修斗

“キング”佐藤ルミナ

10年前の全盛期には、専門誌の巻頭特集やカラーページを席巻していた佐藤ルミナ。


今ではドサ回り演歌歌手のように地味な佇まいのルミナ。


三崎和雄のようなホホホイジャンプを多用するルミナ(いつから?)。


メジャーの舞台には全く関心が無いのか、無いように装っているのか、ルミナ。


何処となくキング・カズに似てきた気がしないでもないルミナ。


やっぱり修斗で試合をし続けることが一番の幸せなのだろうなと思わせてくれるルミナ。


地上波テレビの電波に乗りたいなんて気持ちはさらさら無いのだろう。


でも、1回限定の約束でDREAMのリングに上がり、KIDと戦って欲しい。1度限りならば罰も当たらないだろう。



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<○シケリム(判定2-1)遠藤雄介×>
ウェルター級チャンピオンシップではブラジルのシケリムが判定勝利で防衛に成功すると、リング上でベルトを返上。どうやら海外の団体との契約が決まったらしい。

シケリムがマイクで「修斗で戦えたことを誇りに思う」とか「修斗は素晴らしい団体。私は修斗を忘れません」などとアピールすればするほどに虚しさが募る。

ただ、修斗のベルトを獲ることが海外で高く評価されているのは間違いないとは思う。



<○日沖発(判定3-0)リオン武×>
日沖が凱旋試合でライト級タイトルを奪取することになったが、どっちがチャンピオンだかわからない試合内容だった。

それは日沖が戦極で名前を売ったからだけではなく、リーチの差からしても断然不利なスタンドの打ち合いに活路を見出すしかなくなったリオンの追い詰められ具合によるところも大きかっただろう。

試合序盤にグラウンドで上になったが容易に立ち上がられ、倒しても下から関節を狙われては、リオンも手詰まりになるというもの。

それでも日沖が鼻血を出すほどにパンチを当てたのは、王者の意地か、日沖の甘さか。

試合後のリング上で、リオンのセコンドである川口健次氏が日沖に何か諭している様子だったが、SRCのことやシケリムの王座返上を鑑みると、どうしても「お前、修斗を捨てるなよ」とか言われてるんじゃないかと勘ぐってしまう私は浅はかな人間なのか。

DREAM雑感 そして今夜は格闘技中継三昧 UFC、IT'S SHOWTIME、修斗

昨日のDREAM.14について、観戦記で書き足りなかったことを何点か。

今大会は、中盤までは極めて順調に好ゲームが続いていたように思いました。定番ミノワマン、宮田のジャーマントライ、ウィッキー衝撃凱旋、KID復活勝利、高谷がハンセンを完全撃破等。

特にKIDの2年半ぶりの勝利には多くの格闘技ファンが歓喜したようで、当ブログにも今後KIDとウィッキーあるいは高谷とのカードが組まれることを望むコメントが寄せられました。

しかし、試合後のKIDの発言からすると、今後は60kgのみで試合をすることになりそうで、フェザー級ファイターとの対戦が実現する可能性は低いようです。

さらに私の予想としては、吉田道場勢がDREAMに参戦するとなれば、63kgまで落とせない小見川の居場所を作る意味で、当面フェザー級は昨日のようにキャッチウェイトで試合が組まれ、将来的にはフェザー級が65kg以下に設定され、KIDの階級として60kg以下のバンタム級が新設されることになるでしょう。

大会の雲行きがにわかに怪しくなったのがセミファイナルの第3ラウンド終盤から。あのレフェリングからです。

桜庭の負けは未だにスッキリしない思い。桜庭自身が「あの流れだったら一本取れた」と語ったくらいだから、あの中断が如何に不適切だったか判ると言うものです。

なんであそこで止めるかなぁ?パンツを引き上げるなんて、試合の流れが止まったときにやることだろう。あのレフェリーの目には流れが止まっていたように見えたのだったら、レフェリー失格。同じ過ちを繰り返すことになるから、進退伺を出した方が良いでしょう。

騒ぐつもりはないですが、せっかくの名勝負に水を差されて本当に気分が悪いです。

また、この試合について、解説席で笹原EPが「もし桜庭選手が負けた場合には、桜庭選手の息子さんが打倒グレイシーに乗り出すことになる」みたいな発言をしていました。実際に桜庭の息子が格闘技をやるのかどうかわかりませんが、今の格闘技界にはそれくらい壮大なストーリーを紡ぐことで大衆を巻き込んでいく必要があると思います。

青木が負けて帰ってきたことなんて、世間には全く届いていませんから。



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DREAMを皮切りに、今週末は格闘技中継三昧です。

17時半〜 WOWOW
『UFC114 5・30 ラスベガスMGMグランドガーデン大会』
TUFの犬猿コーチ対決というアングル付きのランペイジvs.エバンス


22時〜 スカパー J sports Plus
『〜最強打撃格闘技〜 IT'S SHOWTIME 5・29 アムステルダム大会』
バダ・ハリ、マヌーフ、佐藤嘉洋らが出場(こちらを参照)。


23時〜 スカパー ファイティングTVサムライ
『バトステニアライブ中継 The Way Of SHOOTO 03 5・30 JCBホール大会』
SRCで活躍した日沖が凱旋。他に遠藤雄介が挑むウェルター級タイトルマッチ。伝統のベルトを日本に取り戻すことが出来るか?高田を嘲笑したルミナも出るよ。


これを嬉しい悲鳴と言うのでしょう(それほどでもないだろw)。

web新の『修斗伝承』スカパー観戦記

○リオン武(TKO ※パウンド)佐藤ルミナ×
スポナビの記事等を見ると、「変幻自在の攻撃でルミナがリオンを追い込んだ!」ってのが大方の感想のようですが、私はまったくそのようには感じませんでした。

むしろ、ルミナが足掻いている間にたまたまヒットしたパンチでリオンがバランスを崩しただけ、そして、最初から勝つ見込みが薄いと実感していたルミナにとっては、その場面が絶好のチャンスに見えてしまっただけのこと。

結果、首相撲から膝蹴りを狙おうとしたところに思い切りパンチを食らって仰向けにダウン。そのままパウンドを浴びてTKO負けとなった次第で、私の目にはリオンの盤石の勝利としか映りませんでした。

私にとっては98年か99年頃のルミナはスター選手でしたが、久々に見たルミナは「こんなに体が小さかったの?」と言うのが正直な感想です。私ばかりではなく、彼の全盛期をリアルタイムで見ていた者からすると、悲し過ぎるくらいの今の姿じゃないでしょうか?



○五味隆典(TKO ※パウンド)中蔵隆志×
中蔵がこれまでの試合でどのような強さを発揮して伝統ある修斗ウェルター級王者にまで登り詰めたのか、この一戦からはまったくそれを感じ取ることができませんでした。

寝技ができない選手なのかな?それとも五味に付き合ったのかな?相手の土俵であえて戦ったと言うならば、王者としての資質に疑問ありじゃないでしょう?

完全復活をアピールした五味ですが、自分のスタイルにまったく付き合わないような選手に完勝してこそ完全復活を宣言できるんじゃないでしょうか?例えば北岡をパウンド葬するとか。



○ヴィリアミー・チケリム(一本 ※フロントチョーク)遠藤雄介×
私にとっては遠藤ら新世代シューターの無味無臭な感じがどうも受け入れられないんですよね。相手のチケリムもよくわからない選手なので、このカードでだらだら判定は勘弁だなと思いながら見てましたが、なんと第1ラウンド終了と同時に遠藤がタップアウト。

あそこで仕留められなくてもインターバルで回復できるよう、終了間際に一気に締め上げたチケリムの判断が奏功してそのような形になりましたが、なかなかお目にかかれないケースですよ。

ブラジルには、マイナーだけどめっちゃ強い選手がまだまだ潜んでいるってことなのでしょう。



○廣田端人(TKO ※パウンド)石田光洋×
石田選手は受けに回りすぎた、自分からタックルを仕掛ければ良かった・・・と外野が言うのは簡単ですが、それをさせなかった廣田が強かったのでしょう。

解説によると、廣田は修斗で連敗して『戦極』という新天地に出向いたそうですが、そこでメジャーのオーラを身に付けてホームに帰って来ました。廣田に限らず五味、石田、あるいは『修斗伝承』の第1回目大会に出場した桜井マッハのように、メジャー大会のスケジュールの谷間に修斗に参戦するというのがこれからの一つのモデルになるんじゃないでしょうか?



○富樫健一郎(判定)加藤徹史×
数年ぶりの修斗参戦となった加藤ですが、現在はサイパンでジムを開いているとの話。加藤の朴訥とした風貌から想像するに、せせこましい日本より南国サイパンの風土の方がはるかに水が合うのでしょう。

試合開始早々、加藤がミドルキックを連発。それがまた鋭い。それを見て驚いたオールドファンは少なくなかったでしょうね。かつての加藤は組み付いてからが本番って感じの選手でしたから。



○朴光哲(TKO ※パウンド)ウエタユウ×
正直、ウエタが圧勝するかと思ってました。リーチ差が凄かったから。

どうなんでしょうね,。ウエタのセコンドは盛んにあごを引くように指示してましたが、攻めは最大の防御なりと言うように、あごのガードが少し甘くなっても、もっと伸び伸びとジャブを打ってほしかった。あれだけのリーチ差・体格差があれば、スウェイバックでいくらでも当たらずに回避することが出来たはずですから。本当にもったいないと思いました。



○ウィッキー聡生(判定)太田拓巳×
ウィッキーが持ち前の打撃と腰の強さで判定勝ちしましたが、倒されるとそこから展開できないのが相変わらずもどかしい。

今後もDREAMで海外の強豪と試合をするつもりならば、その弱点を克服しないと厳しいと思います。



○藤井恵(一本)チェ・ウンブン×
フジメグは圧倒的に強かったけれども、女子格闘技界という未成熟な世界においては、それがいかほどのものなのかを計れないのが悲しい。MIKUとでもやらせたらええんちゃうの?

相手のチェは、カラオケで『Flyday Chinatown』を熱唱してそうな感じの女性。

ウィッキー聡生に危険な香り

ウィッキー聡生(あきよ)は危険な香りが漂う男。

先日、サムライで放送されたフェザー級の選手をピックアップした番組を観ましたが、一発一発フルパワーで繰り出すような荒々しいパンチに、先天的な強さを感じました。

スポナビの記事によると総合の選手なのに寝技の練習はあまりしていないとのことで、試合ではグラウンドで不利なポジションになるケースも多いですが、ナチュラルな強さで逆転することが多いようです。ポジショニング無視で、立って戦うことを好むところがウィッキーの魅力でもあるわけです。

DREAM公式サイトの写真をご覧ください。この体。そして常識が通じなさそうな顔つき。かなり危険な感じがします。

これまで修斗ライト級新人王を獲得したり、ケージフォース初代フェザー級王者決定トーナメントで準優勝するなど、破天荒な戦いぶりとは裏腹に、着実に実績を積み重ねてきたウィッキー。私は今回のDREAMフェザー級GPではこの男がブレイクするんじゃないかと見ています。



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BJvsマモルの修斗伝承

b30432e4.jpg大画面テレビ購入と同時にファイティングTVサムライと8年ぶりくらいに再契約しました。

月額2,000円程度で様々なプロレス、格闘技の興行が観れるのですから、お得以外の何ものでもないでしょう。

先ほどサムライにチャンネルを合わせたら、7・18修斗後楽園大会のメインイベント、BJvsマモルのバンタム級タイトルマッチが放送されていました。

こうして見るとマモルの“カンムリワシ”はいけてますね。今更ながらですが、完全にアリですよ。渋くてカッコ良過ぎる!

試合内容もタイトルマッチらしく見所満載。パンチ、膝の打ち合いからスタンドレスリングへの展開、コーナーでの攻防と離れ際の緊張感は、さすがプロフェッショナル修斗。自分にはとてもついていけないと感じるスピード感と説得力でした。やっぱりプロはこうでなくちゃ。

最後はBJがフロントスリーパーでマモルに引導を渡しましたが、選手以外にも目も見張る動きを見せた人がいました。

ストップドントムーブの処理が迅速だった鈴木レフェリーです。好勝負に水を差さないレフェリングは重要ですよ。DREAMのレフェリー陣にも見習ってほしい。修斗の審判部と技術交流とかできないものか?

それにしても修斗はリング上の事象一つ一つが重厚。試合内容以外にも、国家吹奏、タイトルマッチ宣言、試合後の選手の振る舞いなどを見ていると、やっぱり最後に生き残るのは修斗しかないんだろうなと思いました。いや、そうじゃなきゃダメでしょ。

いや〜、このタイトルマッチ1試合だけで、今月のサムライの視聴料金は元が取れたような気がします。そう思う格闘技ファンがここにいる。

タイトルを防衛したBJのみならず、負けたマモルも、修斗伝承という“ミッション”を完遂したと言えるでしょう。
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web新のプロフィール
観戦暦:30年。格闘技入賞歴:新空手K-2トーナメント、K-1モンスターチャレンジ、土浦市長杯。戦績:17試合13勝4敗9つのKO勝利。新空手史上最短KO記録保持(5秒。但し非公認)


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