MMA

最強を目指さないことについて

先日のエントリー「最強を目指すことばかりが能じゃない」に対して、プロは最強を目指すべきというコメントが寄せられたが、そもそも最強とは何かがよく分からない。

格闘技をこんな風に考えてはどうか?

格闘技イベントを野球のチームに当てはめてみる。エースピッチャーと四番バッターが格闘技イベントのメインイベンター。セミやその前が三番、五番バッター、あるいはストッパー。左のワンポイントや代打の切り札川藤、死球自演乙達川は、前座のイロモノ。

余談だけど、左のワンポイントってポジション好きだったなぁ。角、清川、遠山、初代ファミスタのヤクルトに安田というハンパない癖玉を投げる投手がいたなぁ。

自分に与えられたポジションの中で最高のパフォーマンスを発揮する。それで良くない?

ちょっと無理があるかな?

K-1 -65トーナメントの残り二枠にウィッキーを

3月に開催される「K-1 WORLD GP 2016 〜-65kg日本代表決定トーナメント〜」への出場者8名のうち6名は発表済み。

「K-1 WORLD GP 2016 〜-65kg日本代表決定トーナメント〜」トーナメント組合せを1月10日(日)公開記者会見で発表!ニコニコK-1チャンネルで生配信!

旧K-1の-63kgトーナメントで準優勝した経験のある久保優太,Krushでの“狂拳”竹内戦が今なお鮮烈に脳裏によみがえる(古い記憶しかなくてスマン)天才キックボクサー野杁正明,ゲーオには完敗したが「戦慄のブラジリアンフック」がキャッチフレーズでパンチの破壊力に定評のある木村“フィリップ”ミノル,そして,魔裟斗2世の異名に恥じずRIZINでの異種格闘技戦をKO勝利で飾ったHIROYA。あとの2人は、知らね。

この6名の組み合わせだけでも興味深いカードがいくつも組めるが,現状の彼らのステータスでは,GPトーナメントと銘打った大会をやったところで、K-1内K-1の出来事に過ぎぬ熱量しか生み出さない。しかし、残り2枠に誰が入るかで,このトーナメントが“新・人類最激戦区”のフレーズに相応しいGPトーナメントになるかどうかが決まると思う。

せっかくのこのGPトーナメントを井戸の中の出来事で終わらせないためには,純K-1ファイターではない、外敵という立ち位置の選手を招聘することが不可欠だと思う。異分子を取り込むのがK-1の歴史であり、K-1のKは外敵のGでもあるからだ。

K-1vs.外敵という構図からは,直近では先月29日のRIZINで行われたHIROYAvs.ウィッキーの激闘が思い出されるが,その戦前に私が「HIROYAに勝って欲しいが,HIROYAが負けた方が面白い」と言ったのは,このトーナメントを見据えてのものだった。もしRIZINでHIROYAが負けていたら,何としてもウィッキーをこのトーナメントに出場させて,リベンジの舞台を整えねばならないからだ。

しかし,HIROYAは、名古屋のムエタイかぶれと違って完勝してしまったが、逆にウィッキーに対してリベンジの舞台を用意してあげたら良いではないかとも思うが,HIROYA戦で受けた足のダメージを見ると,さすがのウィッキーも再戦には二の足を踏むだろう。

となると、高谷かDJに白羽の矢を立てたいところ。特にDJは、立ち技を馬鹿にする“MMAファイターあるある”的な発言をしており、K-1側としては看過できない。

彼ら以外にもK-1適合性の高いMMAファイターがいることは、私よりも、これを読んでくれている皆さんの方が詳しいだろうと思うが、残り二枠に純粋な立ち技の選手が入った場合とMMAとファイターが入った場合の、GPトーナメントの盛り上がり方の違いを想像して欲しい。

とりあえず5日後の発表を待とう。

ヒョードルの次戦の相手は?

RIZINの次回大会は4月に名古屋でRIZIN.1が開催されると発表され、チケットの先行販売も行われたらしい。

ヒョードルも次戦はRIZINと相談することになるだろうと変な言い回しでRIZIN.1参戦を仄めかしている。

となると、相手は誰か?ヘビー級トーナメント覇者のモーが最右翼といった声も聞こえるが、それはないと思う。なぜなら、モーが負けたら、せっかくの総額1億円トーナメント(本当に支払われるか怪しいものだが。)はなんだったの?という話になってしまうし、やったら確実にヒョードルが勝つだろう。過去の試合を振り返れば分かると思うが、下からの極めが強いヒョードルは、タックルで倒されても何ら危険はない。むしろレスリング出身者はお手の物である。

妥当な線を考えると、準優勝のプロハースカ、活きの良さと打撃力の強さを見せたオーストリクスあたりか。

でなければ佐竹あたりでいいんじゃない?

アーツはMMA向きではありませんから念のため

把瑠都との対戦で「代打出場にしてはよく頑張った」と言うのは解るが、アーツがもっと早くにMMAに専念していたらミルコのようになっていたはずとの意見には賛同いたしかねる。

アーツは体の作りや運動能力、身体的特徴等からしてMMAに不向きです。柔軟性がない、腰が高い、瞬発力がない、俊敏さがない。特に、私もルミナも言っていたキワの攻防に弱い。一般的な総合の選手と比較すると一呼吸分くらい遅い。

いちいち説明しなくても、普通に試合を見ただけでアーツが総合に向いていないことは理解できると思うのだが、年寄りが代打出場して頑張ってる姿に感動して、目が曇ってしまった?

ちなみにこのエントリーは、誰かのことを揶揄してる訳ではありません。アーツを評価する声が多いことに違和感を覚えたので、書いてみただけです。いや、人として評価するのもお好きにどうぞ。

意見が合わなくても怒らないようにお願いしますね(特に半年以内にフォロワーになった方々)。古くから付き合いのある方々も、最初は意見の相違で私に反発しましたが、最終的には自分の無知さ、足りなさ、経験の無さを理解し、納得してくれたものです。

コメント書いてくれてる固定ハンの皆さんにもありがとう。励まされたお陰で更新のモチベーションが維持できてます。今後もよろしくお願いします。

バンナとMMA

5f7f9bae.jpgLucy Liuは美しい。

昨夜は映画『クローンウォーズ』を観させてもらいましたが、『スターウォーズ』エピソード3でLucy Liuをジェダイ役に起用して欲しかったな。クローントルーパーを率いるLucy。かたことの日本語で「ヤッチマイナァ!」、、、って、それは『キル・ビル』かw

さて、老舗プロ格ブログ『MMA IRONMAN』のこちらのエントリーによると、ジェロム・レ・バンナがアメリカのMMAイベント『アフリクション』出場に色気を見せているとのこと。

皆さんはこのニュースをどう受け取りますか?バンナのMMA出場は是か非か?

私は、バンナはMMAに出るべきだと思います。いや、出なければいけません。なぜなら、バンナは自分が吐いたつばを自分の顔に浴びたままの状態だから。

自分が吐いたつばとは、K-1ファイターがMMAの試合に取組むようになった頃、バンナがMMAについて「ゲイがやること。小便野郎」などと見下した発言をしたことです。

しかし、見下した割にはミルコが藤田に勝った試合では、石井館長とともにリングサイドに陣取り、大はしゃぎでミルコの勝利を喜んでいたことから、格闘家としては相当にMMAという競技を意識していることが伺えます。

その後、バンナ自身もK-1内のMMAマッチに身を投じましたが、01年の第2回猪木ボンバイエのメインイベントとして行われた安田忠夫との試合では、2R2分10秒、ギロチンチョークで惨敗する醜態を晒しました。

ふり返ってみると、バンナのMMA戦績は4戦2勝1敗1分でしょうか?(ネットがあれば馬鹿でも物知りってことで、間違いがあればご指摘ください)

勝った相手は、自分より二回り以上は体が小さい秋山と半素人のアラン・カラエフ。ボブ・サップ相手にはぐだぐだのドロー。

MMAを馬鹿にした割には惨憺たるこの結果を一番気にかけているのは、ジェロム・レ・バンナ自身に他なりません。それゆえに予てからUFC出場の可能性を模索したり、今般アフリクション出場を示唆するようなことになっているのです。

自分の顔にこびり付いたつばを一刻も早く拭き取りたい。そんな思いなのでしょう。

そのためには、MMAと言っても、DREAMでキム・ミンス相手にお茶を濁すような試合では意味がありません。本格的なMMAファイターと対戦して勝利することが絶対条件です。(どちらが先に噛み付いたのかは不明ですが)因縁の相手とされるティム・シルビアは絶好の相手じゃないでしょうか?

バンナファンの方々にとってこのエントリーはカチンとくる内容かもしれませんが、バンナの名誉挽回を願う気持ちは私が一番強いと思いますよ。

何せバンナはK-1そのもの。K-1の化身的な存在です。

そしてこの私は、K-1という競技に最も早く足を踏み入れたK-1ファンなのですから。
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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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