意図的にアイドル仕立てされている民放のお天気お姉さんより、NHK『ニュース7』の半井小絵の方が数百倍かわいいと感じるweb新です。

ちなみにターザン山本氏も半井嬢を相当気に入ったようで、両手の交差具合が最高に素晴らしい!と独自の視点で評価しています。

さて、今回は格闘技専門誌について書いてみようと思います。

かつて私は『格闘技通信』(以下、『格通』)を定期購読し、貪るように読んだものでしたが、いつの間にか立ち読みすらしなくなってもう何年経つことでしょうか(『週刊プロレス』も同様)。

専門誌を読まなくなったのは私に限ったことではないらしく、専門誌の発行部数は相当落ち込んでいるようです。

やはり試合結果を当日の内に伝えることが可能なウェブサイトが普及した現代において、月2回発行の専門誌は速報性という点で大きく遅れを取っているわけですから、売り上げが落ちるのも致し方ないと思われます。

しかし、専門誌が売れなくなった原因は、速報性の問題だけでしょうか?

私はそれ以外の要因を2つ挙げることができると考えます。

1つは、業界と癒着した格闘技マスコミ体質。これは以前にも書きましたが、秋山のオイル事件について当初は主催者発表を鵜呑みにし、誰がどう見てもおかしいと感じたはずの“事実”を報道しなかった『格通』への落胆、不信感は相当に大きかったと思われます。事実隠蔽はマスコミとして致命的な過ちだったと言えるでしょう。そうなれば我々ファンが「こんな雑誌買わない」となるのは当然です。

しかし、専門誌が売れなくなったのは秋山事件以降のことではありません。そこでもう1つの要因、記事内容の質低下です。

『別冊・プロレス昭和異人伝』の記事の中に興味深い記述があります。

逆に一番、桜庭が苦戦したのはガイ・メッツァーとの試合であった。
学生時代日本人のレスリングコーチに師事したほどの隠れたレスリングキャリアの持ち主であるメッツァーすら桜庭へのレスリング勝負は徹底的に避けた。
結果、ローシングルのディフェンスのみにこだわったメッツァーからテイクダウンを奪う事は出来なかった。
格闘技専門誌が不思議がったメッツァーの腰の強さとやらは、単純にレスラーが防御に徹したからこそ出来た防御でもあった。


私のような素人では持ち合わせていない情報と見識の高さを有する異人伝管理者様からすれば、桜庭を苦しめたメッツァーの戦い方のからくりが白日の下に晒されてしまいます。

しかし、専門誌記者ではそれが理解できなかった。某格闘技イベントプロデューサーよろしく「腰が強い」で記事をまとめてしまったわけです。

このエピローションもといエピソードは、かつて観る側の雑誌として人気を博した『格通』が、編集者の方針で中途半端にやる側に振った結果の端的な顕れと言えるでしょう。

つまり、専門誌の記者であるにもかかわらずその道の専門家が皆無に近かったということで記事内容に説得力を欠き、その結果として読者が離れていったと推測できるわけです。

7〜8年前の話ですが、都内の某格闘技ジムにおいて、ジム生が練習する様を某専門誌の記者が視察している場面に出くわしたことがあります。ジム生が必死で汗を流す中に、何様のつもりかづけづけと立ち入り、見下すように不躾な視線を投げつけていたことを非常に不愉快に感じたものでした。

事務室の小窓から練習風景を凝視していた朝日昇がダメ出しするために中に入ってくるのとはわけが違います。果たしてその記者は、どのような知識と見識の元で練習風景を傍観していたのでしょうか?

10年前と比較して三分の一に売り上げが減ったと言われる『格通』。今年になって編集長に復帰した“やる側”の朝岡氏は、この事態をどう立て直すのでしょうか?

久々に『格通』を購入し、誌面に目を通してみました。新機軸としてプロの選手による技術解説を売りにしているようですが、それだけでは物足りないと“観る側”のファンである私は感じました。

技術論という小さな殻に閉じこもることなく、グローバルな視点で業界の発展に寄与する専門誌になってもらいたい。

すなわち世間を見据えた記事を書いてもらいたということです。

格闘技は未だアングラな世界から脱しきれないジャンルですが、そこに金を落とすのは我々一般人が主流である以上、時流を無視して技術論にばかり走る誌面では多くの支持を得ることはできないと私は思います。

≫≫≫何か感じる部分あればクリックお願いします。人気blogランキングへ