日本人選手として初めてバンナに勝利したことで一躍脚光を浴びることになった澤屋敷。それから同年のGP開幕戦で藤本祐介をKOで下すまで4連勝と躍進しましたが、GPファイナル1回戦でアーツに呆気なくKO負けしてから完全に歯車が狂いました。
2008年は澤屋敷の大殺界。07年にはバンナを倒した3月横浜大会では武蔵にKO負けし、ジャパンが逆行。続いて7月にも無名外国人選手(カタリン・モロサヌ)にKO負け。昨年ベスト8の実績のよりエントリーされたGP開幕戦ではバンナにリベンジされました。
そして迎えた3度目の横浜は、グラウベ・フェイトーザ相手に成す術なくKO負け。澤屋敷とグラウベには大人と子供くらいの体格差があり、第1ラウンドに続いて第2ラウンドにもスコーンとダウンを奪われたところでセコンドからタオルが投入されました。
つくづく思う。澤屋敷のような才能ある選手を適性階級で闘わせてあげたい。
日本人スター選手が欲しいにも関わらず、日本人選手が活躍できる土壌(階級)を作ろうとしない主催者。澤屋敷は引退をほのめかしているようですが、実力が開花しないままに有望な若手が潰れていくのを指を咥えて見ているだけなのか?
大きな外国人選手相手に玉砕する姿を、「根性」の一言で美化しないでくださいよ、谷川さん。
一方、偶然にも小粒な選手が揃ったこともあってヘビー級タイトル奪取に成功したのが、澤屋敷と同門の前田慶次郎でした。
準決勝では足を使ってマヌーフをいなし続け、カウンターのパンチで完全KO勝利。なかなか出来ることじゃないですよ。
セコンドの前田憲作氏も、まさかダウンを奪うと!?って感じで立ち上がってましたけど、誰もが驚きましたよ。
ただ、マヌーフが打ってきたら、肩を突き出してダッキングする作戦は完全にはまってましたね。あれでマヌーフは調子が狂ったでしょう。
準決勝のもう1試合はグーカン・サキvs.タイロン・スポーン。未知の強豪として期待されていたスポーンでしたが、試合もダイジェスト扱いな上にKO負け。何らインパクトを残すことなく消え去りました。
ダッチムエタイ通気取りのファンにしてみれば、期待のスポーンがKO負けし、蔑むばかりの日本人ファイターがマヌーフをKOで下すという完全想定外の展開に苦虫を噛み潰すしかなかったでしょう。
決勝戦は前田vs.グーカン・サキ。
サキは左ミドルが速い。しかし、大振りの左フックの打ち始めが狙い目だなと思ったら、前田陣営もそれを狙っていたのでしょう。スロー再生ではサキが左フックを打ち始めるところに前田が右ストレートを打ち込むところが確認できました。
サキは準決勝で4ラウンド戦ったこともあり、ロープを背にしてガードを固める時間が長かったですが、それを前田は攻めあぐねたところが物足りなかった。愚直に正面からパンチを打ち込むだけ。ジマーマンがよくやるように、自分が下がることで相手の攻撃を誘い、そこにカウンターを打ち込むような変化が欲しかった。足を使える前田ならばそれが可能だと思うし。
判定勝利した前田がヘビー級タイトルを奪取しましたが、前田はこれからが本当の勝負でしょう。まぐれ載冠と見るファンも少なくないと思うし、マヌーフが大会前に「このトーナメントは2番手を決める戦い」と語ったように、“ヘビー級のトップはバダ・ハリ”という認識は誰もが持っていますから。
2008年は澤屋敷の大殺界。07年にはバンナを倒した3月横浜大会では武蔵にKO負けし、ジャパンが逆行。続いて7月にも無名外国人選手(カタリン・モロサヌ)にKO負け。昨年ベスト8の実績のよりエントリーされたGP開幕戦ではバンナにリベンジされました。
そして迎えた3度目の横浜は、グラウベ・フェイトーザ相手に成す術なくKO負け。澤屋敷とグラウベには大人と子供くらいの体格差があり、第1ラウンドに続いて第2ラウンドにもスコーンとダウンを奪われたところでセコンドからタオルが投入されました。
つくづく思う。澤屋敷のような才能ある選手を適性階級で闘わせてあげたい。
日本人スター選手が欲しいにも関わらず、日本人選手が活躍できる土壌(階級)を作ろうとしない主催者。澤屋敷は引退をほのめかしているようですが、実力が開花しないままに有望な若手が潰れていくのを指を咥えて見ているだけなのか?
大きな外国人選手相手に玉砕する姿を、「根性」の一言で美化しないでくださいよ、谷川さん。
一方、偶然にも小粒な選手が揃ったこともあってヘビー級タイトル奪取に成功したのが、澤屋敷と同門の前田慶次郎でした。
準決勝では足を使ってマヌーフをいなし続け、カウンターのパンチで完全KO勝利。なかなか出来ることじゃないですよ。
セコンドの前田憲作氏も、まさかダウンを奪うと!?って感じで立ち上がってましたけど、誰もが驚きましたよ。
ただ、マヌーフが打ってきたら、肩を突き出してダッキングする作戦は完全にはまってましたね。あれでマヌーフは調子が狂ったでしょう。
準決勝のもう1試合はグーカン・サキvs.タイロン・スポーン。未知の強豪として期待されていたスポーンでしたが、試合もダイジェスト扱いな上にKO負け。何らインパクトを残すことなく消え去りました。
ダッチムエタイ通気取りのファンにしてみれば、期待のスポーンがKO負けし、蔑むばかりの日本人ファイターがマヌーフをKOで下すという完全想定外の展開に苦虫を噛み潰すしかなかったでしょう。
決勝戦は前田vs.グーカン・サキ。
サキは左ミドルが速い。しかし、大振りの左フックの打ち始めが狙い目だなと思ったら、前田陣営もそれを狙っていたのでしょう。スロー再生ではサキが左フックを打ち始めるところに前田が右ストレートを打ち込むところが確認できました。
サキは準決勝で4ラウンド戦ったこともあり、ロープを背にしてガードを固める時間が長かったですが、それを前田は攻めあぐねたところが物足りなかった。愚直に正面からパンチを打ち込むだけ。ジマーマンがよくやるように、自分が下がることで相手の攻撃を誘い、そこにカウンターを打ち込むような変化が欲しかった。足を使える前田ならばそれが可能だと思うし。
判定勝利した前田がヘビー級タイトルを奪取しましたが、前田はこれからが本当の勝負でしょう。まぐれ載冠と見るファンも少なくないと思うし、マヌーフが大会前に「このトーナメントは2番手を決める戦い」と語ったように、“ヘビー級のトップはバダ・ハリ”という認識は誰もが持っていますから。