藤本vs武蔵の延長戦開始直前に発生したハプニングはテレビ電波にも乗ったので皆様ご承知だと思いますが、どのような感想をもたれたでしょうか?

消極的な試合を続けたら両者とも王者決定戦への出場資格を与えない、という新たな“ルール”が急遽試合中に決まってしまったわけです。それを角田信朗審判長が大見得を切りながらマイクで宣言したから多分ネット上は非難轟々でしょう。実際に当ブログにも角田批判コメントがいくつか寄せられました。

今回のケースのように、主催者側の人間の独断で“超法規的措置”が取られたことが過去にもありました。多分、皆様も思い出しておられたのではないかと思いますが、、、。

アンディがまだ極真所属だった1991年、悲願の優勝を目指して臨んだ第5回の極真世界大会で、その悲劇は起こった。当時新鋭のフランシスコ・フィリォとの対戦中、アンディは試合終了の笛が鳴った直後に、フィリォのハイキックを浴びて昏倒してしまったのである。普通ならタイムに救われるはずのこの攻撃だが、極真の“絶対君主”である大山倍達は「有効」と断定。アンディはまさかの三回戦敗退で、悲劇の主人公を演じることとなった。(井田英登氏のコラムより)

当時のファンはこの大山裁きをどのように受け止めたのでしょうか?大山総裁のカリスマ性が絶対的であったために納得したのか、インターネットの無い時代だったから騒がれなかったのか私には分かりませんが、その結果としてフグの極真離脱が起きてしまったのですから、“超法規的措置”というものは角田流パフォーマンスの一環として気軽に使うべきものではないと思います。

あ、でも武蔵が「角田にあんなこと言われたから調子が狂ってKOされた」とか言ってK-1を離脱したとしても受け入れるところがないか。