アリスター・オーフレイム

K-1ワールドGP開幕戦展望

いよいよ本日、2010年のK-1GPが開幕します!!

・・・と、ノリカばりにテンションを上げてみたものの。



<アルロフスキー、カラエフ欠場>
新たな血の導入として期待されていた元UFC王者・アルロフスキーとド派手な戦いぶりが一般受けしやすいカラエフ。この2人の欠場が発表され、代わりにトーナメントに入ったのがセフォーとモー(苦笑)

最近のセフォーは「やる気あるのか?」と突っ込みたくなるような試合ばかりだし体型もだらしないしクートア門下生みたいだし、モーも精細を欠いてるしで、この両者が負けるにしても大した引き立て役にもならないだろう。

かつてのモーは勢いがあったからこそ、ガオグライのハイキックKOの衝撃に貢献できたんだよなぁ。



<勝敗予想>

<第10試合>
○アリスター(2R KO)ベン・エドワーズ×
メインは予想どおりアリスター。主催者もファンも彼の完全KO勝利を思い描いているでしょう。

接近戦で思わずアリスターがエドワーズの後頭部に右手を掛けたところ、エドワーズがその手に被せるような左フックを放った刹那、アリスターの右手に押し下げられた作用と自らのパンチの動作により低い位置に下がった顔面にアリスターのヒザが突き刺さる。そんな展開になりそうな気がします。


<第9試合>
○セーム・シュルト
(判定)
×ヘスディ・カラケス(推薦)


<第8試合>
×マイティ・モー(アルロフの代打)
(判定)
○ラウル・カティナス(推薦)


<第7試合>
×エヴェルトン・テイシェイラ
(判定)
○ピーター・アーツ(推薦)
アーツに勝たれたら目も当てられねぇべ。だけんとも、テイシェイラが勝つ姿もイメージでぎねぇべ。


<第6試合>
×ジェロム・レ・バンナ
(KO)
○京太郎(ヘビー級王者)
私はこのカードがセミかと予想していましたが、主催者の京太郎への期待度はさほど高くないのか、もしくは京太郎のバンナ越えで会場を温めてから休憩に入るという算段なのでしょうか?


<第5試合>
○エロール・ジマーマン
(KO)
×ダニエル・ギタ(推薦)
どうでも良いカードだなぁ。


<第4試合>
○グーカン・サキ(推薦)
(判定)
×フレディ・ケマイヨ(東ヨーロッパGP優勝)
これもどうでも良いカードだなぁ。


<第3試合>
×レイ・セフォー(カラエフの代打)
(判定)
○タイロン・スポーン(推薦)
これまたどうでも良いカードだなぁ。そんたども、セフォーが勝っちまったら笑えるべな。K-1って何なのよって話になるべさ。

さっき『フラガール』観て、涙流したさけ。こんただ訛ってんだ。悪いが?映画観て、こんてに涙出だのは『蛍の墓』以来だっぺな。

東北のハワイさは先月行っだばがしだげど、また行ぎだぐなったっぺよ。



<決勝戦に向けて>
私の勝敗予想どおりになるとすると、決勝トーナメント進出者は・・・

アリスター
シュルト
カティナス
アーツ
京太郎
ジマーマン
サキ
スポーン

1回戦でアリスターvs.カティナスが組まれるのは間違いない。

アリスターvs.カティナス
京太郎vs.スポーン
ジマーマンvs.サキ
シュルトvs.アーツ

どう組み合わせてもピリッとしないだろう。誰かにケガしてもらって、大物に代役参戦してもらうしか手はないか?



<東北のハワイ スナップ集>
9月末に“東北のハワイ”スパリゾートハワイアンズへ家族で行って参りました。ツイッターでは「ハワイなう」と呟いてみましたが、すぐに「東北のハワイには江戸情緒漂う大浴場もあるみたいですよ」とバレバレでした。

image朝岡雪路はハワイ好きらしい(やっぱし昔は美人だったべ)。



imageう〜む・・



image名ばかりのバリアフリー。こんな角度のない位置から、どうやってフラを楽しめと言うのか?

特等席とまではいかなくても、もっと観やすい位置に用意できないかな?

常磐炭鉱時代の苦労と誇りを忘れるなっ!!




》web新のTwitter

仕掛けなしのピュアなK-1は面白い?

親に虐待された経験がある子供が親になると、今度は自分が虐待する側になり易い傾向があるとの統計データがあるようですが、それと同じく、退屈な人間は退屈なものを好むという嗜好に陥り易いのでしょうか?

「一流の外国人同士を戦わせてこそK-1である」

「プロレス的、異種格闘技戦的な仕掛けは排除するべき」

「K-1というパッケージ自体をモデルチェンジするべき」

当ブログには上記のようなコメントが時々寄せられます。今も昔も。まぁ、いかにもよいこのK-1ファンが主張しがちな内容だ。

まず一流外国人同士についてだが、K-1の一流外国人と言ってもバダ・ハリと、あとはKヲタもとうとう認めざるを得なくなったMMAファイター(※失笑)、アリスター・オーフレイム。他に誰か魅力的なファイターはいるのかね?かつて石井館長がバンナやベルナルドを発掘してきたように、新たな未知の強豪が世界のどこかに潜んでいるのかね?

PUJIの資金援助を受けてK-1ファイティングネットワークが世界に広がったとしても、でかい図体して地味にローキックを蹴りまくるダニエル・ギタや、神農架の野人動画を見てた方が絶対に楽しいアティラ・カラチ、評判倒れのタイロン・スポーン、準決で負けた奴が優勝しちゃった東欧GPメンバー、2流止まり感満点のオセアニア王者・・・のような退屈な外国人しか発掘できないようでは困るよ。

キックボクシングの中だけで発掘するのでは十分な人材は得られないだろうな。

よく考えてみると、初期のK-1を盛り上げてくれた選手って、ボクシングから流れてきた選手が多かったよな。やっぱヘビー級はボクシング頼りになるよなぁ。

まぁ、キックボクシング以外の分野からも選手を引っ張ってくるバラエティさこそがK-1なんだけどな。だからボクシングから人材登用するのは正解。他にもテコンドーや伝統派空手等からも屈強なファイターを発掘できたら尚更面白い。

でも、よいこたちは異種格闘技戦的なエッセンスを嫌うんだよな(「プロレス的、異種格闘技戦的な仕掛けは排除するべき」)。何を考えてるのか解らないよ。K-1の面白さを正しく認識していないってことなんだろう。

やはり冬の時代を経験せず、いきなりK-1やPRIDEというメガイベントを与えられた世代は頭が働かないんだと思う。

そう言えば以前にこんなコメントも寄せられたことがあった。「余計な仕掛けをしなくても、アンディ・フグがGP開幕戦でベルナルドにKO食らったような波乱が起こり得るのだ」みたいな内容。

私は真面目に吹き出したよ。「余計な仕掛けをしなくても」ですか。石井館長の目は節穴じゃないよ。アンディがKOされるのは計算済みだよ。確信犯だったんだよ(曙のマイク風)。

それを波乱とは笑わせる。

続いてパッケージの見直しだが、これだけK-1が閉塞してるのだから、見直すべきだってことは誰でも頭に浮かぶよなぁ。でも、よいこはわざわざ他人様のブログに出張してまで反論しながら、何ら具体案を示さないんだよな。

それじゃ小学生の"2学期の抱負"と同じじゃないか。「2学期は学習面と運動面を頑張りたいと思います」のレベルだよ。具体性が欠け過ぎだよぉ。

K-1が世界的に認知される格闘競技であり、テレビやスポンサーの意向を気にしないで競技色を打ち出せるだけの財力と人材、そしてエンターテイメントとしての魅力が備わっていれば何も言うことないよ。そんな当たり前の願望を主張するばかりで何が楽しいの?よいこちゃんは。

退屈な人間はとことん退屈なんだよなぁ。




最後に。

個性も特性もない外国人ファイター同士が惰性で戦うK-1なんて、『つくってあそぼ』の紙相撲以下なんだよ!(再度ボノちゃん風で)

※失笑:数年前は私に対して「総合格闘家の打撃がK-1で通用するわけがない」と直接的・間接的に反論していたよいこのK-1ファンも、今ではアリスターを必要不可欠な存在として認識しているようだ。まぁ、よいこの君に先見の明がないのは極々当たり前のことだから構わないが、一言謝罪のコメントをくれても良くないかい?(笑)

》web新のtwitter

アリスターはK-1にとって神様のような存在です

アリスター・オーフレイム「DREAMは俺が出ないことを早く発表すべきだった」「K-1 WORLD GPに出場するかもしれない」MMA Ironmanより)

Alistair Overeem Explains Dream Absence, Hints at K-1 Return(MMAFighting)

アリスター・オーフレイムがコメント。以下、要約。

・「俺は8ヶ月で8試合もした。言うまでもなくMAXだ。そこで俺は時間を作って身体を回復させる必要があった。ところが(5月15日のブレット・ロジャース戦が終わって)アメリカから帰国したらマネージャーが『DREAM.15で試合をしないか。彼らは君を必要としている』と言う。俺は疲れていた。休みが必要だった。俺が再度やる気を出して練習に戻るとしたらタイトルマッチしかなかった。チャンスはフイにしたくないからね」

・「数日後にマネージャーは対戦相手はアンドレイ・アルロフスキーでタイトルマッチになることを確認した。そうなりゃ俺も俄然やる気が出てきた。スパーリングパートナーたちと練習を再開したよ。ところが今度は2週間後にアンドレイ・アルロフスキーがケガで試合に出られないと聞いた。代わりの対戦相手の候補にはティム・シルビアも入ってると聞いた」

・「俺はタイトルマッチをやることに変わりはないのか何度も確認したし、マネージャーは間違いないと言う。俺はトレーニングを続行した。それからさらに2週間半後だ。マネージャーは対戦相手がリコ・ロドリゲスになり、しかもタイトルマッチじゃなくなったと言うじゃないか。俺は完全にやる気をなくしてしまった。まだアメリカにヒョードルの試合を観に行くのに間に合うし、ヒョードル vs. ファブリシオの勝者と対戦すると思ってたから、DREAM.15に出るのをキャンセルしたんだ」

・「なのにDREAMは相変わらず俺をDREAM.15の出場予定選手にしているし、リコ・ロドリゲスは日本に向かったというじゃないか。『ちょっと待てよ、俺は出場をキャンセルしたんだぜ?』と言いたかったよ。DREAMは俺が出ないことをすぐに発表すべきだったんだ。ファンのためにも、リコのためにもそうすべきだった」

・「また今年もK-1 WORLD GPがあるが、俺には開幕戦の出場権がある。出場するかはまだ決まってないが俺は出たい。K-1に出るのは好きなんだ。ファン層もMMAとは少し違うしね。オランダでは大人気だし、俺はチャンピオンになりたい。俺こそがチャンピオンにふさわしいと思ってる。K-1とMMAの両方でチャンピオンになったらレジェンドになれるし誰も達成してないからな」


アリスターがK-1出場を予定している。K-1ファンの立場からすると、予定してくださっていると尊敬語で言う方が適切だろう。

「FIFAとFIKA(笑)」に通じる話になるが、2009年のK-1にアリスターがいなかったら・・・と思うと背筋が寒くなる。純K-1ファイターだけではエンタメとしてお話にならない。競技として退屈なことはもちろん、何の物語も紡ぐことができないのが実状なのだ。

その窮地を救い、K-1GP2009をK-1足り得るものに昇華させたのが、MMAファイターのアリスター・オーフレイムなのである。それが理解できないよいこのK-1ファンがいる限り、私は就学前児童に道理を教えるように噛み砕いて説明し続けるつもりだ。

アリスターがK-1を救ったストーリーは、一昨年の大晦日Dynamite!!でバダ・ハリがアリスターにKO負けした試合からスタートした。

その後のアリスターはK-1GP開幕戦でアーツを圧倒、GP準々決勝ではテイシェイラを秒殺KOし、遂にバダ・ハリが挑むリベンジマッチのお膳立てを整えた。

ライバルが活躍すればバダ・ハリも輝く。アリスター戦後は、シュルトKOを含む破竹の4連続1ラウンドKO勝利で失地回復し、リベンジマッチに挑むに至った。

2009年のK-1GP。誰がどう見てもバダ・ハリがリベンジに成功した準決勝戦がベストバウトと言えただろう。この試合に加えて、準々決勝の2試合(ハリもアリスターも1ラウンドKO勝利)があったからこそ、シュルトが無難に優勝したにも関わらず、観た者に余韻を残せたのだろう。

余韻が残るってのは凄いことなんだよ。ファンの皆さんもそこを良く考え、評価すべきファイターをしっかり評価しましょう。

アリスターなんて糞食らえみたいなことを言う人間は、K-1ファンではありません。

まぁ、アリスターがいなければ目も当てられなかっただろうってことは、実際にはK-1ファンも解っているのだろうが、PRIDEファン憎しがアリスター憎しになってしまい、正当な評価が出来なくなっているのだろう。

歪んだ気持ちでK-1を観てても楽しくないでしょ?

web新のK-1横浜大会“最速”テレビ観戦記

<○バンナ(判定)スポーン×>
第1ラウンドにバンナがダウンを奪い、ジャッジは三者ともに10-8となったが、私が見た印象としては逆にバンナから悲壮感が漂うような感じだった。

第2ラウンドに入るとスポーンの右ミドルと膝蹴りが走り出したが、ジャッジは三者ともにイーブン。

これでスポーンは第3ラウンドにダウンを奪わないと勝てないことになったが、スポーンはさらに攻勢を強め、バンナを一瞬棒立ちにさせるもダウンを奪うには至らず、結局バンナが第1ラウンドの貯金で判定勝ち。

スポーンはダウンを奪わなければ勝てないと解っているはずなのに、第3ラウンド終盤に手数が急に減ったのはなぜ?あれはイライラしたなぁ。エンターテイナーとして失格。パンチが弱いから逆転できないんだよな。5ラウンド制ならば膝でのボディ狙いも確実な戦法と言えるのだろうが。

あと、ジャッジも頭を使え。第2ラウンドを10-9でスポーンにしておけば、バンナが逃げ切りできずに最終ラウンドが白熱したはず。TPOでジャッジするのがK-1の売りならば、徹底してやってほしいものだ。

バンナが逃げ切るってのも面白みに欠けるなぁ。春の横浜大会らしくない平凡な試合だった。

ヲタ的には両陣営のセコンド(バンナにシカティック、スポーンにホースト)に萌え萌えだったのかな?(笑)



<○アリスター(1R KO)ポトラック×>
ぃゃははは、アリスターは一気呵成に攻め込まなくても強い。安定した強さを感じた。

K-1の存続など知ったことではないよゐこのK-1ファンとしては、何が何でもポトラックに勝ってほしかったでしょうが、単なる二流でした。

どこが実力者なのか?ボクシングが雑だし。多分よゐこにしてみれば、ギダとマヌーフに勝利したらしい戦績だけを見て語っているのでしょう。

ポトラックは顔が地味なのも頂けない。例えるならば、趣味で伝統工芸をやっていて、ネタ不足に悩む地元ローカルテレビにたまたま取材されて大喜びしてる農夫みたい。



<○サキ(判定)ジャディブ×>
相変わらずサキの試合はワクワクしない。かなりの視聴者がこの試合でチャンネルを変えたと思う。

私は健康センターの休憩室のリクライニングチェアに備え付けられたテレビで観戦しており、休憩室内の視聴率調査をしていたが、実際、アリスターの試合まではK-1を見ていた人がTBSオールスター感謝祭にチャンネルを回してた。

ちなみに館内でK-1を見ている人は少なかった。



<○京太郎(2R KO)アーツ× ※京太郎がヘビー級王座防衛に成功>
京太郎の後に入場ゲートに姿を現した前田憲作氏は、相変わらずのナルシスト。ゆら〜りと階段を降りて来た。ぃゃ、私は好きだけど。

煽りビデオの中で武蔵が京太郎に対策を伝授している場面があったが、何気に武蔵がアーツの動きを上手に模写していた。

その成果か、何と京太郎が2ラウンド完全KO勝利。

果たして京太郎の何が良かったのか?

私は技術的なことはよく解りませんが、まず感じたのは集中力の高さ。クリンチ後の離れ際がキビキビしていたでしょ?

あと、極当たり前のことだが、アーツのジャブをしっかりと警戒していたこと。マヌーフ戦を思い出させるダッキングも功を奏した。

上体の荷重移動のスムーズさも京太郎の良い点。外国人の強打はブロックするよりもスウェイでかわす方が無難だから、そこから一気に前に荷重移動してパンチを打つ動きが良いように思う。

あと、勝利にむせび泣く声がクロちゃんみたいな点。

いやー、素晴らしい勝利でした。アーツを完全に粉砕したことで、ヘビー級王座に箔が付きましたな。



<○バダ・ハリ(判定)イグナショフ×>
ヘビー級でありながら軽量級並のスピードを誇るのがK-1の面白さだが、バダ・ハリはそれを体言するファイター。素晴らしい。

一方のイグナショフは、やはりと言った感じで精彩を欠いていた。第3ラウンドの最後にバダ・ハリが「かかってこい!」と言った感じで挑発したが、イグナショフは前に出て来ないならば二度とK-1のリングを跨ぐな。

暴行事件を忘れてしまうようなバダ・ハリの好調さ以外には何の見所もないイグナショフの復帰戦だった。



<○シュルト(判定)ジマーマン×>
ジマーマンの右のパンチは、シュルトの左腕の上から被るように打っていたのでは絶対にダメ。

シュルトがシュルトらしく勝利しただけの試合。これも春の横浜らしくない糞試合だった。

K-1開幕戦 アリスターの価値は?

K-1は本当に無駄なマッチメイクが多い。

今大会で言えばアリスター・オーフレイムの扱い。対戦相手は無名と言っても過言ではないジャバット・ポトラック。

なんで???

K-1の外敵として恐ろしいまでの存在感を発揮しているアリスターには、K-1の中核となっている選手をぶつけるべき。例えばバンナと戦わせれば、勝つか負けるかの緊迫感溢れる試合、まさに格闘技の醍醐味を演出できる。

それなのに海のものとも山のものともつかないポトラックが相手。これではバンナを相手にするような対決の図式が際立たない(こう書くと、よいこのK-1ファンから「ポトラックの実力を知らないのか?」みたいな愚かなローカルコメントが寄せられそうだが、そんな目線は優先順位としては最下位(その理由については今更説明は不要だろう))。

アリスターはK-1の救世主と言っても過言ではない大きな存在なのだから、もっと大切に扱って欲しいもの。

そのありがたみを理解し易いよう、K-1におけるアリスターの一連の歩みを以下に書き記す。

08年Dynamite!!でバダ・ハリを1ラウンドKO。K-1ファイターが総合格闘家にK-1ルールで3敗するという大事件が起きた大会。ここから09年のK-1ワールドGPがスタートした。K-1ファンとして、K-1を破壊する危険さを醸し出し始めたアリスターから目が離せなくなった。

09年3月、ボンヤスキーに3R判定負けするも、終盤まで圧力で押し捲った。結果はアリスターの負けだし、ボンヤスキーが負傷していたとの話もあったが、この試合を見た人間としてはアリスターの力強さとボンヤスキーの非力さが印象として残った。また、この試合について私が書いたエントリーに対し、「ボンヤスキーが勝利した。この結果が全てです」という涙目コメントがよいこのK-1ファンから寄せられたが、K-1にとって重要なのは記録ではなくて記憶だから。

09年9月、GP開幕戦でアーツに判定勝利。これは予想外の結果。しかもアリスターの圧勝。食傷気味のアーツを消したこと、外的が勝ち上がったことで、いっきにGP決勝大会がヒートアップした。

09年12月、GP準々決勝でテイシェイラを秒殺。準決勝では、K-1ファンの溜飲を下げたバダ・ハリのリベンジマッチ完勝劇を実現。リベンジマッチはK-1に熱気があった頃の定番だった。アリスターは、外敵ながらも優秀助演男優賞モノの大活躍だった。

以上、アリスターの約1年に渡るK-1戦績を振り返ってみたが、昨年末のGPからストーリーが途絶えたわけではない。レイ・セフォーとのリング外での紛争が噂されている。準々決勝でテイシェイラをKOしたアリスターがリングサイドの何者かを挑発している場面をテレビで確認できたが、その相手もセフォーだったのか?もしくは極真関係者だったのか?

このような因縁を上手くリングに持ち込めないから、K-1にはイライラさせられる。旬なカードを組むことの大切さを理解していないのだろう。どれだけ馬鹿なプロデューサーが揃っているのかと心配になる。

何らかの事情でセフォー戦が組めないならば、前述のバンナ戦で「K-1vs.外敵」の再燃させるも良し。極真ブラジルから新たな刺客を呼び(グラウベでも可)、テイシェイラの代理リベンジマッチをするのも熱い。

消化試合など組まないで、意味のあるカードを組んで欲しいものだ。意味付けが無ければ格闘技の試合なんて、面白いものにはなり難いのだから。演出に演出を重ねた現代の格闘技ブーム以降にファンになった方々には理解できないかもしれないが。

それに、もし今回のアリスターvs.ポトラックでポトラックが勝ったとしても、アリスターの株が下落するだけで、勝ったポトラックを上手く回していけないのが今のK-1。

春のK-1は何かが起きる大会ではあるが、それにはある程度のお膳立ても必要なのだ。

アリスターvs.セフォー

アリスターvs.バンナ

アリスターvs.テイシェイラの弟分orグラウベ

これらのカードを組めば、春の嵐が吹き荒れるのは間違いない。カードが決まっただけでもエキサイティング。

もう一つ、こんなカードが実現しても面白い。

テイシェイラの惨敗に、あの男が一夜限りの現役復帰を決意!

アリスター・オーフレイムvs.フランシスコ・フィリオ

これくらいのサプライズが欲しい。

テイシェイラを秒殺したアリスターの膝蹴りは反則? 極真空手の名折れ

前回のエントリーにおいて、健康センターのテレビでK-1中継を見たことに関して「100円を負担してみんなにK-1を見せていた青年も、まさか自分の背後にweb新がいるなんて夢にも思わなかったでしょうねっ!!!」と書いたところ、お前は何様のつもりだ!?というコメントがいくつか寄せられました。

そんなところにマジレスするなんて、どんだけ頭が悪いんだよ、まったく。まぁ、「カラエフに勝てる」って書いたことに熱烈なK-1ファンが怒るのはわかりますけど。本当に馬鹿で小暇な人間がいるもんです。

さて、今年のK-1GP準々決勝で極真世界王者テイシェイラを首相撲からの膝蹴りで秒殺したアリスター・オーフレイムですが、その膝蹴りが反則ではないかという意見があるようです。

実際のところどうなのかと録画したビデオを見返しましたが、反則ではないですね。一発目は掴んでいないから。

って言うか、そんなことはどうでもいいよ。かつての極真の大会でアンディ・フグがフランシスコ・フィリオに一本負けした経緯を考えたら、それが反則かどうかなんて騒ぐこと自体が情けない話。まさかテイシェイラ陣営はクレームをつけてはいないんんでしょ?そんなことしたら極真の名折れですよ。もう十分に看板に傷は付いてるけど。

敗者が勝者 昨夜は久々にK-1を見た気がしました!

1c49e827.jpg昨夜のK-1グランプリは宿泊した健康センターのテレビで観ましたが、放送開始までに昼寝から起きることができず、バダ・ハリvs.カラエフとアリスターvs.テイシェイラを見逃す大失態を演じてしまいました(リプレイを見ましたけど・・)。

それにしても今時100円投入しないと見れないテレビってありですか?リザーブマッチが終わったあたりで再度100円投入して、決勝戦が始まる前に時間切れ。幸い他にもK-1を見ている客がいたので、そのソファーの後方から覗き見させてもらうことにしましたが、私の立ち見をきっかけに何人かがK-1を立ち見するという昭和初期の街頭テレビのような状態になりました。

100円を負担してみんなにK-1を見せていた青年も、まさか自分の背後にweb新がいるなんて夢にも思わなかったでしょうねっ!!!

さて、余談はさて置き、昨夜のGPを振り返りたいと思いますが、久々にK-1らしいK-1を見たような気がしました。

具体的に言うと、負けられない試合だからこそ、そこでの敗者に美学を感じられるのが古き良きK-1じゃないでしょうか?それが昨夜のGPにはありました。

最高のコンディションに仕上げてきた感じのバダ・ハリは、とんとん拍子に決勝に進出し、シュルトと対峙しました。シュルトとその取り巻き以外、全ての人間がバダ・ハリ初優勝を願っていたと思います。

その"万人の夢"は叶いませんでしたが、まるで夢破れた少年のように座り込むバダ・ハリの姿に感情移入した視聴者は少なくないでしょう。

で、思わず笑ってしまったのですが、わざわざ100円を払って小さなテレビでK-1を見ていた私ですが、バダ・ハリの負けが決まった後に健康センターの大広間に移動したら、何とそこの大画面テレビでK-1を流していたのです。こっちで見れば良かった!・・・と思ったのは、金の問題だけじゃありません。そこの大広間では老若男女がK-1GP決勝戦の余韻に浸っていたのです。みんなバダ・ハリの負けを悲しみ、シュルトの憎々しいまでの強さに「やっぱりアイツは強いなぁ」と舌打ちする者もいました。あぁ、この空間で一般大衆とともにK-1を見たかった、と思いました。

賛否両論あるとは思いますが、私はV4というシュルトの記録よりも、一般の視聴者をも虜にしたバダ・ハリが本当の勝者じゃないかと感じましたね。

さらにもう一人、アリスター・オーフレイム。バダ・ハリに完敗しましたが、この1年間のK-1を牽引してきた功労者として、私は彼にMVPを与えたい気分です。

昨年大晦日にバダ・ハリをKOし、アーツを圧倒し、極真世界王者を秒殺。そして、1年ぶりのバダ・ハリのリベンジマッチを実現。こんな素晴らしいアングルは作ろうと思って作れるものではありません。ここに私はK-1復興のヒントがあるような気がしてなりません。

今日の関東の空は快晴です。バダ・ハリが優勝できなかったのは非常に残念でしたが、一夜明けてみればこの空のように清々しい気分なのはなぜでしょうか?

大衆を惹き付けたゴールデンボーイの躍進と涙。極上のスポーツエンタメを見せてもらった気分です。

web新のK−1ワールドGPスポナビ観戦記(オーフレイムvsアーツ)

いや〜、私の格闘技熱はかなり冷めてますね。先日の戦極はスカパーの有料放送を申し込んだにも関わらず、第1試合直前になって「あ、戦極始まってる」と気が付いてTVをつけた次第だし、昨日のK−1に至っては、妻に「武蔵とバンナ見ないの?」と言われて、慌ててTVを見た体たらくぶり。

さらには、武蔵vs.バンナを横になって見ていたら、そのまま眠ってしまい、他の試合はいっさい見ておりません(笑)

そう言えばK−1を全試合生で見るためにスカパーのフジテレビチャンネルに加入してるのに、無駄に金を払ってますわ。12月までK−1やらないし、一時解約しよ。

しかしながら、実際に映像は見なくても、スポナビの試合結果を見てから瞑想すれば、ジェダイ並みの強いフォースが私の脳裏に試合のビジョンを映し出してくれます。

一番盛り上がった試合は、アーツvs.オーフレイムでした。

スポナビの試合経過報告によると・・・

アーツが放った右ローに、アリスターはいきなり右スイングフックをジャストのタイミングでカウンター。アーツが倒れレフェリーによりスリップと判断されるが、アーツにはダメージがある様子。

いきなり“K−1(笑)”が全開じゃないですか!!画像を見ると、レフェリーは朝武さんじゃないですか。しっかりしてください!

そして・・・

アーツは息を切らした様子でマウスピースを口から浮かび上がらせる。

1ラウンドからスタミナ切れを起こす選手が多いのもK−1の特性の一つですが(苦笑)、アーツが早々とアップアップになるのは珍しいですね。ゴング前から相当のプレッシャーがかかっていたのでしょう。

何せオーフレイムは、昨年大晦日にはバダ・ハリをKOで下し、“3タイムスチャンプ”ボンヤスキー相手にも接戦を演じた、K−1にとっての外敵です。アーツにとっては自分が最後の砦みたいな意識があったのかもしれません。ボンヤスキーのように帳尻合わせしたような判定勝利ではなく、完膚なきまでにKOで下すのだと。

そんな意識が裏目に作用してしまったのかな?

そのために、“異種格闘技戦”では迂闊にやってはならないお約束ムーブをゴング直後に繰り出してしまった。まさにキックボクシングのお約束ムーブであるローキックでの探り合いのことです。そこを待ってましたとばかりにカウンターで強打されてしまい、最後まで相手のペースになってしまったと。

第2ラウンドも・・・

アーツはジャブから右ローキック。距離を取って展開せんとするが、アリスターはアーツの足をつかんで転倒させ・・

という流れ。この転倒が意外とスタミナを消耗するのです。普段は倒れることが少なく、体の大きいアーツならば尚更。さらに、通常の身内同士の試合ではなく、MMAファイターであるオーフレイムに上から見下ろされる精神的な屈辱が、アーツの平常心を奪うのです。

足元がフラついているアーツに対し、アリスターは足取りがしっかりしている。アーツを下がらせると、アリスターはボディへの跳びヒザを見舞っていく。そして左ローも当て、この攻撃でもアーツにダメージを与える。アーツもパンチを放っていくが、ここもアリスターのガードに阻まれてしまいダメージを与えられない。ゴングが鳴ると余力たっぷりでコーナーへ引き上げるアリスターに対し、アーツは青息吐息といった様子でコーナーへ戻る。

いや〜、試合を実際の映像で見たかったなぁ。これでジャッジが10−10だったら笑えたんだけど、さすがに三者ともに10−9でオーフレイムだったようです(第1ラウンドも)。

最終ラウンドになってもアリスターの勢いは止まらなかった様子で、接近してはアッパーと膝、離れてはアーツのお株を奪うような強烈なローキックを放ち続けました。前回大会の西島戦ではローキックで外敵を叩きのめしたアーツが、今回は外敵にローキックを効かされるとは皮肉な話です。

さらに・・・

アーツはパンチを顔面からボディへと回転させるが、アリスターは失速を見せない。アリスターは逆にアーツの首を引き下げて頭部にヒザ蹴り。アーツはバックブローを見せるが打開策とはならない。

アーツがバックブローまで繰り出すとは、相当に追い込まれていたのでしょう。

アリスターはコツコツと右ローを打ち込んでアーツを追い、接近すると右アッパーでアーツのアゴを突き上げる。さらにアリスターは右クロスを決めると、後退したアーツを追ってヒザで追撃。アーツは意地だけで立ち続けているような状態となる。アーツのワンツーはアリスターの堅固なガードに阻まれてしまう。アリスターは跳びヒザ、右ローを放ち、両目を腫らしたアーツを最後まで追い立てる。

判定は3者30−27のフルマークでアリスター。アーツ相手に文句なしの完勝を収め、“最強の外敵”ぶりを遺憾なく発揮した。


ここまでアーツが完敗するってのは完全に想定外でしたが、主催者としても試合を見る我々ファンとしても、常連のアーツが決勝大会に上がるよりは外敵のオーフレイムが上がってきてくれた方が絶対に面白い。

本日13時から決勝大会の抽選会が行われますが、組み合わせが楽しみです。みんなオーフレイムから逃げ回ったりしてね。

ボンヤスキーvs.アリスター戦から見えてきたK-1の問題点 その2

「飛翔体っ!飛翔体っ!」って、マスコミははしゃぎ過ぎ。北朝鮮の人は爆笑してるんじゃないの?

「北朝鮮のミサイルに振り回された今日一日」とか言ってるけど、マスコミが勝手に盛り上げて、一人で騒ぎまくってるだけでしょう。「国民の皆さんは通常の生活を続けてください」って、そんなこと言われなくても誰も普段どおりに暮らすって!逆に普段どおりじゃない暮らしとは?裏の畑に穴でも掘れってか(笑)

さて、ボンヤスキーとアリスターとの一戦を再び振り返ります。

「完全アウェーだとしても2Rで差をつけないあたりやダウン気味なのをスリップと毎度のことですが、K-1に対して不信感は強くなる一方です」
これはもう仕方がないことですよね。イベントの主催者が雇っている審判団が裁定を下しているわけですから。かつて谷川EDがコミッション制度導入について言及しましたが、その後どうなってしまったのでしょうか?



「他流試合は一発勝負だから意味あるのに・・」
負けても次があることに慣れてしまっているK-1ファイターらの甘えですよね。大晦日に失態を演じた武田と武蔵のコメントには呆れ返るばかり。「もう1回やりたい」って、、、。相撲のように星の取りっこを繰り返している通常のK-1じゃないんだっての。



「何はともあれ、どんな形でも勝った。これが全てですよ。」
このコメントについては、当ブログの関連エントリーや他の方のコメントを参照してください。



コメント数が多く、ピックアップする作業がちょっと大変なんで、このシリーズはこれにて終了といたしますw

当ブログ右サイドバーで3・28横浜大会のMVPとベストバウトのアンケートを行っておりますが、前田とアーツの人気が高く、レミーとアリスターにはほとんど票が入っておりません。K-1vs.MMAの他流試合も、今回に限っては両者とも期待はずれだったってことでしょう。大晦日の刺激が強すぎましたね。

ボンヤスキー-アリスター戦から見えてきたK-1の問題点

K-1を"人気格闘技イベント"というパッケージとして漠然と見ているのではなく、K-1を多面的に楽しむ皆様方からお寄せいただいたコメントを集約しました。その1回目です。



「マサト選手の「これじゃあ、どっちが勝ったのか分からない」という言葉が、みている側の心情を的確に表現している・・」
試合結果はボンヤスキーの判定勝ち。それは紛れも無い事実であり、記録です。

しかし、コミッションに認定された競技でもなければトーナメント戦でもない、一格闘技イベントにおける特別試合において、記録というものが持つ意味合いは低いものです。重要なのは、その試合を観た観客と視聴者に対して、どのような印象を与えたかです。

なぜなら、その印象の良し悪しが、次以降の大会のチケット販売数や視聴率に影響するからです。

それくらいはよいこのK-1ファンの方々でも理解できているはずなんですが、普段は「記録よりも記憶に残る選手に魅力を感じます!」なんてるのに今回に限っては「勝ったのはボンヤスキー。それが事実です!」とか言ってそう(笑)

でも、魔裟斗に「これじゃあ、どっちが勝ったのか分からない」と言われたのでは、よいこも返す言葉がないでしょう。自分の言葉では何も語れないのだから。



「レミーは少なくともメインイベンターで無いね。生中継で見てたけど、試合後から閉会式中ず〜っとニコニコしてましたから・・・( -_-)ハァ〜」
ボンヤスキーは平成のデルフィンタイプなのでしょう。そんなボンヤスキーを支持するよいこのK-1ファンは、軽薄にプロレス批判をしながら、実のところはは平成のデルフィンたちと何ら変わらない思考回路しか持っていないのです。



「レミーは二日前に膝をケガしたそうで(by谷川P)。何年後かに「実はあの時・・・」と述懐するなどすればカッコいいんだけどなあ。」
言い訳をする格闘家って多いですよね。よりによってこんな大一番に「実は怪我をしてた」なんて、白けるだけです。



「レミーは優勝した後は変な試合することが多い」
自分の中の価値基準によって、試合に対する取り組みを著しく変動させている証拠でしょうね。ボンヤスキーはファンのことやジャンルとしてのK-1のことなんて全く頭にないのでしょう。こんな選手にはK-1を背負う資格なんてありません。




「レミーは「ファイト」というくくりでは負けですね。サッカー選手みたいに投げられた後演技するんじゃとヒヤヒヤしました。」
相手の反則ではあっても弱いイメージを与えてしまいました。

逆に全盛期のバンナは、K-1ルールであれば総合の選手を投げ捨ててましたね。



「あいつは本当に王者なのか?

 あいつはシカティックのチャクリキ魂から何を学んだ?

 あいつはアーツのK-1愛から何を学んだ?

 あいつはアンディの空手スピリッツから何を学んだ?

 あいつはホーストのテクニックから何を学んだ?

 あいつはハントの逆転劇から何を学んだ?

 あいつはシュルトの時代から何を学んだ?

 何も学んでないじゃないか

 ひざが痛い?

 そんなことで歴代王者が逃げてきたと思うか?

 そしてお前はバダ・ハリとの試合で「逃げた」と言われて悔しくないのか?

 昨日の試合で観客に「やはりバダ・ハリがいなきゃつまらない」と思わせたお前は本当に王者なのか?」

K-1ファンブロガーさんたちにもこれくらいのことを書いてほしいですね!



「レミーは試合キャンセルするか直前まで悩むくらいの故障を膝に抱えていたらしいですね。大晦日のバダ・ハリほどでなありませんが、相手に関係なく動きがいつもと違っていたのは素人目にもわかりました。
ボンヤスキーが怪我をしていたという情報を知り得てから思い返せば、どうも動きがおかしい?とわかるでしょう。



「対抗戦のような展開は面白いんですが、みんながアリスターのような戦い方ならちょっともういいかなと思います。シュートボクシングじゃないんだから投げ多用でスタミナ減らしたりは見てて面白くない。」
他流試合が継続して当初の刺激が無くなってくると、投げを多用するダーティーな戦法はますます非難されるでしょうね。



「以前と違いゴング直後や入場時の盛り上がりがない事が寂しかった」
かつてのバンナvs.ベルナルド戦は、ラウンド終了のゴングを選手もレフェリーも聞き取れなかったくらいの大歓声でトラブルが発生しました。あの当時が非常に懐かしいです。



「レフェリングも酷い。オープニングで掘vs極真の人の試合があったんですが、掘があきらかにローでダウン数回とられてるのに全部スリップ扱い。ついにダウンとらざるをえない倒れかたしたらダウンはとったが、カウントは無し」
誰がレフェリーだったのでしょうね。ダウンとスリップについては度々物議をかもすことがありますね。



「堀はKOされた後、観客と同じトイレに並び、誰に声かけられる事なく用をたしてました」
これは痛いですね。ちなみに私は、後楽園ホールの便所から出てきたドン・中矢・ニールセンに握手してもらったことがあります。



「総合=外的のアングルも今のところ起爆剤にならず。入場時レミーへの声援もなければアリスターへのブーイングもなし。K-1の危機という煽りとはかけ離れた会場のテンション。試合も緊張感なし。ちょっと残念な客入りでした。」
この試合が起爆剤にならなかったというのは意外ですね。危機感が無いってのは、K-1が廃れればファンをやめますっていう軽薄なスタンスのファンが多いからでしょうね。



(つづく)



<K-1横浜大会MVP・ベストファイトのアンケート実施中>
現時点ではヘビー級王者になった前田がMVP1位です。右サイドバーから投票を受け付けております。

web新のK-1横浜TV観戦記その2(這う這うの体で勝利したボンヤスキーに幻滅)

皆さん、正直どう感じましたか?

私は、パワーファイターを相手にしたボンヤスキーの相変わらずの弱々しさしか感じられませんでした。過去にボタやプレデターら大型選手に苦戦したのと同様に。

一方のアリスターは動きの緩慢さが目立ちましたが、パンチと膝蹴りで確実にダメージを与えていました。

この試合のポイントは、第2ラウンドのジャッジだったと思います。私の目には10−9でアリスターでしたが、ジャッジは3人ともイーブンでした。アリスターにとってはアウェーですから致し方ありませんが、もしジャッジのうち2人が私同様の判断を下していたら、第3ラウンドのアリスターの試合運びはもっと丁寧になり、不用意にパンチをもらってダウンするようなことはなかったはずです。

それにしてもボンヤスキーには幻滅しましたね。のそりのそりと近付くアリスターに対して成す術無く後退し、毎度毎度の亀ガード。本来ならば、距離を詰めて来るアリスターに対してジャブや前蹴り、ミドル等で間合いをキープしなければならないのに、それが全く出来ない。

そして、解説の魔裟斗もその効果を認めたアリスターのチャランボが効いて足元は覚束ないわ、鼻血は垂れ流すわで、K-1王者の威厳など微塵も感じられませんでした。

ボンヤスキーはあれで良いと思ってるのかな?思ってるんでしょうね、試合後の表情を見る限りは。

試合に勝ったにもかかわらず試合内容の悪さをリング上から詫びる殊勝な選手もいますが、ボンヤスキーにそんな気持ちは微塵も無いのでしょう。GP決勝という大舞台でダブルビジョンを訴えて試合を終わりにしてしまうだけのことはあります。ボンヤスキーはアレと同じ。目が見えないふりして障害者手帳や生活保護を受給しているオッサン。

試合結果だけを見ればK-1王者が外敵を退けたとなるのでしょうが、そんなもんはKヲタのオカズにしかなりません。何度やっても結果は同じだろうという印象を観客に植え付けるくらいに完勝することがボンヤスキーに与えられた使命だったはずなんですが、何とも煮え切らない一戦となってしまいました。

最後に余談ですが、解説の魔裟斗の発言に注目。

「大晦日からK-1が総合に負け続けていて、俺を舐めたようなこと言ってる奴もいるみたいだから、俺、総合とやっちゃおうかな」

待ってました。他流試合に滅法強い男の出陣予告。魚群並に激熱です。

大晦日Dynamite!!の解説時には、川尻との対戦を谷川に振られても「僕はやりません」と一蹴していた魔裟斗ですが、どうやら重い腰を上げてくれそうです。ワールドMAXなんてどうでもいいから、今年の魔裟斗は他流試合をテーマにしたワンマッチ一本に絞ってほしいと思います。

K-1vs.総合の他流試合はまだまだ続きます。

しかし、忘れてはいけないのは、K-1ファイターは自分達のリングにおいて、自分達のルールで、総合格闘家を迎え撃っているのだということです。

web新のK-1横浜大会展望 〜K-1ファンを育てたい〜

横浜大会は毎年驚くような試合の連続で、K-1ワールドシリーズでは最も期待できる大会なんですが、今年はいきなりエース級のバダ・ハリのドタキャンという激震に見舞われました。

同時にヘビー級王座決定トーナメントにエントリーされていたルスラン・カラエフの欠場も決まり、さらには同しくトーナメントにエントリーされていたハリッドも欠場となりました。

この穴を埋めるべく、前日になってセーム・シュルトの緊急参戦。これを「K-1愛」という美辞麗句で飾り立てる主催者ですが、滑稽の一語に尽きますね。いつものことですが。

滑稽と言えばヘビー級トーナメントの顔ぶれです。

メルビン・マヌーフ 177cm 91.5kg

前田慶次郎 183cm 99kg

グーカン・サキ 182cm 99.3kg

タイロン・スポーン 188cm 89kg

上記の身長と体重はK-1公式サイトのデータベースから引用しました。

いかがでしょうか?この体格。相当に小粒です。80kg級の階級でベストのパフォーマンスを発揮できる4選手で争うヘビー級トーナメントを滑稽と言わずに何と言えばよいのでしょうか?

これら4選手を個々に見れば素晴らしい逸材ですので、このように強引な枠の中にはめ込まざるを得ない現状を憂います。口が酸っぱくなるようですが、ライトヘビー級の新設を早急に行うべきであると提言します。

実際、谷川EDもライトヘビー級新設を公言してたんですけどね。裏番組の「ごくせん」を警戒しているような体たらくですから、彼には期待しない方が良いでしょう。

さて、最後にメインイベントのレミーvs.アリスターについて一言。

アリスターの「K-1より総合の方が強い」発言は、盛り上げるために主催者がそう言うよう仕向けているのでしょうが、非常にナンセンスな考え方です。

K-1と総合との対抗戦というアングルから見えてくるべきものは、どちらが勝ったとか負けたではありません。K-1の技術や戦術の行き詰まりを総合格闘家との対戦によって露にし、K-1をより高いレベルで成熟させるための革新の機会としなければならないのです。

今日の試合でもしレミーが勝てば、大晦日にだんまりを決め込んだK-1ファンも「K-1のレベルが低いなんて誰が言った!?」みたいに、文字通り鬼の首を獲ったように大騒ぎするでしょう。そのような就学前児童レベルの考え方のK-1ファンを、私はこのブログを通して正しい方向に育てていきたいと思います。

K-1横浜 ボンヤスキーvs.アリスターの展望

3月のK-1横浜大会で、いきなりK-1とMMAの“頂上対決”が組まれました。

K-1側は昨年のGPで2度目の優勝を飾ったレミー・ボンヤスキー。シュルト抜きで考えれば(こう仮定するのも変な話ですが・・)、現時点でのK-1最強はボンヤスキーで異論はないでしょう。

MMAを代表する形のオーフレイムは、大晦日にK-1の3馬鹿を下した中での筆頭格。“究極のアホ”武蔵や“ブロークンサンセット”武田幸三ではなく、K-1のエース級であるバダ・ハリを完全KOしたアリスターをMMA側の筆頭格に推すことには異論を挟む余地は無いはずです。

果たしてこの頂上決戦はどのような展開になるでしょうか?

個人的には、ここでK-1王者が敗退したら洒落にならないという思いがありますので、是非ともボンヤスキーに勝利してもらいたいところです。もしボンヤスキーが負けたら、K-1の日本市場はますます縮小してしまうでしょう。もしかすると数年後のK-1GP決勝大会はディファ有明で開催されるなんて事態に陥るかもしれません(笑)

※もしかしてK-1GP決勝大会@ディファ有明については、念のため文末に(笑)と入れておきました。洒落もわからない人が、ディファ有明に行ったこともないくせに「そんなとこでGPなんてふざけんな!」なんて怒り出しそうだから。でも、ディファ有明で観戦したことがある方ならば、K-1GPがあの雰囲気の中で開催されることを想像しただけで思わず吹き出してしまうかもしれません。狭い駐車場に大型バスがカッチンカッチンとウインカーを上げながら進入して来て、そこからバダ・ハリやバンナら外国人K-1ファイターたちがぞろぞろ降りてくる。それを取り囲んで熱狂する観衆。K-1ファンにとってはこれほどありがたい会場はないかもしれませんね!

話が逸れました。ボンヤスキーとアリスターとの一戦の展望に話を戻します。

アリスターのK-1マッチについてはデータが少ないので、ボンヤスキーのこれまでの戦績、特に大型でパンチ主体の選手相手にどんな試合を行ってきたかを分析(笑)してみたいと思います。

まずは曙戦です・・・ってのはジョークです。曙との試合が参考になるわけがありません。幼少期を北欧で過ごしたもので、このような粋なジョークをついつい口にしてしまう私をお許しください。すみゃんせん。

とにかく上手くて速くて強くてクレバーなイメージしかないボンヤスキーですが、意外と苦戦した相手がフランソワ・ボタです。

ボタの圧力に終始押され気味のボンヤスキーでしたが、帳尻合わせのようなハイキックだか膝蹴りだかでダウンを奪って判定勝ちしたような?薄氷の勝利を収めた感は否めません。

こうして顧みると(ボタ戦だけじゃんw)、自分と同等かそれ以下の体格の選手相手であれば、技術とスピードで圧倒できるボンヤスキーですが、パンチで圧力をかけてくる相手は苦手かも?

そして、これまでの戦績以上に不安な要素があります。それは、K-1の3月横浜大会は波乱が起きる大会であるというジンクスです。07年には沢屋敷がバンナから2度のダウンを奪って勝利するというビッグアップセットや、藤本悲願の武蔵越え(ハイキックでKO)など、08年には若手の前田慶次郎がマイティー・モーに勝利するなど、想定外の試合結果になることが多いのです(それほどでもない?)。

プロ野球の横浜ベイスターズが開幕ダッシュして首位を独走するように、もしかしたらアリスターがK-1王者を下すような“春の珍事”が起きるかも?

普通に考えればボンヤスキーが勝つとは思うのですが、K-1のリングに潜む魔物が春の陽気に誘われて、ひょっこり現れるかもしれません。

web新の『DREAM.4』PPV観戦記(前半戦)

『DREAM.4』はなかなか面白かったですね。とりあえず前半戦の観戦記です。



○青木vs永田●
永田の入場曲はなぜ『スカイハイ』なのか?ニュージャパンファクトリー所属とするならば新日本プロレスのテーマ曲でも使えば良いのに。

オリンピック銀メダリストでも青木にはまったく通用せず。永田のセコンド陣には、何らかの技術的なアドバイスができる人間はいたのでしょうか?

青木はとんでもない磁場を発生する存在になってしまいました。GPはダントツで優勝するんじゃないでしょうか?



○アリスターvsイ・テヒョン●
煽りVではアリスターが広島東洋カープのランスに例えられていましたが、テヒョンも広島か中日にいそうな地味顔です。

微妙に寒かったアリスターのハンマーが無くなったことは評価したい。

試合は予想どおりアリスターの秒殺勝利。初っ端にヒットしたジャブ一発でアリスターがKO勝利を確信したのは間違いない。今時、ボクシングができない選手はMMAに出る資格がないという極々当たり前の事実を再認識した試合でした。



○ハレック・グレイシーvsガジエフ●
ガジエフって誰かな?と思ってましたが、下からのパンチでKOしたあの選手だったんですね。主催者はその辺の実績をもっと有効活用したプロモをすべきじゃないですか?

ハレックのセコンドについていた悪徳日系人マネージャー風のオジサンはよく見かけますが、何者でしょうか?

解説陣も語ってましたが、ハレックはいかにもグレイシーって感じの戦い方。顔付きもヒクソン似。グレイシーの王道を受け継いだ感じでキャラが立ってます。

ガジエフはタップしておきながら、技を解かれた途端に殴りかかるとは何だ?とんだいっぱい食わせ者だ。



KID挨拶
「自分の階級」って何kgなんだよ?



○所vsウエノヤマ●
所の煽りVは、所の現況を物語っているような暗めの色彩が良かった。

第1ラウンド序盤の所の流れるような動き。あの“回転体”を総合の試合で実践できるのは素晴らしい。昨年大晦日に体格差を利しただけの面白くない試合で所を封じた田村に見せてやりたい。

ただ、不用意にパンチをもらったり、第2ラウンド開始直後に簡単にテイクダウンを奪われてしまったあたりに、所の集中力不足を感じました。

また、ウエノヤマがスタンドの攻防を嫌がっていることが明らかだったにも関わらず、スタンドで勝負しなかったのは、まさか一本取ってやろうなんて気があったのか?だとしたら戦況分析が甘過ぎる。

「KIDさんに勝ちたい」と口にすることは誰でも出来ますが、そこら辺のウィークポイントを修正しないと、KID戦までたどり着くのも無理じゃないでしょうか?



ライト級GP抽選
川尻vs宇野の実現ならず。それはファンのみならず青木も残念だったかも。青木にすればアルバレスの方が宇野よりもはるかにやり易い相手だと思うから。
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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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