今年のDynamite!!は“DREAMvs.K-1”あるいは“DREAMvs.ストライクフォース”という構図の対抗戦を展開していく予定とのこと。

対抗戦は戦いの意義を明確にするし、試合自体がヒートアップするという意味でも非常に有効な手法。昔からK-1心中で訴え続けてきたことだ。

だからと言って自分に先見の明があって偉い等と言いたいのではない。いかに私が親身になって格闘技のことを考えているかが分かるだろ?ってことだ。だから、自分が好きな選手をヨイショするだけのファンや、“K-1だけはガチ”みたいなノリのよいこのK-1ファンらとは話が合わなくて当然。彼らには私の土俵に上がってきて欲しくない。仲間同士で傷口を舐め合っていておくれ。



<DREAMフェザー級タイトルマッチ>
Dynamite!!2010のカード発表第1弾として、ヘラクレスもといビビアーノ・フェルナンデスvs.高谷裕之のDREAMフェザー級タイトルマッチが発表された。

このカードは、昨年開催されたフェザー級GPの決勝戦として行われた試合の再戦。高谷がビビアーノのタックルを徹底的に切ったうえでのスタンド勝負を仕掛け、打撃で相当のダメージを与えていたかのように思えたが、判定はまさかのビビアーノ勝利。呆然と立つ尽くす高谷の姿を映し出しながらテレビ中継が終了するという、実に悲壮感漂う幕切れが印象的な試合だった。

その再戦となれば、格闘技ファンとしては大いに歓迎すべきカードだろう。私も見たいと思うカードだ。

しかし、大晦日という祭りの喧騒の中に埋没させてしまうにはもったいないカードではないかとも思う次第。

格闘技ファンとしてはいくら楽しみなカードと言っても、既成の枠内の試合に過ぎない訳だから、その面白みがどこまで視聴者に伝わるか甚だ疑問だ。

このフェザー級タイトルマッチに関しては評価すべき点もある。以前から言われていたように、現行のフェザー級(-63kg)は今後-61kgのバンタム級と-65kgのフェザー級に分けられる予定だが、この試合の勝者は自分がどちらの階級の王者になるかの選択権を得られるというのだ。

ビビアーノが防衛すればバンタム級王者、高谷が勝てばフェザー級王者として君臨することになるのかな?

このようなフレキシブルさこそ新興格闘技イベントの利点ではないかと思う。既存の枠にこだわらず、面白い展開を生み出せるような新たなシステムをこれからも構築してもらいたいものだ。



<ゲガール・ムサシはどっちに出る?>
DREAMライトヘビー級王者のゲガール・ムサシは、MMAとK-1、両方の候補に挙げられているとのこと。

私としては断然K-1で見たい。一昨年のDynamite!!で武蔵を完全KOで下したような刺激的な試合を演じて欲しい。

事情が許すならば、バダ・ハリ戦はいかがだろうか?

ただ、バダに“勇気のチカラ”があるならば、ホモの戯れ呼ばわりしたMMAに挑戦して欲しいところだが。



<大晦日に自演乙vs.才賀紀才衛門の実現を!>
才賀は嗅覚が鋭い男。標的の一つに自演乙が入っているようだ。

才賀を自演乙と比較すると、階級が下であり、格下でもある。甲子園出身ファイターとしての色が残っている才賀が、MAX日本トーナメント優勝者でありワールドMAXベスト8の自演乙に挑む。これは“勇気のチカラ”に相応しい図式だろう。

しかし、本当は才賀よりも“勇気のチカラ”が要るのは自演乙の方である。格下相手の試合に臨むことほど怖いものはないからだ。

自演乙は大きなリスクを背負う恐怖を克服し、才賀の挑戦を受け止めることが出来るだろうか?

Dynamite!!はDREAM色の強いイベントになるだろうが、その中で自演乙vs.才賀はK-1をアピールするのに絶好のカード。実現に向けての機運を高めていきたいものだ。

ファンのニーズを嗅ぎ取る能力と想像力(創造力)に欠けた主催者に気付かせるためにも、ツイッターで谷川EP宛に「見たい!」と呟いてみてはいかがでしょうか?


  







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