ソクジュ

web新のDREAM.9観戦記(スカパー編)

○ソクジュ(TKO ※パウンド)ノルキア×
サイドからのタコ殴りでソクジュのTKO勝利。パウンドから腕十字に移行するのかな?と思いましたが、レフェリーがストップしてからも殴り続けたのはなぜか?

それが原因で試合後のリング上は両セコンドが入り乱れる騒乱状態に。その中で、自陣コーナーにて右足をセカンドロープに乗せて事態を見守るソクジュの落ち着き払った態度が好印象。あの橋本-小川戦の乱闘劇を彷彿とさせました。

この因縁を活用しない手はありません。ノルキア陣営にレイ・セフォーの姿がありましたから、次は是非ともセフォーvs.ソクジュを組んでもらいたいものです。つーかソクジュは準決勝が待ってるのか。



○ゲガール・ムサシ(一本 ※ストレートアームバー)マーク・ハント×
予想どおりの展開でムサシの完勝。

K-1ルールでやってもムサシが勝つだろう。なんて言うと、何も解らないよいこのK-1ファンがヒステリー起こすだろうけれど、ボクシングもキックもムサシの方がレベルが上なんだから当たり前。



○高谷(TKO ※パウンド)前田×
TBSの軽率な番組作りのせいで高谷の勝利があらかじめ分かってしまっていたので、かなり白けた気分で早送りしながら観ることになってしまいました。感想も特にないわ。強いて言うなら、煽りVに出てきた両軍団がかっこ悪かった。



○ビビアーノ(判定)今成×
今成は相変わらず自分から何もできない。自ら仰向けに寝転がる行為は何とかならないものか。“妖怪”と形容すればカッコは着くのかもしれないが、あんな戦い方が世間に受け入れられるわけがない。

え?わかる人にだけわかってもらえればいい?そうか、それなら一生貧乏やってろ。



ジャカレイ(ノーコンテスト)メイヘム
3点ポジション状態のジャカレイに対して放ったメイヘムのキック(反則。三崎vs.秋山と同じ)が頭部をえぐり、大流血。ノーコンテストに。

その最低が下る前から席を立つお客さんの姿が目立ったのが寂しかったなぁ。さらにはKIDの試合が終わるとメインを待たずに席を立った観客も少なくなかったらしい。

悲しいなぁ。でも、岐路に着くお客さんを誰も責めることはできない。



次回大会カード発表
休憩明けに次回大会の一部カードが発表されました。一番の注目は、DEEPライト級王者になったばかりの菊野克紀がDREAMに初出場することでしょう。相手は“殴り屋”アンドレ・ジダですが、菊野の凄さを味わうにはグラップラー相手の方が良かったかも。

青木vs.シャオリンも面白そう。今回のビビアーノvs.今成のようにスイングしない試合にはならないと思います。どちらかがパスガードするだけで歓声が上がるような試合になると予想。それにしても「柔術黒帯・人間白帯の青木真也です」は面白かった。青木のことが少し好きになりました。

マヌーフvs.パウロ・フィリオはイマイチ。最初の一発でマヌーフがKOするか、フィリオが押さえ込んで判定になるか。その二択じゃない?

これからも追加カードが小出しに発表にされるのでしょうが、あとは“真打”郷野の登場を待つだけか。



≫DEEPライト級王者決定戦は菊野克紀の三日月蹴りに要注目ですっ!(断言)

≫郷野聡寛はDREAMウェルター級の救世主

PRIDE.34観戦記(TV)

・中尾vsドラゴ
中尾が容易にタックルを決めるがそこから責めあぐねるアマレス出身者定番シーンの連続で、このままぐだぐだ判定かと思いましたが、ここぞと言う時に出たのは身に染み付いたレスリング技でしたね。

・ビーンvsズール
ズールは文字通り化けの皮が剥がれた感じ。ビーンは意外と精神力が強そうです。

・瀧本vs弁慶
どちらが勝ってもおかしくない試合でした。弁慶はパンチが雑過ぎますね。さらにパンチでダウンを奪った後に寝技へ移行したことで勝機を逸しました。瀧本は柔道着を脱ぎ、相当な覚悟を決めて試合に臨んだ感じでしたが顔は今田耕治風でした。試合中盤で、弁慶のジャンピングストンピングから強制フェラチオ状態みたいになったシーンは笑えました。

・アイブルvs小路
小路が足関節を決めそうになった時の会場の声援に、ファンの温かさを感じました。10年目の区切りの大会で、功労者である小路に勝たせてあげたいと皆が思ったのでしょう。

・フライvsトンプソン
序盤に“アレ”が出た時には、プロレスを見ているかのような錯覚に陥りました。格闘技にはあのような予定調和的なシーンは不要ですよ。アルティメットアルティメットも寄る年波には勝てませんでした。仕方がないことです。逆に、虫の息のフライをやっとこ仕留めたトンプソンに限界を感じました。また、レフェリーの島田氏が自信を持ってストップを遅らせたことで試合が感傷的になるまで熟成したように思います。

・(桜庭vs田村)
ここまでお膳立てされたら、やらないわけにはいかないでしょう。「この二人ならばPRIDEを体現する試合ができるはず」この榊原氏のコメントを一番聞かせたいのは秋山ですね。

・青木vsローアンユー
噛ませ犬じゃ終わらないというローアンユーの魂は感じましたが、役者が違いました。マイクでは、他の選手が口を揃えて榊原氏の名前を出していた中で、ライト級GPのことだけを語ったことが好印象でした。

・アローナvsソクジュ
アフリカvsブラジル、サバンナvsジャングルなどとどうでも良い構図を考えていたら、いきなり決着が着きました。ソクジュはたいへんな選手ですね。ただ、ダンヘンらがセコンドに就いてましたが、そーゆーのは見せないで、アフリカの神秘性を打ち出した方が面白いと思います。また、適切なタイミングでストップし、体を割り込ませてアローナの頭部を守った野口レフェリーにファインプレー賞を上げたいです。

・藤田vsモンソン
対抗戦第1弾として組まれたこのカードですが、藤田もモンソンも団体を代表する実力者というわけではありません。そーゆー意味で盛り上がりに欠けた感じでした。結末も最悪。終了のゴングが鳴った直後の会場の静まり具合ったらありませんでした。芭蕉も抜群に良い句を書けてしまうくらいの静けさじゃなかったでしょうか。解説席も「PRIDEはただでは終わらない」と言うのが精一杯。あり得ないと言うくらい衝撃的に最悪の結末でした。

・最後のセレモニー
kissの立ち位置が不必要に良かったのが気に障りました。

PRIDE33雑感

PRIDE33は驚き多数の面白い大会でしたが、なかなか観戦記を書く気が起きないのはなぜでしょうか?質問マンさんに催告されたのでとりあえず書いてはみますが、テンションが低い状態で書く観戦記なので面白くないと思います(いつも面白くないってか?)。

メインは、勝敗予想は外れましたが、ダンヘンの調子の良さは感じていました。これにシウバの体調不良が相まっての王座移動でしょう。試合の展開も私が書いたとおり、シウバの大振りなパンチを捌いたダンがコンパクトなパンチを当て、最後は強打でKOしました。

五味はなんですか?アメリカドルに目がくらんで、大きな打ち上げ花火を上げようとした結果がこれです。でも2ラウンド開始前はぞくぞくしました。王者がいよいよこれから倒されるぞって感じで。ニック・ディアスは何かに似てるなと思ってましたが、映画『D.N.A』に出てくる善良な獣人集落の酋長(羊と人間のハーフ)に似てました。

ソクジュは凄かったですね。打撃に説得力がありました。強さ、面白さ、説得力。三拍子揃ったソクジュに期待大です。ホジェリオは兄と被ってるし、試合も面白くないしで、余計な存在だったので、負けてくれて率直に嬉しかったです。

桜井マッハ選手は、完勝ではありましたが発汗量が多く、相手の健闘に若干手を焼いた印象を受けました。

三崎はもともと面白い試合を期待していませんでしたが、体が異様に肥大した感じのトリッグ相手につまらない試合展開だった上に負けました。

番狂わせの多い大会でしたが、簡単にリマッチは組まないでほしいですね。
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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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