K-1ジャパン

田村潔司のジャパンGP参戦にK-1ファンは納得できるか?

『MMA IRONMAN』によると、今年のK-1ジャパンGPに田村潔司が参戦するかもしれないとのこと。

これは非常に楽しみですよ。しかも一回戦の相手は武蔵を予定しているとのこと。

ただ、心配なのが体格差。

武蔵 185cm/103.1kg
田村潔司 180cm/82.7kg

実際に武蔵を生で見ると「でっけえなぁ」と感じますが、田村の場合は「ごっついな」とは思うものの上背は物足りません。

しかしクレバーな田村のことですから、勝ち目の無い試合にのこのこと出て行く訳がありません。もしこのオファーを受けるならば、勝算があってのことなのでしょう。あの左ミドルが、吉田からフラッシュダウンを奪った右ストレートが火を噴くことに期待しましょう。

K-1vs.総合の路線がますます拡充しそうで何よりですね♪

けれども逆に言えば、もうK-1は純粋なK-1ファイターだけでは大会を回していけないってこと。

プロレスラーや総合格闘家に頼らねばならないなんて、よいこのK-1ファンにとっては絶対に認めたくないことでしょうが、これが現実なんです。ダッチムエタイファイターだけではやっていけないんです。

でも不思議なのは、K-1ファンってダッチムエタイ好きの割にはキックボクシングを見ないよね(失笑)

K-1というパッケージを観てるだけなんだろうなぁ。だから、そこに“闘い”があるかどうかなんてどうでも良いこと。K-1に飽きれば去っていくだけ。

谷川EDはK-1に“闘い”を生み出すため、他流試合路線に活路を見出しているんでしょうね。そこは評価すべき点だと思います。



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武蔵には新世代包囲網、テイシェイラには・・・

K-1ジャパンGPの組み合わせが発表されました。

武蔵vs前田慶次郎

野田貢vs佐藤匠

エヴェルトン・テイシェイラvs堀啓

藤本祐介vs中迫強

まず、武蔵に放たれる第一の矢としての前田慶次郎ですが、昨年末の中迫戦のようにはいくまいが、武蔵にどこまで肉薄できるか、興味深いカードです。

続いて野田貢vs佐藤匠、藤本祐介vs中迫強についてですが、組み合わせを間違っているのでは?

せっかく昨年から世代交代の流れが生まれているのだから、武蔵vs前田のように旧世代vs新世代のカード編成にすれば、今回のジャパンGPのカラーが明確になったはずです。

と言うか、主催者としてはそんなことよりもテイシェイラを無傷で決勝まで勝ち上がらせることが肝要。そのために堀と藤本、中迫を同じブロックに集めたのでしょう。

現役極真世界王者もバカにされたものですよ。同じブロックが堀、藤本、中迫という“厚遇”。1回戦が堀だなんて、これ以上ないボーナスステージ。

それと、なんでリザーブマッチに高森啓吾の名前が?あ、ぃゃ、判断は実際に試合を見てからにしましょう。高森は谷山ジム所属となっているので、もしかすると真面目なストライカーになっているかもしれませんし、総合ルールではありますが、かつては白蓮会館王者の西田操一をわずか17秒でKOした実績もありますから。

まぁ、西田は白蓮会館の全日本大会を3度制したとは言え、体の大きさで相手を押し切るだけの、フルコン空手としては最も恥ずべき“相撲空手”しかできなかった選手ですけど。

西田と言えばPRIDEでのエンセン戦が思い出されます。リングに上がる前のチェックでファールカップの未装着が判明し、苦笑いしながらぴょこぴょこと花道を駆け戻る姿に場内失笑の渦。試合前から完全に飲まれていたわけですが、実際に試合の方もチョークスリーパーで秒殺されました。

近年の格闘技界における空手のステータス急落に関しては、この西田はA級戦犯と呼んでも差し支えないでしょう。

話が逸れてしまいましたが、高森は競技人口の多い柔道の世界でアジア選手権準優勝など一定の成績を残してきた選手ですから、相当な戦闘能力を有しているのは間違いありません。K-1という新天地のみならず、層の薄い『DREAM』の重量級での活躍も期待されるところです。

ジャパンGP以外にはピーター・アーツvsノルキアというカードも組まれています。私には地方をバカにしたカードにしか思えません。「アーツが勝つところを見せてやれば福岡のファンも大喜びだろ」ぐらいの主催者の思惑が見て取れます。プロレスの地方巡業で言えば、ハンセンvsキマラみたいな感じ?

実際にこのカードを福岡のファンはどう受け止めているのでしょうか?福岡のK-1ファンを代表して、当ブログ常連のやすにいさんが何らかのコメントを残してくれると思います。

最後にジャパンGPについて一言。

主催者としては武蔵vsテイシェイラの決勝戦しか想定していないでしょうが、前述したように、せっかく昨年から世代交代が顕在化してきたK-1ジャパンの兆候を確固たる結果として残して欲しいという意味で、私は前田と佐藤、野田の3人に期待しています。

また、テイシェイラの噛ませ犬として用意された堀、そして藤本と中迫にしても、テイシェイラが決勝に進んで「予定終了でございます」となることなく、“K-1ジャパンにも五分の魂”の精神で、何とかテイシェイラの決勝進出を阻止して欲しいところです。

こうして考えると、これもある意味K-1ジャパンの世代闘争と言えますね。新世代ファイターの課題はストップ武蔵。旧世代の相手はテイシェイラ。主催者の敷いたレールをどちらの世代がぶち壊すでしょうか?

武蔵もテイシェイラも決勝進出を阻止され、決勝戦で新世代vs旧世代が実現したら最高ですね。決勝のカードが前田vs中迫になって、中迫が前田をKOで下して優勝でもしたら、、、。私はテレビの前で、46インチ・フルハイビジョンプラズマテレビの前で、人目をはばからず泣きじゃくると思います。

秋山叩きとK-1ジャパンへのクレーム

a1344814.JPG前回のエントリー『秋山が戦いたいと思っている相手とは?』の中で、

いつまでも秋山叩きするのはやめませんか?秋山が出る大会は絶対に見ない!って言い切れる人ならばいいですけど、どうせ秋山の試合を喜々として見るのですから、許せない!なんて息巻くのは滑稽でしかありません。

と書いたことに対して、

秋山叩きはやめろ、するなら見るなって理論は強引。あなたもK-1のベテラン日本人でしょっぱい試合する人さんざん叩いてたでしょうに。

というコメントが寄せられました。

はて?

一部の格闘技ファンが執拗に秋山を叩き続けることと、私がK-1ジャパンの旧世代ファイターを叩いたことは同じ意味合いを持つ行為でしょうか?

私は、秋山に対して「試合に出すな。永久追放しろ」などと馬鹿な主張はせず、せっかくの高い商品価値を活かしましょうと言ってるのです。一方で旧世代のK-1ジャパンファイターに対しては、勝てる見込みのない世界予選に放り込むようなことはせず、台頭が目立ってきた若手選手を相手にマッチメイクした方が面白い試合が見れるだろうと提案し続けてきました。

そして、実際にK-1ジャパンにおいてはそのような流れになってきました。昨年のワールドGP開幕戦での澤屋敷vs藤本、年末のドラゴン道場興行で行われた強太郎レンジャーvs中迫、そして先の横浜大会においては、駄目なジャパンの象徴的存在だった中迫強が新鋭の佐藤を相手に意地を見せ、判定勝ちを収めました。

また、6月には数年ぶりにK-1ジャパンGPが開催され、K-1ジャパンの注目度が高まっています。そこには西島洋介の参戦も予定されており、こちらも駄目ジャパンの象徴だった天田ヒロミとのボクサー対決が期待されるところです。

いかがでしょうか?

商品価値が高い秋山に対して「試合に出すな、追放しろ」と主張すること。

商品価値が著しく低下した旧世代K-1ジャパンファイターの再活用方法の提案。

この2つが同じことだと思いますか?って話です。以上。

≫過去のK-1ジャパン関連記事はこちらです。

武蔵はK-1ジャパンGPに出場するべきか?

数年ぶりに開催されることが決まったK-1ジャパンGPですが、澤屋敷との“日本人頂上決戦”を完全KO勝利で制した武蔵は出場を回避する姿勢を表明しています。

ジャパンGPの展望については近日中に書かせていただきますが、とりあえず右サイドバーにアンケートを設置しました。テーマは、武蔵はジャパンGPに出場するべきか?です。

投票をよろしくお願いいたします。

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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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