アマレス

杉浦貴 無謀なる戦いの先にあるものは?

私は過去のエントリーで杉浦の総合参戦について否定的なことを書きましたが、まるっきり否定しているわけではありません。

杉浦は、アマレスの全日本選手権で優勝したこともある、本格的な格闘技の下地を持ったプロレスラーです。だからこそ、私は適正ではないと思われる階級で総合の試合に臨むことが勿体無いと思うのです。

もし、大学のレスリング部への出稽古を馳浩に勧められても尻込みして行きたがらないような屁たれレスラーが総合に出場するならば、「派手にKOされてこい」と、お笑い感覚で送り出せます。

しかし杉浦は、そこら辺のプロ格闘家ではとても到達できないアマチュア大会の高みに上り詰めたほどの実力者なのですから、本来ならば適性である85kg前後の階級で総合にチャレンジしてほしいのです。

実際、杉浦がアマレスの全日本を制したのも82kg級でした。

いくら杉浦に地力があるとは言え、リーチの長い100kg級の格闘家のパンチをもらえば、一たまりもないと思います。

また、今回の相手であるシャンジはブラジリアン柔術の強豪らしいですから、杉浦の知らないグラウンドの技術も駆使するはずです。

出会い頭の一発でも決まらない限り、どう考えても杉浦に勝ち目はないと思います。負けた後、果たして杉浦はどのような身の振り方をするのでしょうか?

アマレス時代のように体を絞り抜いて再度総合に参戦するならば、私は心の底から杉浦に声援を送りたいと思います。

浜口京子の巣立ち

浜口京子が“父離れ”するようです。

アテネ五輪女子レスリング72キロ級銅メダルの浜口京子(30)=ジャパンビバレッジ=が16日、北京五輪出場枠がかかるアジア選手権(20日、韓国)を前に、父・アニマル浜口氏(60)からの父離れを宣言した。

「一人でできることはしたい。自分で挑戦したい」。この日、成田空港から済州島へ出発した浜口の側に、いつもなら出発を見送る父の姿はなかった。誤審に泣いた昨年9月の世界選手権(アゼルバイジャン)までゲン担ぎで人さし指に塗っていたマニキュアをやめ、恒例の気合パフォーマンスも封印。変わろうとする決意がのぞく。

現地で合流予定の父からは「おまえはアジア、世界で一番強い」と励まされた。シューズはレモンイエローから紫に金のラインが入った新しいデザインに変更。悲願の金メダル奪取へ、独り立ちした浜口が実力でまずは五輪切符をつかむ。
(サンスポより)

京子の父離れについては、半年くらい前に『別冊・プロレス昭和異人伝』で指摘されていましたね。

私がレスリング経験者でありながら、レスリングの記事をエントリーしなかったのは理由が有る。私ごとき三流レスラーが、一流レスラーの舞台に対して、ああだこうだと記すのは、恥ずかしい事このうえないからである。しかし、見てられない事が有る。浜口京子である。私は個人的に長州力の大ファンであった。その長州力の最高のパートナー、アニマル浜口の娘さんがレスリングの舞台で王者となった。応援せざるを得ないはずである。気合いで王者となってきた。しかし、もう気合い等捨ててしまえ。心底、そう思う。・・・(続きはこちらで

すでに起きた出来事についてあれこれ評論家ヅラしてブログを書くことは誰にでも出来ますが、レスリング経験者としての見地で、あるいは学術的なアプローチで格闘技について考察してくれる『異人伝』という素晴らしいブログがあることに感謝しましょう。

KIDに牙をむき始めた日本人アマレスラー

久々に私の琴線をくすぐる格闘技ニュースを発見!KIDと同階級の高塚という選手が、全米大会出場を回避したKIDについて、「(山本は)自信がないというのが分かる。(全日本では上位に)上がってこれない」と噛み付いたのです。

いよいよ日本人アマレスラーが牙をむき始めました。普段は世間から見向きもされないアマレスラーにとって、山本KIDは美味し過ぎる獲物です。

普段はKIDが嫌いな格闘技ファンも、今回はKIDを応援したくありませんか?アマレスの試合にのぞむKIDを応援するかしないかは、格闘技をどれだけ愛しているかの尺度になると考えます。

だって、KIDが負けたら「ほれ見ろ」ってなるでしょ。プロの格闘技が世間から辱めを受けるのです。私には耐えられません。

ともにKIDを応援しましょう。

五輪に挑戦するKIDの勇気4

北京五輪出場を目指すことになったKIDがプロ活動を休止することになった。

大々的に記者会見を開いて五輪挑戦を発表することが、今後いかにプレッシャーがかかることになるか。

正直、五輪種目といえどアマチュアスポーツでは誰が何を目指してるのかなんて誰も興味ないでしょ。名もないアマチュアたちが好き勝手に自己満足の世界を謳歌する中で、世間の注目を集めながら戦うKIDの精神的な負担はいかほどか。

今般のアマレス挑戦が並々ならぬ意気込みであるかは、彼自身のブログからも伝わってくる。

KIDのことは特に好きではありませんけど、彼の勇気は賞賛しないわけにはいくまい。プレッシャーを糧にして、ぜひ親姉妹の叶えられなかった夢を掴んでほしい。

締めとして適切かどうかわかりませんが余談を一つ(余談で締めようとする時点で不適切だからw)。さきほどTVでDefTechというユニットを見たのだが、笑い飯かと思った。
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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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