卜部功也

純K-1は、非K-1

大事なことを書くぞ。

格闘技の教科書、48ページ!

純粋なK-1ファイターばかり揃えたK-1は、よいこたちにとってはザッツK-1てな受け取り方ができるのだろうけど、実は本来のK-1ではなくなってしまうのですよ。

理由は、いちいち私が書く必要もないだろう。

ところが、新生K-1のテレビ番組で発表された年間ベストバウトに、卜部兄弟対決が選ばれたと聞いて愕然とした。

純K-1どころか純潔対決(笑)

新生K-1は、非K-1である。

大晦日にHIROYAが大活躍してくれたと言うのに、新年早々とんでもねえお年玉を喰らったね。正直、続きを書く気が失せたよ。

唐突にK-1MAX-63雑感(ブアカーオ、ザンビディス、卜部)

<ブアカーオの-63転向はなくなった?>
K-1MAXの中では小柄の部類のブアカーオだったが、一昨日のシュートボクシングS-cupに出場した彼の体はとても大きく見えた。ムエタイの選手でこれほどまでのマッチョはなかなかお目にかかれないだろう。

特に1回戦で対戦した宍戸に比べると、とてもじゃないが同じ階級の選手には見えなかった(まぁ、宍戸はフェザー級あたりがちょうど良い体格ではあるが・・)。

そんな巨象のような肉体を見せられると、谷川EPが発言していた"ブアカーオ-63kg転向説"は一気に非現実的なものに思えてくる。

ブアカーオのあの肉体を見る限りでは、-63転向はないだろう。



<ザンビディスの-63転向は?>
今年のワールドMAX開幕戦では激しい打撃戦を制し、鉄拳健在を印象付けたザンビディス。

しかし、決勝トーナメントの結果は定位置のベスト4止まり。

私が開幕戦のザンビを評価しなかったことに首を捻った方もおられるだろうが、-70では頭打ちが見え見えだからなのだ。

ゆえに私はザンビディスこそ-63に転向して欲しいと思っている。

-63に転向したら、そりゃあ手に負えない強さを発揮することになるだろうが、彼が2〜3年続けて王者になっても観客としてはストレスが溜まることはないだろうと思う。

試合内容は面白いし、打ち合いに応じる分だけ隙が生じる戦い方だから、次こそは誰かがKOで下してくれるだろうという期待感を抱きながら観戦できるはずだから。



<卜部功也に注目>
9月のKrush.10で行われた大和哲也vs.卜部功也の一戦。この凄い試合がセンセーショナルに扱われない現状を憂う。

MAX-63の初代日本王者が、甲子園から巣立って間もない若手にダウンを奪われたうえで完敗を喫したのだ。これをボケ〜と見ている日本の格闘技界ってのはどうなのよ?

売り出し下手の主催者も、斜に構えたような記事ばかり書いてるマスコミも、みんな質が低過ぎる。

死と隣り合わせの激闘を演じてくれる格闘家たちが大金を掴めるように周囲がサポートする。業界に携わっている人間はその気持ちを忘れるな!

この馬鹿野郎どもが!!




》web新のTwitter

web新の全日本キック「Krush.2」生観戦記

いやー、軽くジョギングした後くらいの発汗を伴うほどにエキサイトしながら観戦した全日本キック主催のオールK-1ルール大会「Krush.2」の観戦記です。

当ブログはキックファンの方々にはあまり好かれていないでしょうけどね。特に、満員の後楽園ホールで自分が気持ち良く観戦することができればそれだけで大満足な大馬鹿野郎にはね。

余談はさて置き、オープニングファイトは印象に残ってないので省かせてもらい、第一試合と第二試合に行われたK-1甲子園組の試合から感想を書かせていただきます。



嶋田翔太(判定)林将多
まず第一試合に登場した嶋田翔太。相手はローカルのグローブ空手大会を三連覇しているらしい林です。

嶋田は蹴りで相手を圧倒しながらもパンチをいくつも被弾し、中盤以降は鼻血を流しながらの試合になりました。

なんであんなにパンチをもらうのかな?手を前に突き出して、ブロックしないからか?

嶋田は確かお父さんが主宰する空手道場で練習をしているんでしたよね。これまでは練習の量の多さがアドバンテージになって勝ってきたと思いますが、これからK-1で本格的にやっていくのであれば、練習の質、特にボクシング技術の向上が必須です。

出稽古という手段もありますが、現状であの蹴りを活かすには、亀ガードで相手のパンチを凌ぐ術を身につけることが手っ取り早いかなと思います。

もう一つ注文をつけるならば、詰めの甘さか。今回は相手のパンチが大振りで、後半は嶋田も完全に見切ってましたが、あれだけ余裕をもってフックを避けられたならば、最小限のスウェイバックの後にミドルキックを即座に打ち込むなどの攻撃を加えてほしかったですね。



○卜部功也(ドクターストップ)石井振一郎×
試合の方は文句の付けようがない圧勝でしたが、膝で相手の額をカットし、試合が中断された直後、カットしたことをアピールして軽くダンスしたような動作が何だかK-1甲子園らしくなかった。フレッシュじゃなかった。

でも私の中では、抱かれたい格闘家No.1は卜部くんです♪



ルーキーズCUP決勝
名前を忘れましたが(蒙古タンメン中本に並びながら携帯で書いてるもんでスンマセン)、勝った選手は建武館らしい攻撃力のあるファイターでした。

相手もさすがは藤原ジムで鍛えられた粘りのある選手。序盤に喫した二度のダウンのダメージが相当あったことは見た目にも明らかで、12ラウンド戦った後の畑山みたいな顔になりながらも後半から盛り返しました。

ハイライトは最終ラウンド残り10秒。ハイキックか何かで(メモしながら観戦したわけではないので詳細は各種メディアでご確認ください)あわやダウンを奪い返すかという場面を作りました。

あそこで逆転のKO劇が起きてしまうのがK-1らしさなんですが、ルーキーズCUPの選手にそこまで求めるのは酷ってものでしょう。つーか、今のK-1自体、劇的なシーンを滅多に見れませんしね。



○岩切(延長 ドクターストップ)ファイヤー原田×
いつものことなのでしょうが、会場人気が高かったファイヤー原田でしたが、試合の方は原田が人間サンドバックになったような展開でした。

ところが、本戦判定はなぜかドロー。あれは変だわ。額もカットされていたのに。

そして延長が始まると一分程度で原田が流血し、ドクターストップ。首を傾げざるを得ない判定でした。

原田って選手はどうなんすかね?スクールウォーズのテーマに乗って入場し、大見栄を切る姿はいかにもプロの選手って感じの盛り上げ上手ぶりですが、私は原田の試合を初めて生で観て、レベル的にどうなのかな?と思いました。

正直、原田の戦いぶりからは、力強さも、60kg級のスピード感を全く感じることができなかったですね。

まぁ、原田には多くを期待せず、盛り上げ役だけやってもらえればそれで良いってんなら話は別ですが。と言うか、いちいち目くじら立てないで、原田の試合は原田の試合なりに楽しむのが粋なのでしょう。



○喜入衆(判定)?×
「喜入 衆」と書いて「きいれ とも」と読みます。昨日、初めて判りました。

顔は金泰泳に似てますが、決定力不足でちょっとK-1にはお呼びじゃないかな?



○廣野vs.山内×
山内って何なの?、、、と言うか、3RのK-1ルールの試合では山内は本領発揮できないでしょ。

゛全日本ウェルター級絶対王者゛と紹介されてましたが、初めて見た人には何も伝わらなかったと思います。

勝った廣野も動きが鈍臭い。K-1に出るには垢抜ける必要がある。



○山本元気(判定)梶原龍児×
予想どおり、ぃゃ予想以上に激しい試合になりました。この試合だけでもチケットを買った甲斐があったというものでした。

今大会で行われた試合の中には、第1ラウンドを様子見で終えてしまったものもありましたが、この試合は最初からフルパワーの殴り合い。観客が何を求めているかを自覚しているこの二人こそ、一般大衆にも注目されるK-1の舞台に相応しい選手です。

しっかし両者ともに終始あれだけ力を振り絞ったパンチを繰り出し続けるってのは凄いことですよ。

山本の左ミドルも何気に効いていたように見えましたが、基本的には足を止めて左右のフックを打ち合ってました。

そんな展開を私はハラハラしながら見てましたよ。前にも書きましたが、山本が新空手の試合で名もない選手のフックでスコーンと腰から崩れ落ちるように一本負けした試合を目の当たりにしたことがあって、その印象が強く残ってたから。

山本自信もあのKO負けは苦々しい思い出として記憶の片隅に残っていると思いますが、昨日の試合で完全に払拭したんじゃないですか?(それほどの記憶じゃない?)

自分から果敢に攻めることで、ウィークポイントの顎を守る。K-1も基本姿勢は攻めることです。まさに山本こそK-1ライト級を象徴する選手と言えるでしょう。



セミとファイナルの感想はまた改めて。タイトルは「翼をもがれたナオキック」を予定してます(泣)
Archives
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

訪問者数累計(since '06)
E-Mail & twitter


当ブログ管理人へのご連絡はこちらのメールフォームからお願いします。また、メールを受信しても見逃す危険性もありますので、コメント欄かTwitter宛にメール送信した旨を書き込んで下さると助かります。


web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


Recent Comments
  • ライブドアブログ