これまではカウントダウンイベントの日程と主要カードのみ発表されていたショータイムジャパン(以下、STJ)の団体設立等に関する発表会見が昨日、都内のJSPORTS社屋にて執り行われた。

そこで私が思ったのは、今回のSTJ発足がK-1競技化の起爆剤になるかもしれないということ。

まず、STJが「あなた方がリングを使ってやってることは何なのですか?」と問われた時、現状では明確な答えを公に出すことはできないが、実質的にやってることはK-1そのもの。

これはメディア戦略上痛い部分。もし地上波テレビ番組としてSTJが中継されることになっても(STJの硬派な理念からすると地上波放送はあり得ないだろうが)K-1の名前は使えず、キックボクシングの呼称は今更古臭く、結局は"立ち技最強格闘技日本上陸!!"みたいに曖昧なキャッチを使わざるを得ないだろう。

既にIt's Showtimeを中継しているJSPORTSではどんなキャッチを使っているのだろうか?再契約後に番組を視聴する楽しみの一つにしたいと思うが、本来であればIt's ShowtimeとしてもスッキリとK-1を公言したいところだろう。

そのためにはK-1が空手やボクシング、あるいは野球やサッカーのように競技名として独り歩きする状態にならねばならないが、そこで問題になるのが商標登録。もともと新空手道連盟が考案したK-1という呼称だが、それを商標登録したのが石井館長だ(今更知った風な口を利いてゴメンナサイ)。

商標登録を解除しろとは言わないが、STJが"我々がやってる競技はK-1である"と公言できる状態を整えてあげて欲しいと思う。裁判沙汰の騒ぎになっていたIt's ShowtimeとFEGだが、It's ShowtimeもK-1を公言できるようになった時こそ両団体が雪解けしたと言えるだろう。

K-1の興行を行う大手格闘技イベントとしてSTJとFEGが鎬を削り合う。それがベストの形だと思うのだ(そこら辺の構想については後日改めてエントリーを書いていきたい)。