K-1を"人気格闘技イベント"というパッケージとして漠然と見ているのではなく、K-1を多面的に楽しむ皆様方からお寄せいただいたコメントを集約しました。その1回目です。



「マサト選手の「これじゃあ、どっちが勝ったのか分からない」という言葉が、みている側の心情を的確に表現している・・」
試合結果はボンヤスキーの判定勝ち。それは紛れも無い事実であり、記録です。

しかし、コミッションに認定された競技でもなければトーナメント戦でもない、一格闘技イベントにおける特別試合において、記録というものが持つ意味合いは低いものです。重要なのは、その試合を観た観客と視聴者に対して、どのような印象を与えたかです。

なぜなら、その印象の良し悪しが、次以降の大会のチケット販売数や視聴率に影響するからです。

それくらいはよいこのK-1ファンの方々でも理解できているはずなんですが、普段は「記録よりも記憶に残る選手に魅力を感じます!」なんてるのに今回に限っては「勝ったのはボンヤスキー。それが事実です!」とか言ってそう(笑)

でも、魔裟斗に「これじゃあ、どっちが勝ったのか分からない」と言われたのでは、よいこも返す言葉がないでしょう。自分の言葉では何も語れないのだから。



「レミーは少なくともメインイベンターで無いね。生中継で見てたけど、試合後から閉会式中ず〜っとニコニコしてましたから・・・( -_-)ハァ〜」
ボンヤスキーは平成のデルフィンタイプなのでしょう。そんなボンヤスキーを支持するよいこのK-1ファンは、軽薄にプロレス批判をしながら、実のところはは平成のデルフィンたちと何ら変わらない思考回路しか持っていないのです。



「レミーは二日前に膝をケガしたそうで(by谷川P)。何年後かに「実はあの時・・・」と述懐するなどすればカッコいいんだけどなあ。」
言い訳をする格闘家って多いですよね。よりによってこんな大一番に「実は怪我をしてた」なんて、白けるだけです。



「レミーは優勝した後は変な試合することが多い」
自分の中の価値基準によって、試合に対する取り組みを著しく変動させている証拠でしょうね。ボンヤスキーはファンのことやジャンルとしてのK-1のことなんて全く頭にないのでしょう。こんな選手にはK-1を背負う資格なんてありません。




「レミーは「ファイト」というくくりでは負けですね。サッカー選手みたいに投げられた後演技するんじゃとヒヤヒヤしました。」
相手の反則ではあっても弱いイメージを与えてしまいました。

逆に全盛期のバンナは、K-1ルールであれば総合の選手を投げ捨ててましたね。



「あいつは本当に王者なのか?

 あいつはシカティックのチャクリキ魂から何を学んだ?

 あいつはアーツのK-1愛から何を学んだ?

 あいつはアンディの空手スピリッツから何を学んだ?

 あいつはホーストのテクニックから何を学んだ?

 あいつはハントの逆転劇から何を学んだ?

 あいつはシュルトの時代から何を学んだ?

 何も学んでないじゃないか

 ひざが痛い?

 そんなことで歴代王者が逃げてきたと思うか?

 そしてお前はバダ・ハリとの試合で「逃げた」と言われて悔しくないのか?

 昨日の試合で観客に「やはりバダ・ハリがいなきゃつまらない」と思わせたお前は本当に王者なのか?」

K-1ファンブロガーさんたちにもこれくらいのことを書いてほしいですね!



「レミーは試合キャンセルするか直前まで悩むくらいの故障を膝に抱えていたらしいですね。大晦日のバダ・ハリほどでなありませんが、相手に関係なく動きがいつもと違っていたのは素人目にもわかりました。
ボンヤスキーが怪我をしていたという情報を知り得てから思い返せば、どうも動きがおかしい?とわかるでしょう。



「対抗戦のような展開は面白いんですが、みんながアリスターのような戦い方ならちょっともういいかなと思います。シュートボクシングじゃないんだから投げ多用でスタミナ減らしたりは見てて面白くない。」
他流試合が継続して当初の刺激が無くなってくると、投げを多用するダーティーな戦法はますます非難されるでしょうね。



「以前と違いゴング直後や入場時の盛り上がりがない事が寂しかった」
かつてのバンナvs.ベルナルド戦は、ラウンド終了のゴングを選手もレフェリーも聞き取れなかったくらいの大歓声でトラブルが発生しました。あの当時が非常に懐かしいです。



「レフェリングも酷い。オープニングで掘vs極真の人の試合があったんですが、掘があきらかにローでダウン数回とられてるのに全部スリップ扱い。ついにダウンとらざるをえない倒れかたしたらダウンはとったが、カウントは無し」
誰がレフェリーだったのでしょうね。ダウンとスリップについては度々物議をかもすことがありますね。



「堀はKOされた後、観客と同じトイレに並び、誰に声かけられる事なく用をたしてました」
これは痛いですね。ちなみに私は、後楽園ホールの便所から出てきたドン・中矢・ニールセンに握手してもらったことがあります。



「総合=外的のアングルも今のところ起爆剤にならず。入場時レミーへの声援もなければアリスターへのブーイングもなし。K-1の危機という煽りとはかけ離れた会場のテンション。試合も緊張感なし。ちょっと残念な客入りでした。」
この試合が起爆剤にならなかったというのは意外ですね。危機感が無いってのは、K-1が廃れればファンをやめますっていう軽薄なスタンスのファンが多いからでしょうね。



(つづく)



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