澤屋敷純一

web新のK-1横浜TV観戦記その3(チームドラゴンの明暗)

日本人選手として初めてバンナに勝利したことで一躍脚光を浴びることになった澤屋敷。それから同年のGP開幕戦で藤本祐介をKOで下すまで4連勝と躍進しましたが、GPファイナル1回戦でアーツに呆気なくKO負けしてから完全に歯車が狂いました。

2008年は澤屋敷の大殺界。07年にはバンナを倒した3月横浜大会では武蔵にKO負けし、ジャパンが逆行。続いて7月にも無名外国人選手(カタリン・モロサヌ)にKO負け。昨年ベスト8の実績のよりエントリーされたGP開幕戦ではバンナにリベンジされました。

そして迎えた3度目の横浜は、グラウベ・フェイトーザ相手に成す術なくKO負け。澤屋敷とグラウベには大人と子供くらいの体格差があり、第1ラウンドに続いて第2ラウンドにもスコーンとダウンを奪われたところでセコンドからタオルが投入されました。

つくづく思う。澤屋敷のような才能ある選手を適性階級で闘わせてあげたい。

日本人スター選手が欲しいにも関わらず、日本人選手が活躍できる土壌(階級)を作ろうとしない主催者。澤屋敷は引退をほのめかしているようですが、実力が開花しないままに有望な若手が潰れていくのを指を咥えて見ているだけなのか?

大きな外国人選手相手に玉砕する姿を、「根性」の一言で美化しないでくださいよ、谷川さん。

一方、偶然にも小粒な選手が揃ったこともあってヘビー級タイトル奪取に成功したのが、澤屋敷と同門の前田慶次郎でした。

準決勝では足を使ってマヌーフをいなし続け、カウンターのパンチで完全KO勝利。なかなか出来ることじゃないですよ。

セコンドの前田憲作氏も、まさかダウンを奪うと!?って感じで立ち上がってましたけど、誰もが驚きましたよ。

ただ、マヌーフが打ってきたら、肩を突き出してダッキングする作戦は完全にはまってましたね。あれでマヌーフは調子が狂ったでしょう。

準決勝のもう1試合はグーカン・サキvs.タイロン・スポーン。未知の強豪として期待されていたスポーンでしたが、試合もダイジェスト扱いな上にKO負け。何らインパクトを残すことなく消え去りました。

ダッチムエタイ通気取りのファンにしてみれば、期待のスポーンがKO負けし、蔑むばかりの日本人ファイターがマヌーフをKOで下すという完全想定外の展開に苦虫を噛み潰すしかなかったでしょう。

決勝戦は前田vs.グーカン・サキ。

サキは左ミドルが速い。しかし、大振りの左フックの打ち始めが狙い目だなと思ったら、前田陣営もそれを狙っていたのでしょう。スロー再生ではサキが左フックを打ち始めるところに前田が右ストレートを打ち込むところが確認できました。

サキは準決勝で4ラウンド戦ったこともあり、ロープを背にしてガードを固める時間が長かったですが、それを前田は攻めあぐねたところが物足りなかった。愚直に正面からパンチを打ち込むだけ。ジマーマンがよくやるように、自分が下がることで相手の攻撃を誘い、そこにカウンターを打ち込むような変化が欲しかった。足を使える前田ならばそれが可能だと思うし。

判定勝利した前田がヘビー級タイトルを奪取しましたが、前田はこれからが本当の勝負でしょう。まぐれ載冠と見るファンも少なくないと思うし、マヌーフが大会前に「このトーナメントは2番手を決める戦い」と語ったように、“ヘビー級のトップはバダ・ハリ”という認識は誰もが持っていますから。

武蔵はK-1ジャパンGPに出場するべきか?

数年ぶりに開催されることが決まったK-1ジャパンGPですが、澤屋敷との“日本人頂上決戦”を完全KO勝利で制した武蔵は出場を回避する姿勢を表明しています。

ジャパンGPの展望については近日中に書かせていただきますが、とりあえず右サイドバーにアンケートを設置しました。テーマは、武蔵はジャパンGPに出場するべきか?です。

投票をよろしくお願いいたします。

K-1横浜大会観戦記

やっと帰宅してビデオを見始めましたが、いきなりスーパーヘビー級タイトルマッチですか。

それにしても前振りが長い。やっと両雄がリングに立ったと思ったら、今度は律儀に国歌斉唱まで流してます。番組としては権威的なものをアピールしたいのか?

長い前振りの割に試合は第1ラウンドでシュルトがKO勝利。しかし、まさかバックキックで決まるとは!

結局終わってみれば、体格的に大人と子供の戦いという毎度毎度の印象しか残りませんでした。今更ですが、ハントを挑戦者に抜擢したことを問題視しなければいけませんね。

続いてハリvsセフォー。両者の一発一発に説得力がありますね。しかし、パンチを数発入れられたセフォーがさっそくノーガードの挑発。ハリのパンチが見た目以上に効いたのでしょう。その後もガードを固めたところに膝蹴りを入れられるセフォー。3度のダウンを奪われてTKO負けとなりました。完全に世代交代が成されたと言えるでしょうが、セフォーもまだやれそうな気もしました。

「K-1は甘くはないよ、と」
「出る杭は打つじゃないけど」
「もっと練習して来い、と言いたいですね」
テイシェイラ戦を前にした藤本のコメントが煽りVで流れましたが、これは藤本の本心なのでしょうか?だとしたら相当に頭が弱いと思いますが、何となく番組的に無理矢理言わされているような印象を受けました。

果たして試合の方は、消極性に注意が出されるほどの塩試合でした。極真現役世界王者のK-1デビュー戦の第2ラウンドがカットされるってことはよほどの塩ってことですよ。

藤本は極真幻想に飲まれ、テイシェイラは初の顔面パンチを警戒し過ぎました。

そして試合は延長ラウンドへ。あ、CMが明けたら再延長戦になっていた。スタミナ切れとローのダメージでヘロヘロになった藤本を攻め立てるテイシェイラ。最後は右のパンチで3度目のダウンを奪ってTKO勝利となりました。

勝ちはしましたが、テイシェイラはどうなんでしょうね?フィリオとはモノが違うような気がしました。いや、アマチュアの空手家としてはフィリオ以上のモノを持っているのかもしれませんが、プロのファイターとしては・・・。かなり拍子抜けした極真現役王者のK-1デビュー戦でした。

続いてグラウベvsロバーツ。なんでロバーツはロングタイツ?と思ったら、シュートボクシングに“入団”してたんですね。試合の方は一方的にグラウベが攻め、血まみれになるロバーツ。最後はブラジリアンキックで失神KO。K-1のレベルの高さを再認識させられた一戦でした。

武蔵vs澤屋敷は、試合が始まって両者が対峙する姿を見ていると、武蔵vs前田健作という図式が見えてきました。果たして前田は武蔵のどこを突こうとしているのか?我々素人には知る由もありませんし、試合を見ても判らず仕舞いでした。

逆に序盤から蹴りが走る武蔵。第2ラウンドにはハイキックでダウンを奪い、意識が完全に戻らないままに立ち上がった澤屋敷にアッパーを打ち込んで2度目のダウン奪取。最後も左のフックで3度目のダウンを奪ってTKO勝利を収めました。

武蔵はやたらと喜びを爆発させてましたね。武蔵にしてみれば、この対戦を日本人頂上対決と銘打たれることも不本意だったのかも。澤屋敷なんて顔じゃないぞと。

以上で中継終了。゙元ロッテの四番゙時々゙元阪神゙の立川は負けたそうですが、番組的には無かったことなんですねw

今年の横浜も盛り上がるか!?K-1ワールドGPシリーズ開幕戦

巨人戦のデーゲーム中継を観ましたが、2塁塁審はふざけた野郎でしたね。8回オモテ、どう見てもアウトっぽいヤクルト青木の二盗をセーフにし、その後の、どう見てもセーフっぽい福地の二盗をアウトにしました。多分、青木が盗塁したときは3点差だったので、盗塁が頭の中になかったのかもしれません。それで慌ててミスジャッジをしてしまい、その埋め合わせとして福地をアウトにしたような、そんな印象を受けました。

あと、原監督の采配も物足りないというか、面白くなかった。最終回も豊田で行くべき。そして塁を埋められたところでクルーンを登板させるも、時既に遅しで逆転負け。これぞ原采配の真髄じゃないでしょうか?

それにしてもエースと四番を引き抜いたヤクルト相手に負け越してるとは、何とも頂けない話ですね。G党も神経過敏になるはずですよ。

■□■ 独占解禁! <裏>バイブル必見 ■□■


さて、今夜はK-1横浜大会です。昨年の横浜は波乱の連続でした。

・藤本がハイキックで武蔵をKO。武蔵は日本人相手に初黒星。

・澤屋敷がバンナから二度のダウンを奪って判定勝ち。バンナは日本人相手に初黒星。完全な待ちスタイルの澤屋敷戦法が賛否両論だった。

・マイティ・モーがホンマンにKO勝ち。

・シュルトがセフォーから1stダウンを奪われるも逆転KO勝ち。

・ハリがカラエフを完全KO。

以上のような感じでしたが、今年は昨年以上を期待するのは酷ですが、同程度の盛り上がりになるでしょうか?

やはり目玉は極真世界王者のテイシェラでしょうか。誰もがフグを相手に秒殺デビューを果たしたフォリオの幻影をテイシェラに求めているはずなので、ハードルは高いでしょうが、K-1やキックとは比較にならない競技人口ピラミッドの頂に立つ王者らしい神憑り的な強さを発揮してほしいところです。

対する藤本は、昨年のGP開幕戦で澤屋敷に惨敗して以来の復帰戦となります。一年前の横浜で武蔵に勝利し“K-1日本一”を名乗ったがために相当数の格闘技ファンから反感を買い、挙句の果てにルーキーの澤屋敷に完膚なきまで叩きのめされた藤本。弱点であるボディーに膝を突き刺され、辛うじてダウンから立ち上がる姿が「生まれたばかりの小鹿のよう」と揶揄されもしました。

ここでも惨敗すれば、中迫同様に若手の踏み台に格下げされる可能性は高いので、相当な覚悟で今日の試合に臨むはずです。勝機は試合開始直後のパンチラッシュだと思いますし、藤本自身もそれは自覚してると思いますので、開始のゴングから目が離せない試合になることでしょう。

≫参照:春のK-1ウィーク HIROYAvs藤、テイシェイラvs藤本

武蔵vs澤屋敷は日本人頂上対決と言って問題ないカードですが、どんな展開になるのか想像しにくいですね。両者の出方次第ですからね。

あとはメインのシュルトvsハントで何かが起きることに期待。「何かが起きる」と言えばシュルトがKO負けすること以外にありませんが、数年ぶりのK-1出場となるハントに期待して良いものでしょうか?

しかし、ここ数年でシュルトを最も苦しめたのが昨年横浜のセフォーでしたので、オセアニア系のハードパンチャーという共通点があるハントには少しだけ期待しても良いのかな、、、なんて。

あ、よく考えたらもう大会は始まってるんですね。個人的なことで恐縮ですが、今から外出しますので、テレビ中継は録画したものを夜中に観ることになります。しばらくネットから離脱しますことを申し添えます。

元ロッテの4番と同じように、西島も“K-1のゆりかご”の中で大切に扱って欲しい

エグゼなweb新の金曜夜の過ごし方。

何だかんだと理由付けして、ビジホに泊まることを妻に容認させる。
禁煙シングルルーム(有線LAN有り)・・・6,500円

チェックイン後は近くのスーパー銭湯へ。
入泉料・・・590円
足ツボ指圧・・・2,500円

指圧師が若い女性だった・・・プライスレス

そんな感じです。

さて、プロ野球が開幕しましたが、“春の横浜は波乱の舞台”を昨年に引き続き再現してくれることを期待してしまう4・13K-1横浜大会ですが、追加カードが発表されました。

武蔵vs澤屋敷純一

立川隆史vsキス魔似の37歳は東国原知事と面識あり


谷川EPによると当初は武蔵vs西島を画策していたとのこと。まったくEPには呆れてしまいます。格闘技未経験者ならではのマッチメイク。西島では武蔵相手に歯が立たず、一方的な試合になってしまうであろうことを感覚的に解らないのでしょう。立ち技のK-1ならば総合よりは西島も活躍できるだろう、程度の思考。「元ボクシング世界ランカー」、「立ち技」、「(寝技のある)総合」という3つの符号を組み合わせただけ。

言っておきますが格闘技未経験者を馬鹿にしてるのではないですよ。未経験者がマッチメークすることが拙いと言いたいのです。それに私だって未経験者みたいなものですから。

え?自分を未経験者と呼ぶことで、週3回のジム通いで格闘家気取りしている勘違い格ヲタを馬鹿にしてるんだろうって?そんなことないですよ、もう。プンプン。

当ブログの常連さんの中にも、週にそう何回もジムへ通えない事情がある方も少なくないでしょうが、そのこと自体はどうしようもないんです。格闘技以外の様々な要素があって生活が成り立っているわけですから。

私が嫌いなのは、ちびっ子レスリングほども練習していないくせに、格闘技をかじったがために肩で風切って歩くような馬鹿や、知った風な顔でろくでもないコメントを書いてくる、身の程知らずな勘違い格ヲタです。

例えば、「元ボクシング世界チャンピオン」と「喧嘩屋」という2つの符号を持ってしてキンボがレイ・マーサーに負けると思い込んでいたくせに、今になって「キンボ、キンボ」と騒ぎ始める無節操な格ヲタ。こーゆー輩は大いに馬鹿にしますよ。

また、現在格闘技を習っている方々に言いたい。常に初心を忘れるなと。以前にも書きましたが、小野瀬邦英というキックボクサーが所属していたジムの道場訓の一つに「初々しいベテランであれ」みたいな言葉がありました。あなた方がいくら頑張ったところで、私のような試合を演じることは不可能なのですから、と言うのは冗談ですが、常に自分は弱いんだ、誰でも最初は下手糞なんだ、という意識を持ちながら精進してもらいたいと思います。その気持ちが、道場の外の世界でも活きてきますから。

話を戻して、、、今回決まった武蔵vs澤屋敷の日本人頂上決戦。一年前の藤本vs澤屋敷戦を日本人頂上決戦と呼んだことに対しては多くのクレームが寄せられましたが、このカードに対する不満の声は聞こえてきません。

ファンとしては、藤本が武蔵をKOしたことはフロックであり、何だかんだ言っても日本のトップはやっぱり武蔵であるという潜在的な意識が強いのでしょう。

ところで、この頂上決戦に勝った方はジャパンGP免除で、アジアGP出場枠獲得という流れになるのでしょうか?主催者としては何としてもワールドGP開幕戦に2名以上の日本人を登場させたいはずですから。

そして残念ながら今回は試合が流れた西島。K-1デビュー戦は6月大会以降の見通しとのことですが、デビュー戦の相手は藤本か天田にしてください。お願いします。

ボクシングが下手な藤本と蹴りが下手な天田。この二人が相手ならば西島のK-1デビュー戦は、ギクシャクしながらも妙に噛み合う良い試合になるのは間違いありません。

元ロッテの4番を扱うように、ボクシングの元世界ランカーである西島のことも大切に扱って欲しいものです。

“元ロッテの4番”と言えば立川を紹介する上で欠かせない枕詞ですが、その立川の対戦相手に決まった榎田洸之(正道会館)は、キス魔似の37歳。立ち技の練習を始めたばかりのようですが、宮崎県知事の知り合いというどうでもいいオプション付き。

どうせなら立川の相手として私にオファーしてください。大手格闘技ブログの管理者がK-1デビュー!みたいな。6ヶ月ほど時間をもらえれば立川をKOするくらいには体を作り直せますから。

時間をもらえればとか言ってる時点で私は格闘家として失格か。試合で相手をKOすることより、日々の鍛錬を年老いてまでも継続することの方が余程価値があります。

K-1の話をするつもりが、どうも教訓めいた話ばかりになってしまいました。失敬、失敬。

K-1ジャパン オールスター戦構想 前編

さて、先日投稿しました「新時代のK-1ジャパンGP」については、たくさんのコメントを頂戴しました。コメントを下さった皆様方にまずもって御礼申し上げます。

コメントの中で「○○選手は入れないのか?」というご指摘も頂戴しまして、改めて考えてみると今のK-1ジャパンは決して人材不足ではない?

というわけで、web新プロデュースの「K-1ジャパン オールスター戦」を考えてみました。

オールスター戦と言うくらいですから、フグvsフィリオやK-1フェザー級トーナメント、ジャパンGP等を一堂に会して行なった97年のドーム大会に匹敵するボリュームでなければなりません。どうせやるならば東京ドームで開催できるくらいの内容を考えてみようと思います。

そして、テーマは当然のことナガラ、「世代交代」。これまでも藤本が武蔵をKOしたり、その藤本を澤屋敷がKOするなど、点としての世代交代劇を垣間見ることはできましたが、今回は全面的に旧世代と新世代が雌雄を決します。

世代交代と言うことは、当然旧世代ファイターを表舞台から消し去ることが目標です。しかし、予てから旧世代ファイターに厳しい目を向けている我々でも、旧世代が強太郎レンジャーや高萩らに一泡吹かせるシーンを心のどこかで期待もしているんじゃないでしょうか?

正直な話、世代交代とは言いつつも、必ずしも新世代に勝ってほしいわけではありません。世代交代はあくまで、ぬるま湯だったK-1ジャパンに熱い戦いを呼び込むための仕掛けに過ぎないのです。

とにかく、お互いに絶対負けられない試合を見たい。これは格闘技ファン全ての願いじゃないでしょうか?内藤vs亀田が高視聴率だったのも、一般視聴者だって絶対に負けられない緊張感のある試合を見たかったからに他ならないわけでしょうし。

そんな感じで、世代交代を背景にした熱い戦いを創出できるようなマッチメークを考えます。「K-1ジャパンのようなぬるま湯」という慣用句があるかどうかはわかりませんが(ないよ)、きわどいマッチメークで中迫や天田を蘇らせようと言うのが裏テーマ。

まず、メインイベントは武蔵、藤本、澤屋敷の3WAYマッチです。

というのは冗談で、新世代2名、旧世代2名の計4名によるワンデートーナメントです。その決勝が大会自体の締めの一戦となりますから、組み合わせを良く考えねばなりません。最後が澤屋敷と藤本の再戦では洒落になりませんから。

1回戦(準決勝)Aブロックは、金泰泳vs澤屋敷純一

金はアジアGPで藤本を寄せ付けなかったように、新しいファンも金を単なるロートルとしては認識していないことと思います。ヘビー級ファイターに劣らない地力をスーパーミドル級の体に凝縮していたわけですから、全盛期の金が世界トップレベルで活躍できたのも頷けます。この金をジャパン最強と推す声も少なくありません。

新世代の旗手、澤屋敷としても、この金を避けて通ることは出来ないでしょう。この1回戦が最も厳しい戦いになるかもしれません。

Bブロックは、武蔵vsアレックス・ロバーツ。ロバーツは外国人ですが、日本国内で活動している選手、しかも茨城県土浦市のローカル大会にも出場したほど日本に根付いた選手なので、かつてペタスがK-1ジャパンGPに出場したのと同じ扱いとして認めてください。それに、RISEで活躍した選手の中で、武蔵を倒せる可能性が最も高いのはこのロバーツでしょうから。

決勝は、澤屋敷vs武蔵が一番面白そうで、なおかつ世代交代というテーマに最も則したカードと言えるでしょう。ここで澤屋敷が武蔵をKOもしくは圧倒的な判定で下すことが出来れば大会は大成功です。

続いてワンマッチです。

まず、マイク・ベルナルド、一夜限りのリング復帰!!対戦相手は西島洋介。元WBFヘビー級王者とクルーザー級王者がK-1ルールで対戦します。PRIDEでのハント戦で見せた西島のパンチのスピードはベルナルドを上回るものであり、ベルナルドとしては蹴りを多用せざるを得ない苦しい展開になるでしょう(自分で勝手にカードを組んで、何が「苦しい展開になるでしょう」だよw)。

ウンコが漏れそうなので、他のカードはまた後で発表いたします。

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新時代のK−1ジャパンGP

数年ぶりに購入した『格闘技通信』9月末発売号のインタビューで谷川EPが語ってましたが、来年はK−1ジャパンGPを開催する意向があるとのこと。

当ブログにおいても、世代闘争をテーマにしたジャパンGPの開催を強く求めてきたわけですが、主催者もその方向で考えていることを非常に喜ばしく思っております。

谷川EPがジャパンGP復活に踏み切る意向を示すようになった要因は、やはり澤屋敷ら新世代ファイターの台頭によるところが大きいでしょう。

これまでのジャパンは、武蔵が不動の王者、他はブンブンが若干ブンブンしてる程度で、ロートルの域に入った中迫、天田らはまったく精彩を欠くような状況でした。

しかし、以下に述べるいくつかの事象により、今年に入って状況は一変しました。

・10年近く続いた“武蔵独裁政権”をハイキックで打倒した藤本の殊勲。その後の日本一発言で帳消しになった感はあったが、風穴を開けた功績は大きい。

・日本人として初めてバンナから勝利を収めた澤屋敷。しかもダウンを2度も奪った完勝劇。また、開幕戦では藤本を完全KOで下し、日本人3人目となる決勝トーナメント進出を決めました。

・RISEが行なうトーナメント等で、着実に重量級の若手選手が伸びてきた。

以上のような状況下で、ジャパンGPを開催しない方がどうかしてるというものでしょう。一刻も早く具体的な開催計画を提示して欲しいと思います。

で、多くのファンから引退勧告という大きなお世話(笑)を突きつけられている状況の藤本ですが、負けた相手の澤屋敷は別格だったということで、そのブンブンスタイルが強太郎レンジャーとか高萩ツトムあたりの新世代ファイターに通用するかどうか試される機会が今後与えられても良いと思います。

最後に、ジャパンGPに出場させたい候補者を幾人か挙げてみます。

武蔵/藤本/澤屋敷/中迫/天田/堀/野田/佐藤(極真)/野地竜太/強太郎レンジャー/高萩ツトム/河野真幸/百瀬竜徳/秋山成勲/山本喧一/西島洋介/高橋良輔/アブコバ・・・

考えてるうちに人選が飛躍しまくってしまいました。良識派の方々に叱られそ・・ピヒン

でも、秋山に禊をさせる意味では、「今回は柔道を捨て、裸一貫、K-1ルールにチャレンジさせていただきます」ってのもありかなと思います。それに、オープンフィンガーからボクシンググローブに変えても秋山のパンチは脅威だと思います。

またおって(・∀・)/

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真価が問われる澤屋敷と藤本

バンナから2度のダウンを奪っての完勝でK-1初陣を飾った“シンデレラボーイ”澤屋敷純一。私のような素人の視点ではバンナを完全攻略した澤屋敷を手放しで評価してしまいますが、世の玄人ファンの中には「逃げ回るばかりで、あれじゃダンスだろ?」みたいな論調の人が少なくないようです。

澤屋敷を評価する人もしない人も注目しているのが28日のハワイ大会。澤屋敷が元・砲丸投げのランディ・キムを相手に、真価が問われるK-1第二戦目を行います。

このカードはお互いにK-1デビュー2戦目となるわけですが、このマッチメークを見たときに、私は「なんて無意味なカードなのだろう」と思いました。澤屋敷が勝っても相手が砲丸投げでは評価されないし、負けたら「それ見ろ、バンナ戦はフロックだった」とまくし立てられるのが目に見えているからです。

澤屋敷にとって今回の試合は勝つことが最低条件どころではないです。内容の伴った勝利が求められるところです。雑音を封じ込めるような完全勝利を希望します。

真価を問われる選手としてはもう一人、藤本を挙げることができるでしょう。悲願の武蔵越えを果たしはしたものの、今回のタイトルマッチ、大方の予想はハリ圧勝のようです。かく言う私も藤本の勝利は難しいかなと予想します。どうしてもスピードの面で大幅に負けてるような気がするのです。

勝機としては、運良く大振りのボディブローが決まって、ハリの動きを鈍らせることが出来れば・・と言ったところでしょう。

ここ数年間、国内では圧倒的な強さを見せ続けてきた武蔵をKOで下した実績を無にしないためにも、ハリに一矢報いてほしいところです。「一矢報いて」と書いてる時点でかなり期待していないような?でも応援はしています。中迫や天田らと違って成長しているのですから。

今回のハワイ大会でこの二人が活躍することで“K-1新生代の強い日本人”というテーマが誕生し、日本VS世界のみならず、ジャパンファイターの淘汰マッチという世代闘争に火が点くことを願います。澤屋敷VS中迫なんてすごく観てみたいと思います。

朝青龍に勝った男。バンナに勝った男。

立会いの変化で優勝決定戦を制した白鵬が叩かれているそうですが、私はあれで良いと思いますけど。あれこそ真剣勝負じゃないですか?特に八百長問題で騒がれた直後の場所だからこそ、あの勝利と負けた朝青龍の苦笑いに意味があったのではないかと思います。

敢えて叩くのであれば、結びの一番を変化で勝利した朝青龍の方じゃないでしょうか?“横綱相撲”という言葉があるように、立会いの変化は横綱が使う手じゃないでしょう。いや、敢えて叩くならばの話であって、朝青龍のこの勝利も私的には全然OKです。真剣勝負に格付けなんて関係ないのだから。

ただ今回の白鵬に限らずプロスポーツと言うものは、勝った負けただけでなくその中身が問われがちなものであることは確かです。

先般のK-1横浜大会でバンナを下した澤屋敷が良い例じゃないでしょうか?クレバーな戦い方を高く評価するファンが多いことは多いですが、その一方でカウンター狙いの、一見消極的に見えるその戦い方を良しとしないファンも少なくなかったのです。

日本人で初めてバンナに勝ったのに。ダウンを2つも奪って。しかもK-1初登場で。なのにプロって辛いものですね。今日の『東京フレンドパーク』を観ていてつくづくそう思いましたよ。陸上か何かのアマチュア選手らが芸能人気取りでプレーしやがって。漢字変換ゲームが時間切れになりそうになった時には身を乗り出したよ(結局コインGETしちゃったけど)。あんなアマチュアなんてのは勝てば良いだけなんだから気楽なもんですよ。あ、勝つのも大変か。

澤屋敷といえばハワイ大会への参戦が決定しました。相手は韓国の元砲丸投げ選手、ランディ・キム。これは澤屋敷へのボーナスステージと受け取って良いでしょうが、私は良しとしません。売り出したい選手のプロテクトがみえみえじゃないですか!澤屋敷を本気で売り出したいならば、むしろ厳しい相手をぶつけるべきです。

でも厳しすぎるのもアレなんで(笑)、グッドリッジあたりが良かったような気がします。それなりの実績はあるけど打たれ弱いみたいな。あ、でもそれじゃプロテクトしてるのと変わらないか。エグエグ・・

R.I.S.E.ヘビー級キックボクサーのまとめ

先日、バンナに完勝した澤屋敷の活躍を受けて「新星が誕生した今だからこそK-1ジャパン!」「R.I.S.E.の超K-1宣言」というコラムを書いたところ、たくさんのコメントを頂戴し、R.I.S.E.には澤屋敷以外にも私が知らない有望なヘビー級キックボクサーが幾人も存在していることを知りました。

そこで、R.I.S.E.を主戦場とするヘビー級キックボクサーをここで紹介したいと思います。

■アレックス・ロバーツ
30歳。身長194センチ。空柔拳会館所属。Gバズーカ06では、澤屋敷をKOした悠羽輝を決勝で秒殺して優勝。

■悠羽輝
24歳。身長190センチ。大成塾所属(K-1レフェリー・大成敦氏主宰)。準優勝したGバズーカ06では、1回戦で澤屋敷をKOで下している。

■百瀬竜徳
27歳。身長187センチ。TARGET所属。Gバズーカ05では優勝したが、同06は1回戦負け。00年には新空手選手権で優勝しK-1ジャパンGPに出場したことがある経験豊富なファイターだが、伸び悩んでいる印象が強い。

■青柳雅英
27歳。身長185センチ。アイアンアックス所属。元正道会館所属。01年K-1アンディ・フグメモリアルでは前座で堀啓相手に塩試合の末、判定負け。R.I.S.E.では試合後の珍妙なダンスが売り物らしい。

■ファビアーノ・サイクロン
28歳。身長187センチ。ブラジル出身。R.I.S.E.戦績6勝4敗。Gバズーカ05では1回戦で澤屋敷を判定で下している。総合に転向したらしいが、K-1ライトヘビー級あたりで活躍してほしい。

■コウイチ・ペタス
26歳。身長186センチ。ザ・スピリットジム所属。R.I.S.E.戦績4勝1敗(3KO)。

■澤屋敷純一
22歳。身長184センチ。チームドラゴン所属。Gバズーカでは05、06とも1回戦敗退だったが、その後急成長。06年7月に百瀬をKO、そしてK-1でバンナに勝利し、一気にスターダムにのし上がった。

以上ですが、他に有望選手がいましたら教えてください。K-1では彼らをどんどん登用してほしいですね。

新星が誕生した今だからこそK-1ジャパン!

日本人として初めてバンナからダウンを奪ったどころか勝利してしまったK-1の新星・澤屋敷。

悲願の武蔵越えを果たした藤本。

ぐだぐだながらも一応アビディに勝った野田。

これまでのK-1(重量級)で、これほどまでに日本人が活躍した大会があったでしょうか?私の記憶にはありません。

しかし、彼らニューウェーブの活躍の陰では、従来どおりの負けっぷりを晒した3人組がいます。

まさに明暗を分けた6人のジャパン戦士ですが、そんな今だからこそ私はK-1ジャパンを開催してほしいと思います。試合形式は3分5ラウンドのワンマッチ形式で、現在の勝ち組vs負け組を基軸にした対抗戦を行うのです。

(先鋒戦)
山宮恵一郎vs中迫強
中迫は絶対に負けられない格下日本人を相手にすると光ります。実は7年ほど前に仙台で中迫VS子安慎吾を観たのですが、あんなに輝いた中迫は後にも先にもその試合だけです。キラー中迫って感じでした。居ても立ってもいられなかった私は閉会式時にリングサイドに駆け寄り、「中迫ありがとーーーぅ!」と叫びました。

(次鋒戦)
野田貢vs富平辰文
何となく組んだカード。野田にはそれほど期待していません。

(中堅戦)
藤本祐介vs天田ヒロミ
天田に引導を渡せるか?基礎体力にも大きな差があるので、天田が白目を剥いてKOされるかもしれません。

(副将戦)
ボビー・オロゴンvs堀啓
スパーリングではボビーに押され気味だった堀ですから、どうなるかわかりませんよ。いや、いくらスパーで気を抜いてもあれほどモロに食らいませんから。上級者ならば。

(大将戦)
澤屋敷純一vs武蔵
カウンター攻撃を身上とする両者が戦うとどうなるか?いや、変な意味でこのカードを組んだのではありませんよ。澤屋敷の別の一面を観たいのです。

以上5試合を提案してみましたが、いかがでしょうか?皆様も良い案があればコメント欄にご意見をお寄せください。

私は何気に一番焦っているのは堀だと思いますね。これまでは内心、「俺は中迫たちとは違う」って思ってたはず。それがいつの間にか新鮮味が薄れた上に澤屋敷らニューカマーが誕生し、一気に負け組の仲間入りですから。

K-1ジャパンの会場は後楽園が良いですね。大会場では伝わりにくい選手の熱気が伝わるでしょう。ぜひ会場に足を運んでみてください。TVではヘタレにしか見えない武蔵や中迫でも、生で間近に見るとハンパじゃなくでかいですから。実は後楽園ホールのエレベーター内で野地竜太といっしょになったことがあるのですが、あまりのでかさに脱糞しそうになりました。

ぜひ日本人選手だけの大会、「K-1ジャパン魂」を後楽園ホールで観てみたいです(ボビーは日本で育ったので日本人扱いw)。

意外と評判が悪い澤屋敷の戦い方

当ブログと相互リンクしてくれているブログ『ニュートラルコーナー』で、管理者のあっき〜さんが「天晴れ!澤屋敷」という記事を書いたところ、たくさんの反論コメントが寄せられました。

私も澤屋敷を高く評価しているので驚きました。澤屋敷をダメだと言う人たちの言い分はこんな感じです。

・逃げ回るだけのダンスだ。

・武蔵以上につまらん奴が出てきた。

・あんな、見てる側にストレスを与える戦いをしていては、人気は出ないし、実力は絶対つかない。

・闘争心のかけらもない。

・今回たまたまバンナの体調不良と、ラッキーパンチで勝てただけ。

・バンナが足を使えてたら、勝てるわけがない。

・マニアックな連中はボクシングの軽量級を見ていればいいのです。

・アウトボクシングの意味をまちがうな!

・澤屋敷と澤屋敷が戦ったら本当にダンスにしかならなそう。

・セフォー辺りとやったら秒殺でしょうね。

・アウトボクシングって自分から手を出さずにクルクル逃げ回って、カウンターだけ狙うことだったっけ?

・こんな戦い方が認められるならほとんどの奴が見なくなるだろうな。所詮今のK-1を支えてるのはライト層。

以上、こんな感じでした。

そんなにイライラしましたか?私は終始目が釘付けでしたけど。まぁ私がとやかく言うまでもなく、澤屋敷の戦い方を正当に評価するコメントも少なからず寄せられていたので安心です。

試合に“たられば”はないので、澤屋敷が終始カウンター狙いをして2度のダウンを奪ってバンナに勝利したことは、素直に評価すべきでしょう。バンナ以外の選手と試合をすれば、その選手に合わせた戦い方をするでしょうし。何が何でも玉砕戦法なんて私は観たくないですね。

バンナ戦の評価がどうこうは抜きにしても、次に試合で真価を問われる澤屋敷には、自分を見失わずに試合に臨んでもらいたいと思います。
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観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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