修斗

“キング”佐藤ルミナ

10年前の全盛期には、専門誌の巻頭特集やカラーページを席巻していた佐藤ルミナ。


今ではドサ回り演歌歌手のように地味な佇まいのルミナ。


三崎和雄のようなホホホイジャンプを多用するルミナ(いつから?)。


メジャーの舞台には全く関心が無いのか、無いように装っているのか、ルミナ。


何処となくキング・カズに似てきた気がしないでもないルミナ。


やっぱり修斗で試合をし続けることが一番の幸せなのだろうなと思わせてくれるルミナ。


地上波テレビの電波に乗りたいなんて気持ちはさらさら無いのだろう。


でも、1回限定の約束でDREAMのリングに上がり、KIDと戦って欲しい。1度限りならば罰も当たらないだろう。



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<○シケリム(判定2-1)遠藤雄介×>
ウェルター級チャンピオンシップではブラジルのシケリムが判定勝利で防衛に成功すると、リング上でベルトを返上。どうやら海外の団体との契約が決まったらしい。

シケリムがマイクで「修斗で戦えたことを誇りに思う」とか「修斗は素晴らしい団体。私は修斗を忘れません」などとアピールすればするほどに虚しさが募る。

ただ、修斗のベルトを獲ることが海外で高く評価されているのは間違いないとは思う。



<○日沖発(判定3-0)リオン武×>
日沖が凱旋試合でライト級タイトルを奪取することになったが、どっちがチャンピオンだかわからない試合内容だった。

それは日沖が戦極で名前を売ったからだけではなく、リーチの差からしても断然不利なスタンドの打ち合いに活路を見出すしかなくなったリオンの追い詰められ具合によるところも大きかっただろう。

試合序盤にグラウンドで上になったが容易に立ち上がられ、倒しても下から関節を狙われては、リオンも手詰まりになるというもの。

それでも日沖が鼻血を出すほどにパンチを当てたのは、王者の意地か、日沖の甘さか。

試合後のリング上で、リオンのセコンドである川口健次氏が日沖に何か諭している様子だったが、SRCのことやシケリムの王座返上を鑑みると、どうしても「お前、修斗を捨てるなよ」とか言われてるんじゃないかと勘ぐってしまう私は浅はかな人間なのか。

DREAM雑感 そして今夜は格闘技中継三昧 UFC、IT'S SHOWTIME、修斗

昨日のDREAM.14について、観戦記で書き足りなかったことを何点か。

今大会は、中盤までは極めて順調に好ゲームが続いていたように思いました。定番ミノワマン、宮田のジャーマントライ、ウィッキー衝撃凱旋、KID復活勝利、高谷がハンセンを完全撃破等。

特にKIDの2年半ぶりの勝利には多くの格闘技ファンが歓喜したようで、当ブログにも今後KIDとウィッキーあるいは高谷とのカードが組まれることを望むコメントが寄せられました。

しかし、試合後のKIDの発言からすると、今後は60kgのみで試合をすることになりそうで、フェザー級ファイターとの対戦が実現する可能性は低いようです。

さらに私の予想としては、吉田道場勢がDREAMに参戦するとなれば、63kgまで落とせない小見川の居場所を作る意味で、当面フェザー級は昨日のようにキャッチウェイトで試合が組まれ、将来的にはフェザー級が65kg以下に設定され、KIDの階級として60kg以下のバンタム級が新設されることになるでしょう。

大会の雲行きがにわかに怪しくなったのがセミファイナルの第3ラウンド終盤から。あのレフェリングからです。

桜庭の負けは未だにスッキリしない思い。桜庭自身が「あの流れだったら一本取れた」と語ったくらいだから、あの中断が如何に不適切だったか判ると言うものです。

なんであそこで止めるかなぁ?パンツを引き上げるなんて、試合の流れが止まったときにやることだろう。あのレフェリーの目には流れが止まっていたように見えたのだったら、レフェリー失格。同じ過ちを繰り返すことになるから、進退伺を出した方が良いでしょう。

騒ぐつもりはないですが、せっかくの名勝負に水を差されて本当に気分が悪いです。

また、この試合について、解説席で笹原EPが「もし桜庭選手が負けた場合には、桜庭選手の息子さんが打倒グレイシーに乗り出すことになる」みたいな発言をしていました。実際に桜庭の息子が格闘技をやるのかどうかわかりませんが、今の格闘技界にはそれくらい壮大なストーリーを紡ぐことで大衆を巻き込んでいく必要があると思います。

青木が負けて帰ってきたことなんて、世間には全く届いていませんから。



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DREAMを皮切りに、今週末は格闘技中継三昧です。

17時半〜 WOWOW
『UFC114 5・30 ラスベガスMGMグランドガーデン大会』
TUFの犬猿コーチ対決というアングル付きのランペイジvs.エバンス


22時〜 スカパー J sports Plus
『〜最強打撃格闘技〜 IT'S SHOWTIME 5・29 アムステルダム大会』
バダ・ハリ、マヌーフ、佐藤嘉洋らが出場(こちらを参照)。


23時〜 スカパー ファイティングTVサムライ
『バトステニアライブ中継 The Way Of SHOOTO 03 5・30 JCBホール大会』
SRCで活躍した日沖が凱旋。他に遠藤雄介が挑むウェルター級タイトルマッチ。伝統のベルトを日本に取り戻すことが出来るか?高田を嘲笑したルミナも出るよ。


これを嬉しい悲鳴と言うのでしょう(それほどでもないだろw)。

web新の格闘ウィークエンダー090117(ミノワvsみのる、修斗伝承、UFC93、石井慧)

<自演乙の試合が観れる>
賛否両論の長島☆自演乙☆雄一郎ですが、私はリング上がすべてだと思ってるんで(プロモーション活動はまた別の意味で重要)、とりあえず2月のMAX予選を観るまでは静観します。

ちなみに過去の自演乙の試合映像をサムライTVで観ることができます。ネット動画が苦手な方におススメです。

「DEEP PROTECT IMPACT 2008」 
2008.12.22新宿FACE
【放送スケジュール】
2009年
1月14日(水)22:00〜24:00
1月16日(金)19:00〜21:00
1月18日(日)15:00〜17:00
1月20日(火) 8:00〜10:00
1月29日(木)26:00〜28:00 他

【対戦カード】
●三島☆ド根性ノ助×北田俊亮
<キックルール>
●長島☆自演乙☆雄一郎×サクシー・ケイ・リバー
●MIKU×篠原光ほか



<2・10DEEPでミノワマンvs鈴木みのる>
プロレスルールで実現とのこと。両者が揃った公開記者会見の様子は以下のとおり。

ミノワマン(緊張した面持ちで)
「今回、鈴木さんと試合をすることになりました。ルールは相手の土俵のプロレスルールで勝負したいと思います。これがプロレスデビューだと思って、自分自身のプロレスをぶつけたい」

鈴木みのる
「美濃輪と一緒に(パンクラスで)やっていて、それから離れて何年か経つけど、俺のこともプロレスのこともナメてると思う。その(ミノワマンの)心の底から粉砕したい」
「やるなら覚悟してやってもらいたい。次の予定とか入れない方がいい。あ、救急病院は予約を入れておいた方がいいよ」

ミノワマン
「子どものころから目指していたのはプロレス。今でもプロレスラーだと思っている。自分自身のプロレスをぶつけたい」

鈴木みのる
「プロレスルールの試合をやっておかないと、恥ずかしくてリアルプロレスラーなんて名乗れないじゃん。だからとりあえずやっておこう……そこがナメてると思うけどな」
「大みそかとかミノワマンがやってるのをテレビで見てるけど、プロレスとはまったく思えない。よく“リアルプロレスラー”を名乗れるなと思ってるよ」
「(先輩を超えたいとか)そういう心配はしなくていい。無理だから。ムダな心配、ムダな努力」

ミノワマン
「自分が見た“リアルプロレス”をぶつけるだけ。(みのるが持つ)プロレスの大技に気をつけたい」

鈴木みのる
「俺、大技ねぇんだけどな」(ニヤリ)

いかがでしょうか?一口にプロレスの試合と言っても具体的にどんな展開になるのか想像できかねますが、この言葉の応酬だけでも十分に期待が膨らみますね。アントンをも唸らすような試合をしてほしい。

ぜひとも観たいカードですが会場観戦は無理なので、サムライTVでニアライブ中継をしてくれると嬉しいのですが・・・。



<1・18『修斗伝承05』に小見川と朴が出場>
出直しと言ったら修斗に失礼ですが、小見川の姿勢は素晴らしいと思います。総合格闘技への取り組みの本気さが伝わってきます。

出直しと言えば、朴光哲も同大会にメインイベンターとして出場します。朴はDREAM.1でハンセンに判定負けして以来の試合ですが、あの試合は観ていて退屈でした。しかもテレビ中継の初っ端にこの試合が延々と3ラウンド通して流されたことが理解不能。DREAMが昨年一年を通して視聴率が振るわなかったのはこの試合が原因じゃないかとも思うわけです。

お茶の間の視聴者に対するDREAMの第一印象を、この朴-ハンセン戦で与えてしまったという致命的な番組編集ミス。どこの馬鹿がディレクターをやってるのでしょうか?

話が逸れてしまいましたが、当大会はサムライTVで1月24日に放送予定です。約一週間遅れ。ちょっと観る気が失せますよね。ニアライブ中継をお願いしますよ。



<お馴染みのファイターが多数出場するUFC93>
あと数時間後に開始するUFC93は、日本の格闘技ファンに馴染みのある選手が何人も出場します。

まずメインに登場するダン・ヘンダーソン。グレコローマンとボクシングを融合させたファイトスタイルでオクタゴンでも結果を出し続けることができるか?

セミはマーク・コールマンとマウリシオ・ショーグンの因縁マッチ。PRIDEでの対戦は、試合序盤にショーグンが腕を脱臼か何かして消化不良で終わってしまいました。セコンドの乱入がかなりエキサイティングだったように記憶してます。コールマンはまだまだ頑張りますねぇ。応援したいです。

デニス・カーンは今回がUFC初登場でしょうか?日本においてはPRIDEで活躍するも、HERO'S、DREAMに移ってからは秋山、ムサシに連敗と精彩を欠いてますが、果たしてどんな試合を見せてくれるのか?階級はミドル級のようですが、ウェルター級に落とすことは不可能なのか?

他にも、古豪ジェレミー・ホーンやパンクラスで育ったとも言えるクリス・ライトルなども出場します。TV放映は、WOWOWにて18日(日)夜11時50分から。観戦記を書こうと思ってますので、ぜひお読みください。



<石井慧がヒール宣言>
アメリカントップチーム(ATT)で練習するために石井が渡米しました。ATTと言えば、DREAMでお馴染みのJZ・カルバンや戦極ミドル級王者のジョルジ・サンチアゴを擁する名門ジムです。石井の成長に期待しましょう。

そして、毒舌も健在。こんな台詞を残して日本を発ちました。

「横綱みたいになりたい。記者に『お前ら、もういいだろ、どけっ!』とか『あっち行け!!』とか悪態をつきたいですね」

「大学なんてどうでもいい。腐ったミカンと一緒にいたら、自分まで腐ってしまう。クビにできるもんなら、やって欲しい。そんな度胸はないと思うけど」

いや〜、痛快ですね。外野の雑音に惑わされることなく(惑うわけないか)、アメリカで伸び伸びと練習して来て下さい。

格闘技ファンで石井を叩く人たちって何なんでしょうね?オリンピックで金メダルを獲ったばかりの現役バリバリの選手がこっちの世界に来てくれたと言うのにね。感謝する以外に無いはずですよ。

この1試合だけでもPPV料金を払いたいカード その2

この1試合だけでもペイパービューしたいと思えそうなカードを考えるシリーズ第二弾。

カード発表の前に、まずはその伏線となるプロ格界のある“重大事件”を振り返ります。


■93年11月 第1回UFC開催


■94年3月 新格闘プロレスと修斗の交流戦

11日(金)後楽園ホール
フリーウェイト契約3分5R
○中井祐樹(スーパータイガージム横浜)vs木川田 潤(新格闘プロレス)×
一本 1R0分27秒(ヒールホールド)

試合前、佐山がルール説明。ヒジ禁止。顔面パンチOK(ただし寝技の時は禁止)。ロープから出たら中へ戻す。最後に一言「今までと違ったシビアな試合になると思いますので、ひとつお客様、じっくりと見てくださるようお願いします」。今までの試合はシビアじゃなかったらしい。試合はパンクラスを意識したのか(本当は秒殺は佐山が元祖なのだが)、27秒ヒールホールドで中井の勝ち。『最近見たプロレス』より)

18日(金)後楽園ホール
ハンディマッチ3分5R
○御影九平(スーパータイガージム横浜)vs阿部吉彦(新格闘プロレス)×
KO 1R1分48秒

Jrヘビー級3分5R
○奥田康則(合気道SA)vs藤田豊成(新格闘プロレス)×
一本 1R0分25秒(腕ひしぎ十字固め)

ヘビー級3分5R
○川口健次(スーパータイガージム横浜)vs深谷有一(新格闘プロレス)×
一本 1R0分32秒(膝十字固め)


■95年1月 同交流戦にエンセン登場

95年1月21日(土)後楽園ホール
ヘビー級フリースタイル4分4R
○エンセン井上(スーパータイガーセンタージム)vs茂田信吾(新格闘プロレス)×
TKO 1R1分10秒


■97年10月 PRIDE.1開催 高田vsヒクソン


こんな感じでプロレスはじわじわと地盤沈下を続けていったわけですが、その過程で発生した修斗−新格闘プロレス交流戦という化学反応。当時の私は週プロの記事を漁るように読んだものですが、記事としてはかなり小さな扱いをされていました。

こんな重大な事件を、わずか1ページ程度の紹介で終わらせてしまう記者と編集者の鈍い感覚または決断力の無さ。その当時から週プロは末期状態だったと言えるでしょう。

さて、そーゆーわけで、1試合だけでもPPVしたいカード第2弾は、

朝日昇vs森嶋猛です!!

かつて紙プロのインタビューで「うちの若いのにやらせれば橋本真也なんて一発」と語っていた朝日が、自分自身で修斗の強さをアピールします。

中には「なんでこんな脈絡の無いカードを・・」と苦言を呈される方もおられると思いますが、森嶋に関してこのカード以上に面白いカードは、団体内の選手いや全てのプロレスラーから相手を選んだとしても実現不可能でしょう。

次点:桑原卓也vs橋誠

BJvsマモルの修斗伝承

b30432e4.jpg大画面テレビ購入と同時にファイティングTVサムライと8年ぶりくらいに再契約しました。

月額2,000円程度で様々なプロレス、格闘技の興行が観れるのですから、お得以外の何ものでもないでしょう。

先ほどサムライにチャンネルを合わせたら、7・18修斗後楽園大会のメインイベント、BJvsマモルのバンタム級タイトルマッチが放送されていました。

こうして見るとマモルの“カンムリワシ”はいけてますね。今更ながらですが、完全にアリですよ。渋くてカッコ良過ぎる!

試合内容もタイトルマッチらしく見所満載。パンチ、膝の打ち合いからスタンドレスリングへの展開、コーナーでの攻防と離れ際の緊張感は、さすがプロフェッショナル修斗。自分にはとてもついていけないと感じるスピード感と説得力でした。やっぱりプロはこうでなくちゃ。

最後はBJがフロントスリーパーでマモルに引導を渡しましたが、選手以外にも目も見張る動きを見せた人がいました。

ストップドントムーブの処理が迅速だった鈴木レフェリーです。好勝負に水を差さないレフェリングは重要ですよ。DREAMのレフェリー陣にも見習ってほしい。修斗の審判部と技術交流とかできないものか?

それにしても修斗はリング上の事象一つ一つが重厚。試合内容以外にも、国家吹奏、タイトルマッチ宣言、試合後の選手の振る舞いなどを見ていると、やっぱり最後に生き残るのは修斗しかないんだろうなと思いました。いや、そうじゃなきゃダメでしょ。

いや〜、このタイトルマッチ1試合だけで、今月のサムライの視聴料金は元が取れたような気がします。そう思う格闘技ファンがここにいる。

タイトルを防衛したBJのみならず、負けたマモルも、修斗伝承という“ミッション”を完遂したと言えるでしょう。

修斗人気復活を願う

先日の修斗復帰戦で惨敗し、ファンの評価を一気に落とした感が強いマッハではありますが、人気選手が大手団体に流出する傾向が強い中で、マッハの修斗復帰は高く評価すべきことじゃないでしょうか?

やはりアマチュア大会から世界王座まで統括する格闘技団体(競技)は修斗以外に存在していませんから、修斗の衰退は日本の総合格闘技の衰退を意味するといっても過言ではないと思うので。

そして、現在活躍している選手の多くが修斗出身者。マッハ、青木、川尻、石田、朴はおろか、ハンセンやカルバンだって修斗出身の選手なのです。さらに山本KIDもそうですし、『DREAM』以外でも五味や郷野らが活躍しています。

現在の日本の総合格闘技人気は、修斗なくしては語れないのです(お前が語るまでもなく、みんな認識してるよw)。

また今回のマッハのように、大手イベントに出場する選手が自己の基盤となる競技にも参戦することで、選手の個性が際立つようになるという効果もあります。

例えば、マッハが元修斗王者として参戦するより現役の修斗王者として参戦する方が魅力的ですし、ファンとしては基盤となる競技・団体の看板を背負った選手の方が感情移入しやすいものです。

もう一例を挙げると、パンクラスのネオブラッドトーナメントで優勝した全日本キックの吉本も、このままキックを捨てて総合に専念したのでは個性が色褪せてしまいます。幸い、吉本は全日本キックとチームドラゴンの対抗戦に出場するそうですが、キックボクサーとしての実績を上げることで、パンクラスへ再出陣する際にも個性が際立ち、商品価値も上がることになるのです。

話は戻りまして、FEGにお願いしたいことは、マッハの修斗復帰を尊重するのみならず、オリジナルルートで見つけた外国人選手や宮田、永田のようなお抱えの選手を修斗に斡旋するなど、支援・協力体制を敷いてほしいということです。

また、格闘技に興味を示す大手企業にしても、ドンキの社長のように「採算度外視です。儲けるならば新規出店した方が手っ取り早い」などと言うならば、競技として真面目に基盤を確立しようと努力している修斗をスポンサードしてほしいものです。

そして我々ファンも、チケットを買うとか修斗の試合を放送する番組を受信契約する等の形で修斗を支援していくことができれば良いですね。

聞けば修斗は来年5月に創立二十周年を迎えるとのこと。マッハとルミナが揃い踏みしたことを契機にかつての修斗人気が復活することに期待しましょう。

マッハとルミナの敗戦に思う

桜井マッハと佐藤ルミナが修斗で揃い踏みし、両者とも一本負けしました。

1999年の修斗後楽園大会での、マッハ34秒、ルミナ5秒という脅威の秒殺競演を目の当たりにした私としては、何とも感慨深いものがあります。

しかし、この両者の力が衰えたのかというと、必ずしもそうではありません。

マッハがまさかバロンに負けるとは夢にも思いませんでしたが、その原因はこの画像に集約されているといえます(バウレビより)。バロンの頭が切れたほどですから、顔面が当たったマッハのダメージがいかに大きかったかうかがい知れます。このアクシデントが無ければ、マッハ勝利は間違いなかったでしょう。

一方のルミナも、試合後の田村の顔を見れば一目瞭然(バウレビより)。前世界王者の田村をここまで追い込んだのですから、ルミナはまだまだ第一線で活躍できることを証明したと言えるでしょう。

最後に余談で恐縮ですが、私一押しのシューター、「俺のオリジナルラーメンを食っていけ」風な佐々木信治もこの大会に出場しましたが、無念の判定負け。しかし、見せ場はいくつも作ったようなので、次回もチャンスに恵まれることでしょう。

『DREAM1』の裏側で  修斗・大阪大会

日本総合格闘技の新たな夜明けとも言われた『DREAM1』が格闘技ファンの注目を一身に集める中、同16日に大阪では修斗・アゼリア大正ホール大会が開催されました。

カードのラインナップを見ると、余程の修斗マニアでもなければ知らない選手ばかり。

競技としての確立に重点を置いている修斗の興行は地味で、当然一般受けしにくく地上波TV放映もありませんから、選手に支払われるファイトマネーも高が知れているでしょう。ボクシングやキック同様にチケットで支払われているかもしれません。

そのような状況ですから、知名度の高い選手は『DREAM』や『戦極』、あるいは海外の大会に流出してしまいます。

しかし修斗は、アマチュアから育ててきた選手を他団体に青田刈りどころか頭を垂れた稲穂を刈り取られているような現状に手をこまねくだけで良いのでしょうか?

大手イベントのように前座の選手までもが高額報酬を受け取るようなカードをラインナップするのは不可能でしょうが、メインイベントだけでも一般のファンに注目され得るカードを組めないものでしょうか?

修斗同様に地味なプロボクシングの興行もメイン一極集中型です。ファイトマネーはメインイベンターのほぼ総取り。修斗においてもそのような形態であれば、脱地味な興行を打てるはず。

例えばメインイベントに川尻vs中蔵隆志とか。他の試合のファイトマネーは全てチケット払い。

あるいは佐藤ルミナvs所英男なんてカードも面白そうじゃないですか?このカードは地上波で放送してほしいなぁ。佐藤ルミナvs一般視聴者。刺激的です。

最後になりますが、冒頭で書いた修斗・大阪大会に出場した選手を紹介します。

メインイベントを務めたのは佐々木信治パオロ・ミラノ。佐々木はなんだか、オホホ、あたい好みだわん。キレのあるピエール瀧って感じ。佐々木に手作りラーメンを目の前にドンと出されて、「お前だけのオリジナルだ。食ってけ」なんて言われた日には・・・。「体が火照る。体が火照る」と連呼して、さり気なくホテルへの誘いを催促しちゃいそう。一方のパオロ・ミラノは凄い体。昨年7月には大河内貴之を16秒でフロントチョーク葬してますが、今回は佐々木にチョークスリーパーで負けました。

セミファイナルで1RTKO勝利(パンチによるダウン→レフェリーストップ)したKODOは、元K−1ジャパンのタケルにそっくり。

新人王トーナメントのライトヘビー級2回戦に出場した藤川展康。「おっさん頑張れ」と言わずにはいられません。また、目元と鼻筋がゲイっぽいのが気になります。オレのホームは24会館だー!みたいな。結果は残念ながら1RTKO負けでした。

以上。お粗末な紹介でしたが、この中の誰か一人でも客を呼べるファイターに育ってもらえればと思います。

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プロレスvs修斗 〜kamiproで懐古する平成のプロ格史〜(後編)

新格闘プロレスのリングでプロレスvs修斗の対抗戦が行なわれていたのはもう10年以上昔のことなので、具体的にどんなカードが組まれていたのかな?とネット検索したところ、こちらのサイトの管理者様が書いた新格闘プロレスの観戦記を発見。非常に興味深い内容だったので紹介します。

94/03/11 新格闘プロレス 後楽園
(中略)試合前佐山が紹介され、リング上で挨拶。相変わらずはっきりした聞きやすい喋りかたである。前に雑誌でみた写真よりはスマートに見えた。木川田は独特のボーっとした顔でボーっとした喋り方。喋り方は変だが言うことはなかなか筋がとおっている。最後に喋ったシューティングの若手中井は一言「がんばります」。佐山思わずズルッ。このコケかたを見る限り(いいタイミングだった)佐山はまだ動けるようである。
(中略)
7 中井 対 木川田
 試合前、佐山がルール説明。ヒジ禁止。顔面パンチOK(ただし寝技の時は禁止)。ロープから出たら中へ戻す。最後に一言「今までと違ったシビアな試合になると思いますので、ひとつお客様、じっくりと見てくださるようお願いします」。今までの試合はシビアじゃなかったらしい。試合はパンクラスを意識したのか(本当は秒殺は佐山が元祖なのだが)、27秒ヒールホールドで中井の勝ち。


まだ若手だった頃の中井の地味〜な挨拶にズッコケる佐山サトル。何とも絵になるシーンじゃないですか。佐山にとって中井は、華はなくても自信を持って送り出せる秘蔵っ子だったのでしょう。

ちなみに私は中井氏が江古田にパレストラをオープンした直後に2〜3回体験入門させてもらったことがあります。間近で見た中井氏の印象は、身長は高くないけど体が異様にゴツイ!厚みがあるんですかね。見た目の地味さに反比例して異様なオーラを放っていました。で、腰は低い。中井氏の下に人が集まるわけですよ。

プロレスvs修斗に話は戻りますが、当時はほとんど話題になっていなかった記憶があります。なぜこれほど刺激的なのに注目されないのかと不思議で仕方がなかったです。そう言えば、たしかエンセンだけはこの対抗戦で名前が売れていったような。

この対抗戦は多分修斗の全勝で終わったと思いますが、プロレスファンとしての自分の中では「まだまだ。新格闘プロレスのレスラーは本物じゃないからね」という思いが強く、その時点ではプロレス最強幻想は崩れていませんでした。

98年4月発売の『紙プロradical』第9号では朝日昇の毒舌インタビューが掲載され、「フジTV『『ハンマープライス』の“橋本真也と対戦する権利”をうちの若手に落札させたら面白いことになる」みたいな発言を読んだ時も、まだ「ホントかよ?」といった感じで受け止めてました。爆殺シューターが無名の格闘家に負けるなんて考えられなかったですね。

今となってはプロレスと格闘技はほとんど区別されるようになってしまいましたけど、私の中ではプロレスラーは強くなければならないという基本原則は崩れていません。未だに最強幻想を抱かせてくれるのはNOAHの秋山とか小橋くらいでしょうか。

そんな折、佐山サトル氏が総監を務めるリアルジャパンプロレスが旗揚げ2周年を迎えました。K-1やPRIDEでも通用するプロレスラーを育成することをコンセプトとして据えているとのことですが、プロレスを破壊してきた佐山氏が強いプロレスラーを育成するというのも因果を感じます。

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プロレスvs修斗 〜kamiproで懐古する平成のプロ格史〜(前編)

c56a8c2c.jpgTV朝日『題名のない音楽会』の司会を務めていた羽田健太郎さん、お亡くなりになっていたのですね(今朝になって気付いたか、、、)。つい最近まで司会をしていたので、ちょっとショックを受けました。

今朝の『題名のない音楽会』は追悼特集でしたが、「音楽は、喜びを10倍にしてくれる、悲しみは半分にしてくれる、親友のような存在である」という羽田さんの言葉が印象的でした。

楽器を奏でることの素晴らしさ、格好良さ、そして音楽の楽しさ、無限の可能性を教えてくれた羽田さん。ソプラノリコーダーさえまともに吹けない私ですが、いつか楽器を何か一つマスターしたいなと思ってます。合掌。

さて、先ほどにわかに下痢便意をもよおしながらも、せっかく個室に長時間閉じこもるならば何か本を読もうと思って本棚をあさってみたら、スター・ウォーズ クローン大戦ノベル群の中に紛れていた『kamipro』100号記念付録を発見。これだ!と決めてトイレに入りました。

その付録は『紙のプロレス Radical』の創刊号〜50号までの表紙および誌面の主な内容をまとめた小冊子なのですが、パラパラめくってみると何と懐かしいこと。

創刊号では『週間プロレス』を辞めたターザン山本が幽霊の格好で表紙に登場。Uインターが解散したのもこの頃でした。前田、高田、船木らU系の各選手もまだ現役でした。

そして2号の表紙は高田。そして紙プロが独自に高田vsヒクソンをスクープ!パンクラスの高橋義生がUFCでイズマイウに勝利。UFO設立。新日本プロレスでは中牧vs蝶野。この頃の新日本は格下の団体や選手をうまく生かしてましたね。

97年8月発売の第5号では、正式に決まった高田vsヒクソン特集。この当時はほとんどのプロレスファンが高田勝利を信じていたはず。みちのくプロレスが両国に進出。TAKAみちのくがパンクラスに出場したのもこの頃だったでしょうか?

第6号では高田のヒクソン戦敗戦を受けて、表紙はnWo蝶野。U系一辺倒の誌面作りをしていた紙プロとしても、我々ファンとしても「このままプロレスが地盤沈下してしまうことだけは避けなければ・・」という思いが強かった結果がnWoだったのでしょうか?

この後はプロレスラーの総合格闘技での敗戦が続き、プロレスラー最強幻想が脆くも崩れ去っていきますが、それに伴って世に出てきたのが修斗でした。

特に印象深かったのは、新格闘プロレスというインディー団体との対抗戦に出場した修斗の選手が圧倒的な強さを誇っていたことです。しかも70kg級の格闘家がプロレスラー相手にKO勝ち、一本勝ちをし続けたことに驚愕したものです。

(つづく)

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岩瀬茂俊(修斗ミドル級)

先ほどスポナビ見るまで忘れてましたが、今日はエンセン井上プロデュース格闘技イベント「心」が開催される日です。

そして、そのイベントの第5試合目に出場するのが岩瀬茂俊選手です。岩瀬選手は私がスリム新空手・総合格闘技TOPSに入門する前から所属していた人で、現・修斗ウェルター級王者の川尻選手の兄貴分的な存在でした。

身長は私と同じくらいのはずですが、圧倒的な存在感というか、パワーが半端ではありません。首相撲の相手をしてもらった時は、完全に上半身をロックされ、全く身動きが取れなくなったことがあります。

打撃のスパーリングをやっても歯が立ちませんでした。

なんでこんな強い選手なのに、後輩の川尻選手や石田選手のように思うような結果が出ないのか不思議でなりません。

現時点での修斗公式戦戦績は12戦5勝6敗1分のようで、6敗の1つは青木真也戦でのアクシデントによる反則負けで、その他はすべて判定で1本負けがありません。このことから、何か1つ強力な“武器”を手に入れれば大化けするのではないかと考えられます。

一見すると久保田利伸似で強面の風貌ですが、以前私がジムに婚約者を連れて行った際には、川尻選手とともに親切に椅子を出してくれました。

現在は総合格闘技ジム「T-BLOOD」代表に就任した岩瀬選手。茨城軍団の躍進は彼の存在なくしては語れないでしょう。

選手としても活躍するよう、とにかく本日の勝利を願っております。
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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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