サムライにチャンネルを合わせたら、一昨年に行われたパンクラスライト級タイトルマッチが再放送されていた。

王者の井上克也が挑戦者の花澤を判定で下し、王座を防衛したのだが、これがまた、しょっぱいことこの上ない試合だった。

まぁ、井上克也vs.花澤大介13という組み合わせを見ただけでも口の中が塩辛くなりそうではあるが、試合もダラダラと軽く殴りあい、倦怠期を迎えた夫婦の寝床のようなグラウンド技の応酬を繰り返しただけだった。

こんなものを15分間も、しかもメインイベントとして見せるって、どうかしてるぜ!!

試合のつまらなさは想定内ではあるが、試合後の会見での発言も塩そのものだった。あんな下らない出し物をした直後に「やっぱり大きな舞台で試合をしたいので、次は戦極に出たいです」と来たもんだ!呆れたよ、この馬鹿野郎には。

ただ、試合が盛り上がらなかったこと自体は井上本人も自覚しているようで、謝罪発言もしていたが、「お世話になった方々に申し訳ない」とのことで、格闘技ファン全般は彼の視野には全く入っていないようだ。

さらに醜いと感じたのは、試合を終えて退場する際、花道の奥で知り合いと談笑していたこと。その程度ってことなんだよ。自身の半径数メートルの世界だけしか巻き込めないエンターテナー。

こんな奴が一線で活躍している日本の格闘技界が衰退するのは当然だと思ったよ。

くしくもTwitterで“自分のために試合をする”云々の発言をしたシンヤ青木と二言三言の意見交換をさせて貰ったが(青木と井上は全く別格だとは思う。)、プロのエンターテナーは大衆を振り向かせてナンボだと思うのだ。

そうだ。この春は戦犯捜しの旅に出よう!

提供は、JR東日本でした。





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