内藤

「負けたら切腹」と言い切った亀田大毅

いよいよ今夜に迫ったWBCフライ級タイトルマッチ。試合が決定した頃に比べると、幾分盛り上がりに欠ける状態が続いていたような気がしましたが、昨日の調印式と記者会見で一気にヒートアップしました。

亀田がKO宣言と同時に、「負けたら切腹」と言い切りました。

これに対して内藤は、「本当に切腹するの?負けたら絶対にやれよ!」と興奮気味に反応したようです。

もう楽しみで仕方ないっ!!どっちが勝つか?という格闘技最大の醍醐味を堪能できるこの試合を見逃すわけにはいきません。

個人的にはどちらに勝ってほしいというのはありませんでしたが、「負けたら切腹」と言うからには負けたときにどんな対応をするのか見てみたいという意味で、内藤勝利を希望するようになりました。

また、ファイトスタイル的にも、ガードを固めて頭を動かさない亀田と、足と上体の柔らかさで相手のパンチをかわす内藤は非常に対照的。内藤がどうやって亀田の亀ガードを崩すかが焦点でしょう。

ガードを固めて前に出てくる亀田。内藤としてはコーナーに追い詰められることなく、亀田の左フックを最小限度にスウェイした直後の攻撃に活路を見出す形になるでしょう。もしくは左フックの打ち始めに伸びのある右ストレートが炸裂するか?

亀田が前に出る展開では、必然的に内藤は足を使って動かねばならないので、より多くのスタミナを消費します。ほとんど無名だった内藤がこれだけの注目下で試合をするのは初めてでしょうから、いかに平常心を保ち、余計なスタミナを消費しないように戦えるかがポイントでしょうか?

亀田の切腹というか、負けても切腹しない言い分を聞くのが楽しみなので、内藤にはぜひ頑張ってほしいです。

ちなみにボクシングマガジンでの勝敗予想では、日本人元世界王者十数名のうち亀田勝利を予想したのは小熊正二氏ただ一人でした。亀田が押し切って僅差の判定勝ちだろうと。

判定になったらなったで揉めそうな気がしますね。TBSとしては、内藤の最年長王座防衛記録なんて屁みたいなもの。何としても亀田を最年少日本人世界王者にしたいでしょうから、何らかの手段を講じているのでは?と穿った見方をしてしまいます。

判定と言えば、この試合はオープンスコアリングシステムを採用。4回と8回終了時に採点が公表されます。あり得ないような亀田優勢の採点に場内がどよめくシーンを想像してしまいました。これはこれで一興か?

あと、当初は亀田が“グローブハンデ”(亀田がメキシコ製で内藤が日本製)を貰う形で発表されていましたが、両者ともメキシコ製を使用することで決まりました。

亀田が負けたら切腹する果し合い。運命のゴングは今夜鳴らされます。TV中継は18:55から。試合は何時から始まるかわかりませんが、こんな日は残業などせずに早々と帰宅して、ナガラ食品のホルモン鍋をつつきながら至極の一戦を堪能しましょう。

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ボクシングファンを名乗るならば

「亀田KOは日本国民の期待」という発言に代表される、一連の内藤の挑発に煽られる形で、ネット上では亀田家バッシングが蔓延しています(参照)。この調子で行くと試合当日までには、“亀田が負けたら切腹”という風潮が非常に強まることが予想されます。

私はこのように一方的に亀田家を悪者にする風潮を疑問に思います。

まず第一に、人気低迷が叫ばれて久しいボクシングであるにも関わらず、このタイトルマッチに限ってはこれだけ一般人からも注目されるようになったのは、亀田家の存在なくしてはあり得なかったはずです。

さらに今回のタイトルマッチ、両者のファイトマネー合計額は3億円に達する見込みとのこと。世界チャンピオンになっても副業を続けねばならないケースもある中で、プロボクサーがこれだけの労働の対価を得られることは、ボクシングファンでなくても喜ばしい限りです。

と言うか、ボクシングファンを名乗るならば、亀田の素行や技術面のみならず、このような商業的側面も評価するべきではないかと私は思いますがいかがでしょうか?

一時は興行を打つだけの資金調達の目処が立たない状況下に置かれたポンサクレックとのタイトルマッチとは一転して大きな収益が見込める内藤としては、発言とは裏腹に「亀田家様々」なのではないかと思います。

また、内藤自身のファイトマネーはチケットの売り上げによる歩合制とのことで、このところの内藤の饒舌ぶりはチケット販促効果をにらんでのことなのでしょう。プロとして然るべきパフォーマンスであり、良い傾向であると思います。

この調子で日本のボクシング人気が復活すれば尚良いと思いますので、今回のタイトルマッチの盛り上がりを持続させねばなりません。業界としては、勝者に興毅や坂田を絡ませるに留まらず、その先の一手を今の内から考えておくべきでしょう。

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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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