私は過去のエントリーで杉浦の総合参戦について否定的なことを書きましたが、まるっきり否定しているわけではありません。

杉浦は、アマレスの全日本選手権で優勝したこともある、本格的な格闘技の下地を持ったプロレスラーです。だからこそ、私は適正ではないと思われる階級で総合の試合に臨むことが勿体無いと思うのです。

もし、大学のレスリング部への出稽古を馳浩に勧められても尻込みして行きたがらないような屁たれレスラーが総合に出場するならば、「派手にKOされてこい」と、お笑い感覚で送り出せます。

しかし杉浦は、そこら辺のプロ格闘家ではとても到達できないアマチュア大会の高みに上り詰めたほどの実力者なのですから、本来ならば適性である85kg前後の階級で総合にチャレンジしてほしいのです。

実際、杉浦がアマレスの全日本を制したのも82kg級でした。

いくら杉浦に地力があるとは言え、リーチの長い100kg級の格闘家のパンチをもらえば、一たまりもないと思います。

また、今回の相手であるシャンジはブラジリアン柔術の強豪らしいですから、杉浦の知らないグラウンドの技術も駆使するはずです。

出会い頭の一発でも決まらない限り、どう考えても杉浦に勝ち目はないと思います。負けた後、果たして杉浦はどのような身の振り方をするのでしょうか?

アマレス時代のように体を絞り抜いて再度総合に参戦するならば、私は心の底から杉浦に声援を送りたいと思います。