ジョルジ・サンチアゴ

web新の『戦極の乱2009』スカチャンHD観戦記

比較的短時間で終了したので、全試合を生で観ても疲れませんでした。では、さっそく各試合の観戦記です。



<○チェ・ムベvsデイブ・ハーマン×>
デイブ・ハーマン(笑)

なんで戦極の外国人選手って、やる気のなさそうな白人ばかりなのでしょうか?家電を全部Sonyで揃えて悦に入ってそうな外人ばっかり。ローガン・クラークとか。

それにしてもムベはタフだなぁ。第1ラウンドはパンチを貰いまくりで、ハーマン勝利は時間の問題かと思いましたが、ムベが凌げば凌ぐほど変な予感が湧いてきました。

第2ラウンドになるとハーマンは完全にガス欠。予感は的中し、ムベのKO勝ちとなりました。

“タフネス”ムベにとってはこの試合で最も効いた攻撃は、終了直後に喜び勇んでリングインして来たセコンドに浴びせられたボディシザースドロップだったんじゃないか?



<○光岡vsゴリアエフ×>
五味に勝ったゴリアエフですが、それは五味が打撃系とも言えるファイトスタイルの選手ゆえに相性が良かったためでしかなく、組技の強い光岡には負けるだろうという大方の予想通りの試合結果となりました。

レフェリーは堂々とジャッジしろ。オカマ風味だし。



<○アントニオ・シウバvsKiss魔×>
中尾は蹴りをブロックしたか何かの衝撃で膝を負傷し、戦闘不能に。半月板損傷の疑いらしい。

そのアクシデントがなくてもシウバの圧勝だったでしょう。それくらいシウバの仕上がりが良かった。あの速い動きを見せられると、巨人系の類いに入れることは出来ません。



<○キング・モーvs内藤×>
内藤は何なの?試合前は眼光鋭く「勝ち目がないなら、いっちょ暴れたるか」みたいな雰囲気を醸し出していましたが、いざ試合が始まると何もせず。誰もが「早く内藤負けろ」と思ったはず。

このマッチメイクは本当に頂けなかった。戦極はよくよく人材不足なんでしょうね。



<○菊田vs吉田×>
第3ラウンド、吉田が菊田を綺麗に投げる。柔道ならばこれで一本でしょうが、菊田は投げられた直後に吉田に組み付き、バックマウント、マウントでパウンドを打ち続ける。そのまま試合終了のゴング。柔道と総合は別物ということを如実に物語ったような試合でした。

しかし、私が思うに、吉田はあえて柔道の立ち技でのレベルの違いを見せ付けた上で勝利したかったのではないかと。素人なりの邪推。

菊田は自分の過去に一先ず終止符を打ったみたいな解説をされてましたが、そんなことはどうでも良い。どうも菊田には感情移入できない。

一方、試合後の吉田はずいぶんと苛立たしげでした。



<○サンチアゴvs三崎×>
三崎は集中力の高さが顔に出ていた感じ。

第1ラウンド終盤にサンチアゴが下から十字を狙ったが、並の選手であればあそこで極められていたでしょう。

第2ラウンドには右ストレートを打ち抜かれてダウンしたが、すぐに足を掴んで持ちこたえる。

第3ラウンド中盤からは流れが一気に三崎へ。ボディブローやローキックがいくつも決まる。

第4ラウンドも、リング中央に陣取るサンチアゴの周囲を三崎が回る展開だが、三崎の打撃を当てる。終盤にサンチアゴが腕十字を狙うも、三崎は難無く逃れる。

そして最終の第5ラウンド。このまま三崎が判定で勝つかと思われたが、サンチアゴが意表を突いた胴タックルでグラウンドに持ち込むと、最後は裸締めでフィニッシュ。

三崎が勝てないで誰がサンチアゴに勝てるのか?そんな印象です。

それにしても三崎は強いわ。実は『やれんのか!』で秋山に勝ったのはラッキーな部分もあったんじゃないかと私は思ってましたが、そんなことは全くないと言い切れますね。今日の三崎を見れば。秋山では絶対に勝てません。



<○北岡vs五味×>
北岡のタックルに五味が低空姿勢でパンチを合わせることに成功するが、北岡は怯まずに腕をキャッチ。五味は強引に北岡を前に叩き付け、グラウンドで裸締め狙いのような動きをするが、北岡が体の向きを変えて足関節へ。五味は難なく持ちこたえそうな素振りを見せたが、間もなくアキレス腱固めでタップアウト。試合時間1分41秒の圧勝。

北岡「(ゴリアエフ戦で)ダウンして2ヶ月も経っていない。万全の状態で再戦してほしい」
五味「今日はお前の勝ちだからもういいだろう。おめでとう。俺も悔しいよ」

そんな感じの言葉を交わした試合後の両雄。五味は北岡の一連の発言で、対戦することに嫌気が差していたのではないかと思われます。

北岡を応援していた私ですが、ストーカー的に五味を追う姿はリアルに気持ち悪く感じました。

解説の郷野も北岡の人間性に苦言を呈していましたね。王者は人格者でなければならないと。

8808b12a.jpgでも、憎めないところもあるんですよね。左の画像をご覧ください。閉会式において、会場の観客にグッズが当たる抽選会が始まるも、コーナーに上がってベルトを誇示し続ける北岡です。

己の腰に巻かれたベルトを見て、「オモチャみたい」と漏らした北岡ですが、やっぱり嬉しいのでしょうね。



追伸  入江秀忠の試合を楽しみにしてましたが、オープニングファイトは放映されませんでした。



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『戦極 第二陣』TV観戦記 

『戦極』の録画DVD観戦記です。

録画DVDなので試合以外の部分は早送り出来る訳ですが、それをやっちゃうと何か物足りないんですよね。やっぱり煽りVとか入場とか、溜めが必要なのです。

北岡vsシャファー
スロットマシーンは何だったのでしょうか?

「須藤元気を引退に追い込んだ男」に「リアル・クラッシャー」、、、。あっちを意識し過ぎだって!

北岡すごい。マイクを持って2階席を見渡す表情から、かなりの大物ぶりを感じました。北岡はパンクラス所属というよりパレストラの選手って感じですね。

『戦極』では“ロードトゥー五味”という作為的なくだらない企画をしているようですが、いきなり五味vs北岡を組むべき。温存してる場合じゃないって。

シャファーは最初から及び腰で、ゴングがなった直後に北岡の勝利を確信しましたよ。シャファーはこれで商品価値はゼロになったんじゃない?


ホーンバックルvsパイル
煽りVが面白くない。

計量で何かゴタゴタがあったようで、どちらかが減点1の状態からのゴングになりましたが、そこら辺はしっかりと管理してくださいよ。白けるから。


光岡vsイ・グァンヒ
イ・グァンボムを思い出してしまいましたw

グァンヒは負けはしましたが、グラウンドに慣れれば強くなりそうな気がしますね。打撃のキレと安定感、タックルのさばき方を見た感じでは。

光岡が勝利した直後にコーナーポストに駆け上がった際、光岡に駆け寄って体を叩いた眼鏡のセコンドがいましたが、あの黒縁眼鏡は20年以上前に流行った感じじゃないですか?

光岡のマイクは余計。


佐々木vsサンチアゴ
『戦極』の煽りVはひたすら面白くない。

佐々木と言えば、私がTOPSに入門したときに桜井隆多選手が足を引きずっていたことを思い出します。修斗の試合で佐々木にやられたんですよね。

1ラウンド中盤に佐々木が自陣コーナー付近でスリーパーに入った際、菊田が「入ってるよ」との大声と共に思い切りリングを叩きましたが、あれは反則じゃないですか?

サンチアゴのハイキックは最低ですね。空を切ってバランスを崩し、組み付かれる最悪のパターンが2回ありました。あーゆーのは見ていてフラストレーションが溜まりますよ。

最後は高坂氏が「腕十時狙ってますよ」と解説するや否や決まりました。サンチアゴらしくない勝利?

1ラウンド、2ラウンドともに佐々木が腕十時に入ったところで終了のゴング。不運な印象もありますが、佐々木はピークが過ぎてしまったような気もしました。


キス魔vsヨーク
中尾のベースはレスリングですが、素晴らしい成績を残している選手です。イロモノの枠に収まるような選手ではありません。本人だってイロモノ扱いされるのは本意じゃないはずですから。

中尾はタックルとパンチが有機的に連動してました。記録はグラウンドのパンチでKOとアナウンスされましたが、実際にはスタンドでの2発目のパンチでヨークは意識が飛んでましたね。

中尾はマイクで藤田戦をアピール。これも温存せずに第三陣で実現して欲しい。

そう言えば中尾は高坂氏と共に「未だかつて無い戦い方」を編み出したはずですが、あれは何だったのでしょうか?


休憩明け
第三陣出場予定者として、三崎、吉田、第四陣出場予定者として五味が登場。

三崎は同門の佐々木を下したサンチアゴとの対戦をアピール。それをリングサイドで通訳を介して耳にしたサンチアゴですが、アクションは起こさず。しょっぱいブラジリアンだな。

五味って顔が松村に似てませんか?「ダンカン、この野郎」とかやってそう。


川村vsランデルマン
十数回の手術を経て、リングに復帰したランデルマン。

体が一回り小さくなったようなランデルマン。

高坂氏が解説したとおり、飛び込んで左フックを放ったランデルマン。

しかし、かつてのパワーは無く、グラウンドに持ち込んでも腕を取られて攻め込めないランデルマン。

第2ラウンドからは川村にペースを握られたランデルマン。

消極性をレフェリーに注意されたランデルマン。

かつての勢いが消え失せたランデルマンに勝てなかった川村。

ランデルマンは序盤から発汗量がすごく、スタミナロスが気になりましたが、試合展開もリング中央に陣取る川村の回りをランデルマンがぐるぐる回る苦しい展開。

しかし、川村の誤算は、第2ラウンドの後半にスタンドの打撃で攻め込まなかったこと。第3ラウンドの終盤もパンチの踏み込みが甘過ぎる。見ていてものすごくイライラしました。

ニーズに応えられない川村。二度と見たくない。最低最悪だよ。こんなに頭にきたのは久しぶり。川村には乗れません。

逆に、斜陽のリアル・ドンキーコングに人間的な魅力を感じました。体が動く限り現役で頑張ってほしいです。死の淵から蘇ったランデルマンにリスペクト。


ホジャーvs近藤
近藤は“アブダビ・キラー”かぁ。微かな希望を感じましたが、、、。

近藤は自分を安売りし過ぎじゃない?「試合に出てもらえますか?」「ハイ、いいですよ」不動心もいい加減にしろw

第三陣ではぜひホジャーvs吉田が見たい。間違いなくホジャーが勝つだろうけど。


バーネットvsモンソン
モンソンは身長175cmですか。私より小さいとは驚きです。

試合前の両者はともに複雑な表情。私如きが「緊張感ゼロ」などと揶揄するのは野暮な話です。

が、金払って観るようなものではなかった。ジョシュはモンソンにかなり花を持たせましたね。本気を出せばスタンドのパンチでKOできますもん。

いや、2人に責任はありませんよ。身内同士をマッチメイクした主催者が悪いんです。日本総合格闘技協会から警告出してもらわなきゃ!
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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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