のプロレスファンですが、悲しいかな素人レベルの見る目しか持たないためにこの試合の見所が何なのかさえ解らず、UWF同士をぶつけてどちらが勝っても負けても安心なカードだなどと揶揄しておりましたが、一概にUWFと言っても、桜庭と船木はまったく異質な存在なのです。

そのことを教えてくれたのが、『別冊・プロレス昭和異人伝』です。18日のエントリー「船木に勝算はあるか?」で、桜庭vs船木の見どころが書かれています。

アルティメットなるものが世に出てきてからは、極めに至る過程のポジショニングが重視されるようになりましたが、UWFではまずはじめに極めありきのスタンスで技術を磨いていました。

今回の桜庭vs船木は、【ポジショニングの技術から総合にアプローチした桜庭=平成の総合格闘技】と【極めの船木=昭和のUWF】のイデオロギー闘争でもあるのです。

と言いたいところですが、船木はポジショニングを覚えるためにグラバカへ足繁く通っているようで残念。

付け焼刃の技術でどこまで桜庭に通用するのでしょうか?

ちなみに田村がこの試合について「一発当たれば船木さん」と語ってましたが、出会いがしらの打撃で勝負が付いてしまったらこの試合を組んだ意味はなくなると思います。

『異人伝』のご教授により、私の中で桜庭-船木戦がじっくりと堪能したいカードに昇華されました。

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これで秋山を無視できなくなった

HERO’S韓国大会のメインイベントで復帰戦を行なった秋山成勲が、強豪デニス・カーンをKOで撃破しました。

デニス・カーンと言ったら、私がここで書くまでもなく、PRIDEウェルター級GP準優勝の実績を誇る強豪中の強豪。日本人では誰が勝てるのか?ってくらいに強い選手なわけですから、これに勝った秋山の実力は相当なものである言って差し支えないでしょう。

しかも、カーンのタックルも桜庭戦で見せたターン式の逃げ方で切り抜け(オイル無しでもできるじゃない)、スタンドの打撃も完全に見切った上での完勝(具体的な技術面から見た秋山復帰戦レビューは『異人伝』にて)。

こうなると次の相手は誰だ!?って話になるでしょうが、是非ともUWF勢の誰かとの試合を組んで欲しいと思います。でも、誰も手を挙げないだろうなぁ。勝てそうもないもん。

いやぁ、今回の秋山勝利を苦々しく思うファンもいることでしょうが、これでライトヘビー級がますます面白くなりますね。

緊張感あってこその格闘技。秋山がこれからのHERO’Sを大いに盛り上げてくれることは間違いないでしょう。

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「UWFは全日・新日で使い物にならない奴ら」

格闘技Ranking1位を奪取した『別冊・プロレス昭和異人伝』(以下、異人伝)は面白い。おかげで私のランキングは下がったが、そんなことはどうでも良い。読み物として面白いプロレス・格闘技ブログが増えてくれることが私の願いだから。

その異人伝に『中西、永田の闘いへの期待』という記事がある。大変興味深い一節をまずは紹介する。

その頃、UWF全盛であった。
格闘技を名乗ったUWFであったが、私は彼らにテイクダウンされたら、今の先輩との地獄のような練習の意味は無くなるとさえ思った。
前田か高田かが「UWFに対応出来るアメリカの選手は少ない。アイアンシークが出来ると聞いたが」とコメントした。
私は何を持って「出来る」なのか?と思った。
レスリングの全米代表のコーチにも抜擢されたアイアンシークに対して、どのような格闘能力を持ってUWFの連中が「出来る」等と評価出来るのか腹立たしかった。
テイクダウンまともに出来ないUWFがえらそうに語り、それらに熱狂して普通のプロレスを見下すUWF信者たちに嫌悪感を抱いていた時期であった。


これを読んで私は、学生時代に通っていたキックボクシングジムの会長との会話を思い出しました。

会長「お前はどんなのが好きなんだ?」

私「UWFです」

会長「・・・。UWFってのはな、馬場や猪木のところでは使い物にならない奴らなんだぞ」

私「はぁ・・・???」

当時はまったく理解できませんでしたが、高田vsヒクソンの結果を目の当たりにしたり、中野がヤーブローに圧殺されたり、臼田勝美が長南に瞬殺されたりしたシーンを思い出すと、何となく理解できそうな気がします。

ただ、全日・新日の選手の中にもタックルができない選手は多いような気はしますけど。

くしくもUWF最後の砦、田村潔司がHERO'Sに参戦することが決まりましたが、大相撲出身の田村もやっぱりタックルは苦手でしたか?

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映画館で観たUインター

PRIDEアメリカ大会のパブリックビューイングが日本各地で開催されるようです。チケットは5,000円。ちょっと高いよ。

ところで、格闘技のパブリックビューイングと言えば思い出すのがUWFインターナショナル。PRIDEと違ってこちらは録画した試合映像の上映でした。

私は茨城県日立市内の映画館で観ましたが、観客は私以外に2人しかいませんでした。多分、あれは大失敗の企画だったと思います。
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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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