山本優弥が急性盲腸炎で急遽欠場となった『Krush.9』のカード等について思うところをいくつか。

<佐藤嘉洋登場にテンションダウン>
まず、山本の代役として佐藤嘉洋の出場が決まったことについて。

佐藤はこのオファーを一度は断りながらも、この大会のメインを任せられるのは君だけだ!との口説き文句に落ちたとのこと。

そして、ファンは佐藤のスクランブルを大歓迎している空気なのかな?

確かに"5年ぶりに後楽園で試合をする佐藤嘉洋"というアングルには若干の興奮を覚えるが、山本優弥vs.名城裕司から佐藤嘉洋vs.名城裕司に変更になったカードがどのような試合展開になるのか考えると、かなり興味は減退するのではないか?

名城の決定力には一定の評価が与えられており、山本優弥vs.名城裕司というカードが発表された時には、MAXで足踏み状態の優弥の状態も勘案すると、これはもしかすると・・という、決して淡くはない期待を抱くことができた。

しかし、佐藤には敵わない。両者には圧倒的な体格差がある。名城はどうすることもできず、MAXでの優弥のようにジャブを被弾するだけだろう。

佐藤自身が「アルトゥール・キシェンコ選手が日菜太選手に負けたようなアップセットは起こりませんし、起こさせません」と語っているが、日菜太がキシェンコを破ったことが、名城にとって唯一のつけ込む隙であった"佐藤の油断"をも消し去ってしまった。

どう考えても名城のアップセットは期待できない。期待する要素がない。佐藤が言うように、いつもどおりの淡々とした試合を見せられるだけになるだろう。

『Krush.9』を会場観戦しようかなと迷っているが、これでかなり後退したよ。

どうせならばメインはナオキックと梶原に背負わせて(その方が良い結果が出そうだし)、TATSUJI戦を組んだ方が面白い試合になるはずだ。

マッチメーカーの宮田さん、しっかりして下さいよ。



<相変わらずのナオキック>
「たくさんの方からメッセージをいっぱい、いっぱいもらって…。」と再起を決意したナオキック。「いっぱい、いっぱい」とか「大切な、大切な」等と、同じ文句を繰り返すのがナオキック的メルヘン。

この口調が彼なりの味であり、女性ファン獲得のコツなのかと以前は解釈していたが、才賀戦の無策な戦いぶりや無責任な戦後処理を目の当たりにした今となっては虫唾が走るだけ。鼻を摘みたくなる。

そんな語録を振り返るためにナオキックblogを覗いてみたところ、3日付けのエントリーに、キックボクシングの大会を観戦した感想として「やっぱり緊張感のある、ヒジ有り5Rはたまらないね!」と書き記されていた。彼的に言えばK-1は"ヒジ無し3Rで緊張感の足りない競技"となるが、そこにノコノコ出てきて惨敗した君の立場はどうなる?

ちなみに同エントリーの結びとして「次はKrushだ!オレの番だ!!スゲーの魅せるど! 」と宣言していたことも書き添えておく。宮田氏との慣れ合い関係がある限り、いくらでも試合出場の機会は与えられると思うが、ラストチャンスのつもりで臨んでほしいものだ。



<堀啓も相変わらず>
『Krush.9』では新規カテゴリーとして85kg級の試合が2試合組まれたが、私は堀もそこに照準を合わせてくるものだと信じていた。

しかし、組まれたのはヘビー級戦だった。彼は今後もK-1ヘビー級を見据えていくつもりなのだろう。

自分を客観的に見ることが出来ないのだろうなぁ。ルスラン・カラエフあたりと戦わせて、現実を思い知らせてやれば良い。

それから体を絞っても遅くはない。彼はまだまだ若いのだから。




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