北岡悟

格闘家を見つめる瞳

昨年6月のDEEP後楽園大会会場で撮影しました。選手が主役じゃなくて恐縮です。


IMG_9817門脇英基



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お高く留まらない葉加瀬太郎

私が好きなテレビ番組のひとつに『題名のない音楽会』がある。クラシック音楽自体が好きで見ているのではない。私のような門外漢にも音楽を楽しませようという姿勢が好きで見ているのだ(その姿勢は現在の佐田裕体制になってから顕著になったように思う)。

昨日の放送ではヴァイオリニストの葉加瀬太郎が御茶ノ水博士風のコスプレで“葉加瀬博士”になって、素人にも取っ付き易いようにクラシック音楽を紹介した。葉加瀬ほど高名な人物がそこまでやるかというくらいにコミカルだった。

ここまで読めば私が次に何を言うかお分かりだろう。

偉大な先人たちが築き上げた格闘技ブームに後乗りしただけの格闘家如きがお高く留まってんじゃないよ。アンディ・フグや桜庭和志とは違うんだよ、お前らは!!

「俺の寝技の技術は分かる人に分かってもらえればいい」だって?このチンカス野郎が!!本当に自信があるならば、もっと広く知らしめようと思わないのか?技術自体に自信はあっても、心底ではそれがちっぽけなものだと悟っているからこそマニアにしか目が行かないのと違うか?

クラシック音楽の素晴らしさを広めようという『題名のない音楽会』の趣旨とは大違いだよな。

このクソ馬鹿野郎どもが。





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現役の格闘家たちにも大衆のヒーローになって欲しい

私への反論(ごっこ)の中に「おまえが学芸会と見下してるジョシカクの試合が一番反響があった」というものがあったが、どこでどんな反響があったのよ?観戦記にも書いたけど、最初から藤井が何秒で一本勝ちするか?という見所しかない試合だったじゃないか。

それともう一つ、「大晦日はボクシング世界戦の一人勝ちだったな」というもの。そうですね、内山は4%という数字を叩き出しましたw さらに井岡はそれを上回る6%!!さすがボクシングの世界戦ですねwww

TBSショック! 大みそか紅白裏番組でボクシング井岡は快勝も視聴率はズタボロ!(リアルライブ)

まぁ、ボクシングには何も恨みはないけど、ボクヲタのフリしたアンチ格闘技の連中が騒ぐから、ボクシングのダメっぷりを紹介したくなってしまった次第です。

でも昔のボクシングは間違いなく大衆の娯楽足り得るエンターテイメントだった。客席の沸き方が違うもんな。ガッツや輪島、具志堅、辰吉たちは大衆のヒーローだったが、今の世界王者はマニアの拠でしかないもん。

それは何もボクシングだけの話じゃなくて、我らがプロレス・格闘技界も同じことだよ。大衆に受け入れられてるのって、プロレスではせいぜい武藤、蝶野の世代まで、格闘技ではアンディ・フグとか桜庭くらいでしょ?

青木や北岡、佐藤嘉洋、あるいは諏訪魔、棚橋なんて誰も知らないし、大衆に受け入れてもらえるだけの魅力なんて皆無。逆に塩をまかれるレベル。

先ほど録画しておいた『日本人が好きな有名人100人』という正月番組を観たけど、出演タレントが佐山聡やジャイアント馬場に言及する態度にリスペクトが込められているのが心地良い。売り出したいタレント(奇跡のモノマネとか)を変に持ち上げるのとは訳が違うからね。テレビ局として今更プロレスラーをどうこうしようなんて意図が皆無な中でのリスペクトであるから、それが本心であることが伺い知れる。

ね、我々が応援している現役のプロレスラーや格闘家たちにもそうなって欲しいと思いませんか?

関節の角度がどうこうとか内股へのローキックがなんたらかんたら言ってるようでは一生無理だけどな。エンターテイメントに理屈は不要なんだよ。

と言うか、おまえらはテレビで人気者になりたくて修斗やキックボクシングを捨てたんだろ?それを今更技術論の世界に逃げ込むのはどうかと思うぞ。散々荒らした後でな。

腐れ小者どもめが。





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所詮はマニア向け

また青木と北岡が2人して何やら呟いてるようで。青木を批判した前田日明に対して、「老害」だとか「プロレスしかやったことない人間が言うな」とか。

これだから彼らがブレイクしないんだよ。

彼らがブレイクしないから日本格闘技界も低迷するんだよ。

プロ格闘技ってのは、プロレスラーになれない人間がやるものだったのだが、K−1、PRIDEで立場が変わってきた。それでもやはりプロレスに対する僻みは根強い。そのシンボルとしての青木と北岡。

負の感情を剥き出しにしてる人間がスタアになれる訳がないのだ。

でも、この2人は口に出して言うだけ良い方だ。他の格闘家は黙ってるだけで考えは一緒。

そう言えば長南がガチ相撲に何か口出ししたとか。長南の考えなんてどうでも良いよ。問題は、長南という格闘家が世間一般にとって全くお呼びじゃない存在だってこと。もし、何か間違って長南がTBSに呼ばれていたら・・・。

ホイホイホイ。ノコノコノコ。

笑ってしまうね。




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web新の『戦極〜第九陣〜』展望

8月2日(日)に開催される『戦極〜第九陣〜』の展望です。タレントが揃い始め、DREAMより期待できそうな雰囲気も出てきた戦極に期待大!



<第1試合 ヘビー級ワンマッチ 5分3R>
中尾“KISS”芳広(日本/TEAM TACKLER)
チェ・ムベ(韓国/チーム・タックル)

中尾はいつまでこのポジションに甘んじてるつもりなのか?

本人は“甘んじている”つもりはさらさら無いのだろうが、観ているこちらからすれば、トップを狙う気迫みたいなものが中尾からは伝わってきません。

今回のムベ戦に向けては「KOできなかったら自分の負けで構わない」等と言ってるようですが、間違いなく有限不実行になるでしょう。だって、ムベが打たれ強い選手であるばかりでなく、中尾がKOできるパンチを打てるわけがないから。中尾のプロデビュー戦の相手を日本観光がてらに務めた、打撃に免疫の無いロートルグラップラー相手であれば、力任せのパンチで倒せるでしょうけれども。

正直、私は中尾がトップ戦線に食い込むことは無いと思います。そんなことないと言うならば、中尾が何を武器にしてのし上がるというのか、説明して欲しいです。

ただ、中尾の可能性を探る意味で、shingolさんには我々のレベルでは理解しにくい中尾のレスリング能力等について解説していただけると嬉しいですね。



<第2試合 戦極フェザー級グランプリ2009 Final ROUND 5分3R>
日沖 発(日本/ALIVE)
金原正徳(日本/パラエストラ八王子/チームZST)

トーナメント戦準々決勝までの勝ち上がり方を見る限り、誰もが日沖の勝利を予想するでしょうね。グラウンドでの極めも段違いに強そうですからね。



<第3試合 戦極フェザー級グランプリ2009 Final ROUND 5分3R>
小見川道大(日本/吉田道場)
マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン)

このトーナメントで一気に注目を浴びるようになった小見川。「俺が負けると思ってたヤツ、くたばれっ!!」でしたっけ?感情がこもりまくった素晴らしいマイクでした。

しかし、今回の相手は強豪、サンドロです。今トーナメントも圧倒的な内容で勝ち上がってきてますし、ウィキペディアで戦績を確認してみたら、何と未だに負けなし!今回ばかりは小見川がくたばりそうな予感がします。

ちなみに一般世間でこの時期に小見川と言えば、千葉県香取市の『水郷おみがわ花火大会』を思い浮かべるでしょう。今年は8月1日(土)に実施されます。



<第4試合 戦極フェザー級グランプリ2009 リザーブマッチ 5分3R>
ジョン・チャンソン(韓国/CMA KOREA/KTT)
マット・ジャガース(米国/Team Wolfpack)

チャンソンは、DEEPの査定試合で小見川と引き分けて今トーナメント出場を果たした石渡をチョークスリーパーで葬り去った強豪。準々決勝では金原に競り負けた格好ですが、トップ戦線に食い込める実力を秘めている選手だと思います。

一方のジャガースは、開幕戦でサンドロにスタンドの肩固めで敗れた選手ですが、KOTCで活躍した実績を見ると、組み合わせ次第では本戦に残っていてもおかしくはない選手です。



<第5試合 ライト級ワンマッチ 5分3R>
光岡映二(日本/フリー)
クレイ・フレンチ(米国/HIT Squad)

クレイ・フレンチって、いかにも戦極の外人選手って感じの名前ですね。多分、スピルバーグ監督みたいな風貌の選手じゃないの?

光岡には絶対にマイクを渡すな!!!!!(マジで)



<第6試合 ウェルター級ワンマッチ 5分3R>
郷野聡寛(日本/GRABAKA)
ダン・ホーンバックル(米国/McVicker’s Martial Arts Academy)

よく言えば「アメリカ帰り」、悪く言えば「UFCをクビになった」郷野。そんな郷野の国内復帰戦なんだから、もっと相応しい相手がいるんじゃないのかね?具体的に名前は浮かばないけど、ここは日本人選手に立ち上がって欲しかったな。

名前が売れていない選手でも構わないんですよ。むしろ“郷野の国内復帰に待ったをかけた男!”ってことで、その後の色付けにもなるんだから。日本人選手の底上げを図るチャンスなんですけどね。もったいないですね。

ホーンバックルは、郷野を盛り立ててくれさえすればそれで良いや。



<第7試合 戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R>
藤田和之(日本/藤田事務所)
ブラゴイ・アレクサンドル・イワノフ(ブルガリア/SKアブソリュート・ブルガリア/韓国サンボ連盟)

藤田は前回の試合で、まさかのKO負けを喫しましたから、今回は起死回生の素晴らしい勝ち方をして欲しいところです。

しかし相手のイワノフは、コンバットサンボ世界選手権大会でヒョードルに勝利している選手です。そう簡単には勝たせてくれないでしょう。と言うか負けるんじゃないの?



<第8試合 戦極ミドル級チャンピオンシップ挑戦者決定戦 5分3R>
三崎和雄(日本/GRABAKA)
中村和裕(日本/吉田道場)
※三崎は勝利しても挑戦権は無効

三崎はファイトマネー没収の上に、この試合に勝利してもチャンピオンシップ挑戦権は無効になります。どっちらけの極み。

試合後の三崎のマイクが一番のクライマックスか?



<第9試合 戦極フェザー級グランプリ2009 Final ROUND 5分3R>
準決勝の勝者
準決勝の勝者

順当に日沖とサンドロの対戦になるか?



<第10試合 戦極ライト級チャンピオンシップ 5分5R>
[王者]北岡 悟(日本/パンクラスism)
[挑戦者]廣田瑞人(日本/GUTSMAN・修斗道場)

修斗での特別試合で石田光洋を完全KOして勢いに乗る廣田なんで、もしかしたら何か起こしてくれるんじゃないか?って期待感があります。

北岡はある意味、大好きなファイターですが、そろそろ躓いてもらっても良いかなとも思ってます。これまでの対戦相手は北岡のタックルの餌食になってますが、膝を合わせるとかできないものかな?

あ〜、北岡の負ける姿が無性に見たくなってきた(笑)

web新の格闘ウィークエンダー(ルミナの弟子、バンナ、パンクラス、荒鷲と円天)

<ルミナの遺伝子>
昨日開催された修斗公式戦で、佐藤ルミナの弟子にあたる土屋大喜が、戦極フェザー級GPにも出場経験のある大渡伸太郎を秒殺KOで下す番狂わせを演じました。

ルミナの元で練習を積み4戦3勝2KOの戦績を残している土屋は、ただのかませ犬ではなかった。むしろ、その凶暴な牙をむき、「石渡選手の右フックをかわす練習をしてきたんですが、それがドンピシャでハマった」と振り返るように、開始直後の右フックをかわしてスルリとバックに回った土屋。振り向きざまに逆に右スイングフックを直撃させ、石渡をこの渾身一撃のもとにダウン。すぐさま追撃に襲い掛かり、パウンドを嵐のように降らせたところで、レフェリーストップのKO勝ちとなった。時間にして、わずか20秒の出来事だ。

ルミナのような90年代に活躍した選手が指導者になり、彼らが育成した選手がデビューする。日本でも海外でもMMAはこれから優秀な人材が出てきそうです。



<バンナのボクシング>
バンナのボクシングマッチについて私が投稿したエントリーに対して、

「スケルトンがボクシングで通用したから、バンナもいけるだろうという考えはやめた方がいい」

というコメントが寄せられましたが、私はバンナがスケルトンのようにボクシングの世界ランカーになれるとは思ってません。私が言いたかったのは、K-1やバンナのアンチ層が酷評するほどバンナが見込みなしではなかったんじゃないかってこと。

そりゃ、今のバンナを見ればボクシングで通用しないのは一目瞭然でしょ?もう何度も書いてますが、左腕が完治していなかったとは言えボタに惨敗した時点でバンナは完全に終わりだと思ってます。

そんなバンナなのだから、残り少ない格闘技人生を好きなことだけやって全うして欲しいというのが正直な気持ちです。K-1ファンの皆さんもバンナには多くを期待しない方が良いと思いますよ。



<今日は北岡悟のパンクラス凱旋試合>
刺激的な言動で常にファンを振り向かせ続ける北岡。私は決して嫌いではありません。北岡-五味戦では、私はたしかに五味を応援しましたが、例えば先日行われた石井慧の公開調印式のようなイベントのように多くの格闘家が一堂に会する場に私が見物人として訪れたならば、間違いなく石井と同じくらいの声援を北岡に送ると思います。

それに比べ、今日のパンクラスに出場するセミプロ連中の意気込みコメントのつまらなさと言ったらありません。グラドルからストリッパーに転向した小向美奈子を引き合いに出した川村はまだ良いとしても、、、。以下をご覧ください。

大石幸史「明日頑張ります」

佐藤豪則「次の日が誕生日なので、勝っていい誕生日を迎えたいです」

チェ・ムベ「久し振りのパンクラスでベストを尽くします」

藤井勝久「俺の全てを賭けて戦います」

川原誠也「ヤーマン」

KEI山宮「頑張りま〜す☆」

大堀竜二「相手が格上の選手なんで、思いっきりぶつかっていきたいです」

廣瀬勲「勝ってベルトに繋げます」

中村圭志「思いっきりやりたいですね。自分の持っている力を全部出して燃え尽きたいです」

赤井太志朗「いつも通りベストを尽くして頑張ります」

村田卓実「またパンクラスのレギュラーになれるように頑張ります」

窪田幸生「頑張ります、それしかないです……ファイヤー!!」

鈴木槙吾「前回負けてしまったので、今回は勝てるように頑張ります」

GBRニュースより)

結果も出ない。コメントも面白くない。こいつらは何を目指して(一応であるが)プロをやってるんでしょうか?


<“世界の荒鷲”坂口道場閉鎖>
今日、北岡と対戦するというか生贄になる坂口征夫ですが、道場閉鎖問題でなかなか練習に集中できなかった様子です。

6月いっぱいで閉鎖することが決定した「坂口道場 狛江」に話が及ぶと、途端に落胆の色を隠せなくなってしまった。5月下旬に道場閉鎖が報じられ、「前後1週間はショックだった」と坂口。「試合に集中したいんですが、柔道教室の子どもたちへの対応などもあって……」と事務作業にも追われ、心身ともに疲れた様子を見せた。怒りの矛先は父親で狛江道場を主宰していた“荒鷲”坂口征二にも向き、「発表を1カ月ずらしてほしかった。おやじにはムカついている」と肩を落とした。スポナビより)

道場閉鎖は円天問題の影響なのでしょうか?

そう言えば以前に、格闘技界にも飛び火した円天問題についてのエントリーを書いたのですが、余りのくだらなさにお蔵入りさせてました。しかし、世界の荒鷲と円天との関係を説明する意味でも、下書き状態のままだったそのエントリーを以下に復刻させました。



<社会派ブロガーのweb新が円天問題を斬る!>
これまでも数々の社会問題をメッタ斬りにしてきたweb新が、今回は円天詐欺にプロレス界が絡んでいた問題を取り上げます。

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実際にプロレスファンで円天の会員になった人なんているのかしら?

騙されることの心地良さを知っているプロレスファンは、このような悪質な詐欺には引っ掛からないと思うんですが。

むしろ単純な格闘技ファンの方が、例えばK-1GPのチケットを「3万円天」とかで買ってそうな気がします。

web新の『戦極の乱2009』スカチャンHD観戦記

比較的短時間で終了したので、全試合を生で観ても疲れませんでした。では、さっそく各試合の観戦記です。



<○チェ・ムベvsデイブ・ハーマン×>
デイブ・ハーマン(笑)

なんで戦極の外国人選手って、やる気のなさそうな白人ばかりなのでしょうか?家電を全部Sonyで揃えて悦に入ってそうな外人ばっかり。ローガン・クラークとか。

それにしてもムベはタフだなぁ。第1ラウンドはパンチを貰いまくりで、ハーマン勝利は時間の問題かと思いましたが、ムベが凌げば凌ぐほど変な予感が湧いてきました。

第2ラウンドになるとハーマンは完全にガス欠。予感は的中し、ムベのKO勝ちとなりました。

“タフネス”ムベにとってはこの試合で最も効いた攻撃は、終了直後に喜び勇んでリングインして来たセコンドに浴びせられたボディシザースドロップだったんじゃないか?



<○光岡vsゴリアエフ×>
五味に勝ったゴリアエフですが、それは五味が打撃系とも言えるファイトスタイルの選手ゆえに相性が良かったためでしかなく、組技の強い光岡には負けるだろうという大方の予想通りの試合結果となりました。

レフェリーは堂々とジャッジしろ。オカマ風味だし。



<○アントニオ・シウバvsKiss魔×>
中尾は蹴りをブロックしたか何かの衝撃で膝を負傷し、戦闘不能に。半月板損傷の疑いらしい。

そのアクシデントがなくてもシウバの圧勝だったでしょう。それくらいシウバの仕上がりが良かった。あの速い動きを見せられると、巨人系の類いに入れることは出来ません。



<○キング・モーvs内藤×>
内藤は何なの?試合前は眼光鋭く「勝ち目がないなら、いっちょ暴れたるか」みたいな雰囲気を醸し出していましたが、いざ試合が始まると何もせず。誰もが「早く内藤負けろ」と思ったはず。

このマッチメイクは本当に頂けなかった。戦極はよくよく人材不足なんでしょうね。



<○菊田vs吉田×>
第3ラウンド、吉田が菊田を綺麗に投げる。柔道ならばこれで一本でしょうが、菊田は投げられた直後に吉田に組み付き、バックマウント、マウントでパウンドを打ち続ける。そのまま試合終了のゴング。柔道と総合は別物ということを如実に物語ったような試合でした。

しかし、私が思うに、吉田はあえて柔道の立ち技でのレベルの違いを見せ付けた上で勝利したかったのではないかと。素人なりの邪推。

菊田は自分の過去に一先ず終止符を打ったみたいな解説をされてましたが、そんなことはどうでも良い。どうも菊田には感情移入できない。

一方、試合後の吉田はずいぶんと苛立たしげでした。



<○サンチアゴvs三崎×>
三崎は集中力の高さが顔に出ていた感じ。

第1ラウンド終盤にサンチアゴが下から十字を狙ったが、並の選手であればあそこで極められていたでしょう。

第2ラウンドには右ストレートを打ち抜かれてダウンしたが、すぐに足を掴んで持ちこたえる。

第3ラウンド中盤からは流れが一気に三崎へ。ボディブローやローキックがいくつも決まる。

第4ラウンドも、リング中央に陣取るサンチアゴの周囲を三崎が回る展開だが、三崎の打撃を当てる。終盤にサンチアゴが腕十字を狙うも、三崎は難無く逃れる。

そして最終の第5ラウンド。このまま三崎が判定で勝つかと思われたが、サンチアゴが意表を突いた胴タックルでグラウンドに持ち込むと、最後は裸締めでフィニッシュ。

三崎が勝てないで誰がサンチアゴに勝てるのか?そんな印象です。

それにしても三崎は強いわ。実は『やれんのか!』で秋山に勝ったのはラッキーな部分もあったんじゃないかと私は思ってましたが、そんなことは全くないと言い切れますね。今日の三崎を見れば。秋山では絶対に勝てません。



<○北岡vs五味×>
北岡のタックルに五味が低空姿勢でパンチを合わせることに成功するが、北岡は怯まずに腕をキャッチ。五味は強引に北岡を前に叩き付け、グラウンドで裸締め狙いのような動きをするが、北岡が体の向きを変えて足関節へ。五味は難なく持ちこたえそうな素振りを見せたが、間もなくアキレス腱固めでタップアウト。試合時間1分41秒の圧勝。

北岡「(ゴリアエフ戦で)ダウンして2ヶ月も経っていない。万全の状態で再戦してほしい」
五味「今日はお前の勝ちだからもういいだろう。おめでとう。俺も悔しいよ」

そんな感じの言葉を交わした試合後の両雄。五味は北岡の一連の発言で、対戦することに嫌気が差していたのではないかと思われます。

北岡を応援していた私ですが、ストーカー的に五味を追う姿はリアルに気持ち悪く感じました。

解説の郷野も北岡の人間性に苦言を呈していましたね。王者は人格者でなければならないと。

8808b12a.jpgでも、憎めないところもあるんですよね。左の画像をご覧ください。閉会式において、会場の観客にグッズが当たる抽選会が始まるも、コーナーに上がってベルトを誇示し続ける北岡です。

己の腰に巻かれたベルトを見て、「オモチャみたい」と漏らした北岡ですが、やっぱり嬉しいのでしょうね。



追伸  入江秀忠の試合を楽しみにしてましたが、オープニングファイトは放映されませんでした。



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web新の『戦極 〜第六陣〜』観戦記

遅ればせながら『戦極〜第六陣〜』の観戦記です。

大会MVPは文句なしで北岡

今大会のMVPは満場一致で北岡でしょうが、特に私はエンディングで五味を挑発したこのセリフが素晴らしいと感じました。

「その挑戦、受けて立ちます!」

戦極ライト級のエース的立場である五味を見下す物言いですが、今の北岡には誰も文句なんて言えないでしょ。逆に私は、北岡に対して「かかってこい!」と言った五味に対して、何を寝ぼけたこと言ってるんだ?ふざけんな!と言いたい。

ただ、タイトルマッチは間違いなく北岡が勝つ!とも断言しにくい。まぁ、年明けに行われる試合なんで、勝敗予想や展望はもう少し先に書こうと思います。



○北岡(ヒールホールド)光岡

この試合については昨日のエントリーにも書きましたので、そちらも参照していただきたいと思いますが、光岡相手に秒殺勝利とは恐れ入谷の鬼子母神(風邪かな?)。

勝利後のリング上で、テンションが頂点に達する前にふと我に返り、決勝に備えるためにすたすたと控室に帰る姿がめちゃくちゃ愛くるしかった北岡。私は完全に北岡の虜になりましたよ。



○横田vs廣田×

ビジュアルからして一流になる素地がない両者。特に横田なんて深海魚の燻製みたいな顔してるし。

どちらが勝ったのか判らないほど早送りの連続で観てました。



○北岡(判定)横田×

北岡に組み付かれると場外に身を乗り出して逃げるしかない横田。足関から必死で逃げる横田を見ていると、両者の間には高田とヒクソンぃゃ肉食獣と草食獣、あるいはリオックとキリギリスくらい強弱の差があるような印象を受けました。



○キング・モー(TKO)ファビオ・シウバ

マーク・ケアーやコールマン、ケビン・ジャクソンらのアメリカンレスラーが席巻していた時代のMMAをほうふつとさせるモーの圧倒的なパワー。もっと強い相手と戦わせてみたくなりました。



○ゴリアエフ(判定)五味×

これはマッチメイクが悪い。なんで1・4タイトル戦の前哨戦なのに、五味にとってこれほど組し難い相手をぶつけたのか?あのリーチ差と鋭い膝があったのでは、五味はとてもじゃないが踏み込んだパンチを打てません。

判定もさぁ、ご祝儀で五味に入れてやっても良かったんじゃない?グラウンドでは五味が優勢だったんだし、終盤はスタンドでも五味が押してたしね。

1・4に向けて盛り上がりに欠ける結果になったこのワンマッチは、マッチメーカーとジャッジに責任あり!



○中村(判定)佐々木×

佐々木はこれが限界ちゃいます?



○ジョー・ドークセン(TKO)竹内出×

こんなこと書くと、竹内を応援し続けているブロガーのどらちゃさんに怒られそうですが、竹内にはこの世から消えてほしい。それくらい面白みに欠ける選手。試合終盤にマウント取られ、両足をピンと伸ばしてもがく姿は何だか麦畑でおヨネが田吾作に犯されているかのような薄気味悪さを感じましたよ。

最後はドークセンのパウンドが面白いように入ったので、胸の支えが取れたような爽快さを感じた人は多かったはずです。



○ホジェリオ(判定)リンボン×

ホジェリオはホドリゴと双子だっつーのに、出来が悪い奴だなぁ。ほとんど早送りしましたよ。

この試合に限らず、今大会は下手糞なボクシングを見させられているような試合が多かったですね。私はDVDで見たから良かったですが、生で見た人はかなり退屈したんじゃないですか?まさに「生ダラ」みたいな。



○サンチアゴ(KO)中村×

スルー。

web新のプロ格雑感 三連休パッション(石井慧、北岡、レイ・ラニ・カイほか)

b015af0f.jpgおはようございます!web新です!(←石井ちゃん風に・・・って、どうでもいいよw)

前段の石井ちゃん風挨拶が私の三連休パッションを言い表したものと言うわけではありませんけども、まともな格闘技ファンの皆様はこの連休をいかがお過ごしでしょうか?

私の連休は、初日の近年稀に見るハイテンションな酒飲みに始まり、いっしょに飲酒した人間が紛失した免許証・社員証等の捜索、二日目は残念なことに仕事を挟んで、昨夜は健康センターへ行きタイ式マッサージを受けたら指圧師が若い女性でプライスレスな喜び、そして今朝は定番のマックモバイル(以下「マックモバ」という。田村と対戦したのはマックモド)です。

ここのマックは本当に落ち着きます。襲撃されたら怖いので具体的な店名は明かせませんが、モバイル用電源もあるしで心落ち着かせてブログを更新できます。

私のモバイル機であるVAIOのT92は実質的に5時間はバッテリーが持続しますが、やっぱり電源があるというのは心強いですよ。

モバイルと言えば近頃ウルトラモバイルパソコン(UMPC)が大人気のようですが、あの類のPCのバッテリーはカタログ値で2時間程度の持ちですから、実質的には1時間程度しか持たないでしょう。それではおちおちモバイルなんてできません。

メーカーとしてはどのような考えでその程度のバッテリーを搭載させたのでしょうか?マックのようにモバイル用電源を設置する店が増えていることを見越してのことなのか?それとも、小暇な主婦が自作したアクセサリーをオークション出品する程度のウェブブラウジングを自宅内の自由な場所で行うようなモバイルを想定しているのか?

そんな感じで、モバイル暦が比較的長い私でもUMPCには食指が動きません。愛機のVAIOにはまだまだ現役で頑張ってもらうつもりです。



石井慧が今日プロ転向宣言

マックモバする前に店内に置いてあったスポーツ新聞に目を通してみましたら、裏一面は柔道界の石井ちゃんがいよいよプロ転向をするという記事でした。その記事中に石井が金メダルを獲得してから今日に至るまでの流れが一覧として掲載されていましたが(添付画像参照)、園遊会で陛下に「別の方向に進むわけですね」と言わせた石井の偉業。どんな偉業って、陛下の頭に「総合格闘技」というジャンルが刻み込まれたんですよ。凄いことじゃないですか?

かつてはアンディ・フグと石井和義館長(今日は石井ちゃん尽くしだなw)が天皇即位十年を祝う会に出席したことがあり、陛下も「K-1」は知っておられたでしょうが、「総合格闘技」という新興格闘技の存在を意識してもらったということは石井の偉業と言えますよ。

でも、陛下は意外とDynamite!!とか好きで見てたりしてね。「魔裟斗はパンチで勝負しろよっ」とか怒鳴ったり、曙の試合を爆笑しながら見てたりして。

石井のプロ転向については、今日の宣言を受けて、石井を受け入れるプロ格闘技団体の社会的責任等についてのエントリーを明日にでも立てる予定でおりますので、まともな格闘技ファンの皆様からのご意見をお待ちしております。



北岡は凄い!凄すぎる!!

とりあえず戦極はライト級GPの準決勝だけ観ました。炭鉱夫同士が喧嘩しているみたいな廣田と横田のどうでもいい試合はスルーして、まさか北岡が光岡を秒殺するとは!!想像以上の完勝でした。

タックルを切られそうになっても諦めず、前進し続けることでテイクダウンに成功。プロレスラーにこーゆー戦いを見せて欲しいですよ。北岡をリアルプロレスラーとして認定しても問題ないでしょう。

で、北岡が優勝したらしいですね。前項で石井の記事をスポーツ新聞で読んだと書きましたが、その傍らに戦極の一部結果が掲載されておりまして、北岡が優勝したことを知ってしまいました(苦笑)

まぁ、一方のファイナリストである廣田は準決勝でフルラウンド戦ってましたから、北岡の優勝を確信はしてましたけども。

さらに残念なことに五味が負けたという記事も目に入ってしまいました。迂闊でしたw

でも、戦極ライト級戦線は、せっかく北岡が盛り上げてくれたのに、五味の馬鹿野郎のせいで台無しだよ。試合中に足を怪我したとか?それも強い弱いの一部ですからね。

果たして1・4に間に合うのか?間に合ったとしても、北岡の勢いに五味が飲み込まれるのは目に見えてますがね。

ホント、北岡最高!!面白い試合を堪能させてくれてありがとう!!



レイ・ラニ・カイ

土曜朝にサムライで全女クラシックを観ましたら、レイ・ラニ・カイのWWWA世界タイトルに長与が挑戦した試合が放送されていました。

レイ・ラニ・カイに奪取され、初めて海外に流出した“全女の至宝”WWWAのベルトを流血試合の末に長与が取り戻すという試合でしたが、私はレイ・ラニ・カイの方に注目してしまいました。技術的にも完成度が高いところを披露していましたが、本国アメリカにおいては場末の薄暗い会場で試合をすることが専らだったのだろうな・・・とか。そんなレイ・ラニ・カイにとっては、ヒールという立場ではありましたが、全盛期の全女という極めて華やかな舞台でスポットを浴びた経験は、キラキラ輝き続ける記憶として胸に残っているはずです。

レイ・ラニ・カイの水着姿を見ても一滴のカウパーも滴らない私ですが、今ではずいぶんと年老いたであろうレイ・ラニ・カイがその輝かしい経歴を孫たちに聞かせてあげたりしながら老後の生活を送っている姿を想像すると、web新の頬に涙一滴、秋の空。

そう言えば、初期のUFCでキース・ハックニーがヤーブローを破った試合の格闘技通信のリポートは良かったなぁ。“ハックニーが年老いたら「おじいちゃんは体重が300kgもある相撲レスラーを倒したんだぞ」って孫たちに自慢するのだろう”みたいな内容だったんですが、あの頃の格通は面白くて毎号購読してましたよ。ここ数年はくだらない技術論に囚われて、退屈な誌面になってますけど。



パンクラスヒストリー

続いて放送された『パンクラスヒストリー』は須藤元気特集。頭にパトランプを付けて入場したデビュー戦から、ジャイアントスイングからアキレス腱固めで勝利したパンクラスラストマッチまでの試合が、ほぼフルタイムで流されました。

次週はグラバカvsイズムの対抗戦です。見逃せませんね。



ZERO1−MAX 10・30後楽園大会

ジュニアヘビー級のトーナメント戦が行われているようですが、サスケに勝利した高岩はなんだアレ。サスケは身を削って飛びまくってるというのに、奴はラリアットしかできないのか?

永田裕志vs佐藤耕平も、本当はもっと面白い試合になるはずなんだが。アマレスの猛者と元シューターの闘いなのだから、お互いのプライドをルールとしたガチガチの試合をしてほしい。

試合後、控え室での永田もかなり間抜け。外国人マスクマンに歩み寄られて何かアピールされるも、真顔で、

「聞こえないよ」

この時点では英語ではなく日本語で何かボソボソ言われているために聞き取れないと勘違いしていたような様子。

相手が外国人だから英語を話しているのかと状況を把握し、耳を傾けたところで英語を理解できるわけもなく、

「I Can't say english」

こんなんで大丈夫でしょうか?新日も1・4をやるんですよね。同日に戦極も興行をやるわけで、プロレスと格闘技はファン層が違うとは言い切れませんからね。新日は相当苦戦するんじゃないですか?戦極をやらなくても苦戦するのは必至か。プロレスエキスポもひどい入りだったみたいですし。



戦極〜第六陣〜のほとんどの試合をまだ観ていない私はスポナビに目を通すことができません。ですから今回のプロ格雑感は以上とさせていただきます。

戦極〜第六陣〜はどないなりましたか?

まともな格闘技ファンの皆様、こんにちは。連休は全国的に良いお天気に恵まれているようで、ブログの更新なんぞしてるのは私くらい?

さて、戦極はまだ見ていないのですが、GPは誰が優勝したんですかね?大会は盛り上がったのでしょうか?

今朝ほど録画DVDを借りたのですが、放映時間がやたら長かったらしく、メインイベントが収録し切れなかったとのこと(HDDに録画するのではなく、直接DVDに録画する手法をとった模様)。

メインイベントはGPの決勝戦なのでしょうけれど、ミドル級GPの決勝ならば見れなくても構わないですが、ライト級GP決勝は必見ですからね。北岡が決勝進出していることが前提ですが。

北岡が準決勝で敗退したならば、ミドル級GP同様に見れなくても構わない。それくらい北岡の試合が楽しみです。ファンにそう思わせてこそ本物のプロなんですよね。

とりあえずDVDは今夜見る予定ですので、明日の朝までには観戦記をアップできる見込みです。

格闘技を愛する皆様方に同好の友として認められ、観戦記を読んでもらえることは、私にとって大きな喜びです。サイドバーのアフィリエイトから商品を購入していただければ、さらに喜ばしいことであります。

よろしくお願いします(笑)

評論家気取りではない素人格闘家が綴る『戦極』TV観戦記

フェンシングのお兄ちゃんの件で、私への批判コメントが寄せられた途端、にわかに強気になって追従コメントを書き込んだヲタが何人かいますね(苦笑)

常連さんからの批判コメントはしっかり受け止めてますが・・・

「久々にコメント欄が賑わってるね」と嫌味を言ったつもりでいる香具師もいますが、素性がバレバレですよと。そーゆーこと書く香具師ってのは、自分でも格闘技ブログを持ってるんです。評論家気取りで二次的三次的情報を垂れ流すブログを。しかし、1日のアクセス数が10pv程度でコメントもまず寄せられない。

そう言えば、昨年でしたか、批判コメントを書きこんだ人に対して、「自分でもブログ書いてるんだろうから、隠してないでリンクさせてみろ」とレスしたら、案の定、自分の格闘技ブログを持っており、そのURLをコメント欄にリンクしてきました(笑)

しかし、そいつが立派なのは、捨てハンで逃げずに自分のブログを堂々と私の前に曝け出したこと。そのブログの内容は特にどうってことないものでしたが、自分のブログを公開し、(圧倒的な認知度の差はあれど)同じ立場に立って反論した行動は評価せずにはいられませんでした。

ま、私が何を言いたいかと言うと、下手なブログは休むに似たりってこと。くだらない内容しか書けないのに、それを自覚してないから、人気あるいはアクセス数のあるブログが憎らしく思えてしまうのです。なんで俺の方が良いこと書いてるのにー!みたいな。妬みはダークサイド転落への第一歩。

さて、遅ればせながら『戦極〜第四陣〜』のTV観戦記です。録画したDVDを借りて見たわけですが、DVDの持ち主の話では、DREAMに後れを取っていた分を挽回するほどの面白さということだったので、私はかなり期待して見た訳です。なので、ちょっと肩透かし〜みたいな。

でも、第1試合は萌えましたね。主催者の熱い期待を裏切ることなく、高橋が壮絶に散ってくれました。

ただ、主催者もまんざら鬼ではなく、寝技に難ありのオーフレイム兄ならば高橋でも勝てるかも・・・という淡い期待も込められていたはず。と言うわけで、この第1試合はどっちに転んでも主催者には美味しいカードだったわけです。

結果としてはやっぱり高橋が“約束の膝”で一発KOされてくれました。食傷気味にならぬうちに新機軸を展開してほしい。だって、線路が続くようにいつまでもいつまでも高橋がKOされるシーンを見させられたのでは、さすがにこっちも飽きると思いますから。

瀧本は攻め込まれながらもアームロックを狙うなど見せ場を作った。瀧本はいかにもボクシング特訓をしてきましたって感じで速いパンチを打ってましたが、パンチが自分のものになってない。例えば重心が思い切り後ろにかかったような状態でも、相手の攻撃を見切ってパンチを繰り出せるかが大切。常に自分に都合の良い体勢で攻撃できるとは限らないのだし、外人を相手にするとパワーで押されるケースが多いですから、不利な体勢になると強いパンチが打てなくなるようでは困るのです。

ところでトリッグってあんなに体が大きかったですか?全盛期のトリッグをKOしたマッハって、ホントに強かったんですね。その当時のマッハとスパーリングやらせてもらった私ですが、全く歯が立たなくて当然ですね(鼻についたかしらん?)。

あと思ったのは、戦極に参戦している外国人選手の華の無さ、個性の無さ。白人系統の選手を大別すると、細身のハゲ系、頭髪からモミアゲ、アゴヒゲまで繋がってるむさ苦しい系、目の落ち窪んだ地味顔のヒライケンジ系、以上の3タイプになるんじゃないでしょうか?

グラハムを一蹴したリンボン。序盤はエンジンがかからず、総合格闘技入門みたいなビデオ教本で覚えたような、タックルのフェイントからパンチを繰出すギコちないコンビネーションを披露してましたが、最後はキッチリと一本で決めてくれました。相手が相手だから実力の程はまだまだ判りませんけども。

そしてライト級GP。

グラバカの横田は、「五味に勝てるのは俺だけ」とか言ってましたが、勝てるかどうかはさて置き、五味のように銭が取れるファイターにはなれないでしょうね。

試合前日から舌戦を繰り広げていた廣田は、何とかKOできた感じ。左ボディブローのフェイントから右のパンチを狙うコンビネーションを多用していましたが、フェイントだからって強打する必要が無いわけは無い。言い方を変えれば、もっと強い左を打てれば右も活きてくるのです。とは言え、試合経験の無いブロガー諸君が語るほど(なんで語れるんだ?w)、強い左ボディブローを打つことは容易ではありません。このweb新でも、左ボディブローでKOしたことは1度しかありませんからp(^^)q

五味は相手に粘られた。スーファンのボクシングテクニックに手を焼いた結果。やはり速くて強いジャブが打てるってのは強みですよ。

そして北岡先生。えぇ、誰に何と言われようと先生呼ばわりさせてもらいますよ。

入場する際の歩き方からして、他の選手とは二味違う。他の選手はピョコピョコと歩くだけで、まるで鉱夫が炭坑に向かって宿舎から出て来たような艶の無さ。

ホント、プロの選手はセルフプロデュースが大切ってことですよ。

そして試合も、自ら下に潜ったと思ったら、電光石火のヒールホールドで一本勝ち。飛び級でいきなり五味とやらせたいくらいの圧倒的な強さ。

ライト級GP準決勝は、北岡vs廣田、光岡vs横田になるような気がします。全員日本人ですが、ハゲかヒライケンジ風の外人ばかりなら、いない方が良い。

以上で観戦記は終わりです。「評論家気取りだろがっ」なんてコメントが寄せられそうですが、あくまで私の実体験に基づく感想を書いてるだけですから。

実体験・・・。新たに記事を更新しなかったこの数日間にも、一日平均1000pvのアクセスをいただいたK-1心中の人気の秘訣はそこなんでしょうね。

故に、誰が゙打倒K-1心中゙を掲げても、それを達成するのは無理なんです。バブッ♪

通ぶってる御仁だって五味のスカ勝ちが見たいんでしょ?

GG佐藤には連日笑わせてもらってます。五輪野球については後日感想を・・・。

さて、いよいよ今日は『戦極〜第四陣〜』です。昨日は出場選手の記者会見が開かれました。

何のために会見開いてるんだよって言いたくなるような面白みのないコメントを出してる選手もいますが、面白みのない外国人選手のコメントをいじることでヒートアップさせたのが廣田瑞人選手。

シュルツのコメント「3人いる息子のうちの一人に『やっつけてね』と言われたので、その通りにしたいというのが私の明日の戦略です」

しょーもないこと語ってんじゃねえよと思いましたが、対戦相手の廣田が噛み付いた。

廣田「シュルツ選手の子どもさんには申し訳ないですが、明日は俺がやっつけようと思ってますんで・・・」

シュルツ「・・・彼の発言を聞きよりバイオレントな試合をしようと思いました」

廣田「・・・息子さんにはほんと申し訳ないですけど、俺が叩きつぶそうと思ってます」

どうでも良かったシュルトvs廣田というカードが、このやり取りで一気に興味深い取り組みに昇華しました。廣田選手に感謝しましょう。

ちなみに廣田選手のプロフィールはこんな感じです。

全日本アマチュア修斗優勝→プロ修斗デビュー→新人王→CAGE FORCE参戦→現CAGE FORCEライト級王者。地道に実績を積み上げてきた叩き上げの選手って感じですね。ぜひ2回戦に勝ち進んでもらいましょう!

続いて光岡のコメント「明日は強運がついていると思うので、運を味方につけて勝ちます。それだけです」「見た感じ身長は同じくらいで、それほど大きくないと思いました。(ダムは)実績もあるしいい試合もしてるので、明日はいい試合になると感じました」

放って置きましょ・・・。

続いて北岡悟のコメント「(対戦相手と顔を合わせてみて)一本取れると思いました」

北岡については、『別冊・プロレス昭和異人伝』のこちらのエントリーに書かれているように、パンクラスの釜の飯を食っていた者としてはあり得ないような船木への挑発をした部分で、小憎らしさを感じはしますが、この男の決定力の強さに私は惹かれております。格闘技に限らず日本人にもっとも不足する要素、決定力。そこが強い北岡を、私は評価しないわけにはいきません。

今日の試合も、コメントどおりに一本取って勝利してほしいと思います。

そして、真打!五味隆典「爆発的な試合をしたい」

試合を評価する上で私は一本勝ちか判定勝ちかなんて問わない・・な〜んて上っ面では通ぶったことを語っている人だって、五味のスカ勝ちが見たいんでしょ?(笑)

『戦極 第二陣』TV観戦記 

『戦極』の録画DVD観戦記です。

録画DVDなので試合以外の部分は早送り出来る訳ですが、それをやっちゃうと何か物足りないんですよね。やっぱり煽りVとか入場とか、溜めが必要なのです。

北岡vsシャファー
スロットマシーンは何だったのでしょうか?

「須藤元気を引退に追い込んだ男」に「リアル・クラッシャー」、、、。あっちを意識し過ぎだって!

北岡すごい。マイクを持って2階席を見渡す表情から、かなりの大物ぶりを感じました。北岡はパンクラス所属というよりパレストラの選手って感じですね。

『戦極』では“ロードトゥー五味”という作為的なくだらない企画をしているようですが、いきなり五味vs北岡を組むべき。温存してる場合じゃないって。

シャファーは最初から及び腰で、ゴングがなった直後に北岡の勝利を確信しましたよ。シャファーはこれで商品価値はゼロになったんじゃない?


ホーンバックルvsパイル
煽りVが面白くない。

計量で何かゴタゴタがあったようで、どちらかが減点1の状態からのゴングになりましたが、そこら辺はしっかりと管理してくださいよ。白けるから。


光岡vsイ・グァンヒ
イ・グァンボムを思い出してしまいましたw

グァンヒは負けはしましたが、グラウンドに慣れれば強くなりそうな気がしますね。打撃のキレと安定感、タックルのさばき方を見た感じでは。

光岡が勝利した直後にコーナーポストに駆け上がった際、光岡に駆け寄って体を叩いた眼鏡のセコンドがいましたが、あの黒縁眼鏡は20年以上前に流行った感じじゃないですか?

光岡のマイクは余計。


佐々木vsサンチアゴ
『戦極』の煽りVはひたすら面白くない。

佐々木と言えば、私がTOPSに入門したときに桜井隆多選手が足を引きずっていたことを思い出します。修斗の試合で佐々木にやられたんですよね。

1ラウンド中盤に佐々木が自陣コーナー付近でスリーパーに入った際、菊田が「入ってるよ」との大声と共に思い切りリングを叩きましたが、あれは反則じゃないですか?

サンチアゴのハイキックは最低ですね。空を切ってバランスを崩し、組み付かれる最悪のパターンが2回ありました。あーゆーのは見ていてフラストレーションが溜まりますよ。

最後は高坂氏が「腕十時狙ってますよ」と解説するや否や決まりました。サンチアゴらしくない勝利?

1ラウンド、2ラウンドともに佐々木が腕十時に入ったところで終了のゴング。不運な印象もありますが、佐々木はピークが過ぎてしまったような気もしました。


キス魔vsヨーク
中尾のベースはレスリングですが、素晴らしい成績を残している選手です。イロモノの枠に収まるような選手ではありません。本人だってイロモノ扱いされるのは本意じゃないはずですから。

中尾はタックルとパンチが有機的に連動してました。記録はグラウンドのパンチでKOとアナウンスされましたが、実際にはスタンドでの2発目のパンチでヨークは意識が飛んでましたね。

中尾はマイクで藤田戦をアピール。これも温存せずに第三陣で実現して欲しい。

そう言えば中尾は高坂氏と共に「未だかつて無い戦い方」を編み出したはずですが、あれは何だったのでしょうか?


休憩明け
第三陣出場予定者として、三崎、吉田、第四陣出場予定者として五味が登場。

三崎は同門の佐々木を下したサンチアゴとの対戦をアピール。それをリングサイドで通訳を介して耳にしたサンチアゴですが、アクションは起こさず。しょっぱいブラジリアンだな。

五味って顔が松村に似てませんか?「ダンカン、この野郎」とかやってそう。


川村vsランデルマン
十数回の手術を経て、リングに復帰したランデルマン。

体が一回り小さくなったようなランデルマン。

高坂氏が解説したとおり、飛び込んで左フックを放ったランデルマン。

しかし、かつてのパワーは無く、グラウンドに持ち込んでも腕を取られて攻め込めないランデルマン。

第2ラウンドからは川村にペースを握られたランデルマン。

消極性をレフェリーに注意されたランデルマン。

かつての勢いが消え失せたランデルマンに勝てなかった川村。

ランデルマンは序盤から発汗量がすごく、スタミナロスが気になりましたが、試合展開もリング中央に陣取る川村の回りをランデルマンがぐるぐる回る苦しい展開。

しかし、川村の誤算は、第2ラウンドの後半にスタンドの打撃で攻め込まなかったこと。第3ラウンドの終盤もパンチの踏み込みが甘過ぎる。見ていてものすごくイライラしました。

ニーズに応えられない川村。二度と見たくない。最低最悪だよ。こんなに頭にきたのは久しぶり。川村には乗れません。

逆に、斜陽のリアル・ドンキーコングに人間的な魅力を感じました。体が動く限り現役で頑張ってほしいです。死の淵から蘇ったランデルマンにリスペクト。


ホジャーvs近藤
近藤は“アブダビ・キラー”かぁ。微かな希望を感じましたが、、、。

近藤は自分を安売りし過ぎじゃない?「試合に出てもらえますか?」「ハイ、いいですよ」不動心もいい加減にしろw

第三陣ではぜひホジャーvs吉田が見たい。間違いなくホジャーが勝つだろうけど。


バーネットvsモンソン
モンソンは身長175cmですか。私より小さいとは驚きです。

試合前の両者はともに複雑な表情。私如きが「緊張感ゼロ」などと揶揄するのは野暮な話です。

が、金払って観るようなものではなかった。ジョシュはモンソンにかなり花を持たせましたね。本気を出せばスタンドのパンチでKOできますもん。

いや、2人に責任はありませんよ。身内同士をマッチメイクした主催者が悪いんです。日本総合格闘技協会から警告出してもらわなきゃ!

不運な北岡悟

パンクラス 9・5後楽園大会
第8試合 メーンイベント ウェルター級5分3R
[同級1位]北岡悟○(3R判定2-1)●ジェイソン・パラチオス


現役復帰を表明したパンクラスの大先輩・船木に対して挑戦状を叩きつけた北岡悟。

しかし、ファンの間では「何様だ!顔じゃない!」という反発の声も少なくありませんでした。

結局は船木が無視する形で事態は収束しましたが、その直後に行われた今回の北岡の試合。元々はミルトン・ヴィエイラとの対戦が予定されていましたが、ビザ取得の問題で来日不可能になり、無名の選手に変更になりました。

ヴィエイラはPRIDE武士道でマッハ相手に判定まで持ち込んだ選手。北岡としてはそれを比較対象とした上で、キッチリ一本勝ちする算段であったことは間違いないでしょうから、直前になっての相手の変更でモチベーションが相当下がったのではないかと思われます。

そして、白星をかろうじて拾った形の北岡。腫れ上がった顔面は敗者のよう。船木に対するビッグマウスの直後にこの辛勝はタイミング悪し。

タイミングと言えば、北岡はPRIDEライト級GPへの出場が内定していながら、PRIDEの身売りでGPが頓挫してしまいました。

不運な男、北岡悟。

本当にタイミングが悪い北岡悟。

しかし、これに懲りずにまた何かを仕掛けて欲しい。淡々と試合をこなすだけの軽量級の選手なんてマニア気取り以外の誰にも見向かれないのだから。

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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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