前回のエントリー『菊野克紀の幻想崩壊』については反響が大きく、まさに"他に比類なき格闘技ブログ"としての面目を保つ形で新年のスタートを切ることができました(笑)
しかし、その中で残念なコメントも散見されました。
まず、「格闘技が世間に受け入れられることを念頭に置いてるくせに、この試合に関してはグローブの違いという小さいことにこだわるのは矛盾している」という旨のコメント。
おまえは小学生か?
試合を演出するために必要な細かい作業を積み重ねて、試合が成立し、そこで初めて世間様に訴求できるんだよ。手品じゃないんだから、いきなり面白い試合を提供することなんて不可能。
しかも、この試合に関してはMIXルールというきわどい演出であるから、ルール一つが大事であり、むしろルールが流されるようではこの試合に重みが無くなる。ルールで紛糾してこそのMIXルール、他流試合なのである。
もう一つ、「負け惜しみで菊野を叩いてるんだろ?」について。あのエントリーのどこをどう読んだから負け惜しみになるのか?
私は自演乙がMIXルールで負けたこと自体は重く受け止めていない。私が問題視しているのは、平間至賞を受賞した写真集のタイトルではないが、「キツイ練習してキツイ減量して」みたいな生あたたかい言葉でK-1ルールへの挑戦をうやむやにしようとした菊野を批判しただけのこと。
かつて、総合の面白さを訴えたりK-1にダメ出ししたりすれば「お前は総合の方が好きなのだからK-1心中の看板を下ろせ」と言われ、菊野の似非武道家ぶりを批判すれば「おまえもよいこのK-1ファンだ」と罵られる。
全く馬鹿もいい加減にして欲しいものだ。私はK-1も総合も同じ格闘技として応援し、その中で問題提起を続ける立場である。まぁ、大多数のまともな格闘技ファンの方々は十分に承知しておられることだと思うが。
それともう一点、菊野が正々堂々と打撃勝負に出たかどうかについてコメント欄で意見のやり取りが見られましたが、私は普通にMIXルールをこなしたと見ております。特に第2ラウンドではレスリング技術を駆使し、自演乙に十二分なプレッシャーを与え、試合を有利に進めていました。
それだけのことだと思います。
また、自演乙が総合転向を示唆する発言をしたようですが、タックルを切ったり、コーナーや金網の際の攻防で上手く対処できるかどうか甚だ疑問です。
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際の攻防に関しては、今ではWOWOW中継の高阪の解説等を通じてファンに広く認識されるようになり、誰しも普通に言及するようになりましたが、私は十年以上前からその重要性を指摘してますからね。
例えばミルコがPRIDEで活躍していた頃、よいこのK-1ファンは、ミルコ程度が活躍できるならばその他のK-1ファイターも総合ルールで活躍できるだけのポテンシャルを持っていると勘違いしていたので、K-1に求められる運動能力と総合のそれとは全く違うんだよと諌めたことがあります。
果たして結果は、私が言ったとおりになりました。アーツやセフォー、バンナらの結果を見れば一目瞭然です。
結果が出た今となっては極々当たり前のことなんですけどね。後出しジャンケンは誰でも出来ることです。後出ししかできない人は身の程をよくわきまえて発言するように。
今年も格闘技ファンをまともな方向に導きます(←釣られるなよ!)。
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『元気ですか!2011』における桜庭、柴田vs.鈴川、澤田に関しての観戦記は、『挑戦者ストロング』というブログで素晴らしいレビューが書かれておりますのでそちらを読んでいただくとして、私は思ったことをいくつか挙げるにとどめたいと思います(ちなみにここの管理人さんとはTwitterで相互フォローしている関係にあり、時々ブログを読ませてもらってますが、普段は映画等に関して含蓄あるレビューもお書きになってます)。
・桜庭の魅力爆発・・・PRIDEにおけるグレイシーとの一連の戦いでは彼らをおちょくるような試合ぶりを見せてプロレスファンの溜飲を下げてくれた桜庭だが、澤田らとのプロ格マッチは、激しいように見せかけるだけの平成プロレスに対するアンチテーゼのようにも受け止められ、昭和の猪木プロレスファンの私としてはやはり溜飲が下がる思いで観戦できました。
・澤田の魅力も・・・上戸彩がガキ大将化したような腹の立つ顔はナチュラルヒールの要素満点。しかも柴田クラスに対しては強さを発揮する。あの頭突きは説得力があって本当に良かった。また、桜庭への苛立ちをストレートに表現したのも◎。勝どきをあげる桜庭の背中をビタンッと叩くなんて素敵です。
・柴田は何をやってもダメ・・・試合終盤に柴田が澤田に後ろ回し蹴りを決めたあたりがシナリオ発動開始の合図だったのか、にわかにスイングしたプロレスが展開され、フィニッシュの前段として柴田が澤田に串刺しドロップキックを決めたが、その着地に失敗した柴田が腕を負傷。リング中央では桜庭に大人しくフェイスロックを決められる澤田。救出に入らんとする鈴川をカットするはずだった柴田はリング下で悶絶。鈴川、もうどうしようもなくて桜庭にちょこんと蹴りを入れただけで戸惑うばかりのボサノヴァ。柴田のせいでフィニッシュが台無し。まぁ、それはそれで面白かったけど。
・アリクイって・・・人の夢(DREAM)を喰うと言われるバクをモチーフにしたマスクを着用して入場した澤田。これを解説陣は象だのデルフィンだの白覆面だのと推理した挙句、最後はアリクイと断定する始末。誰が解説していたのか知らないが、こんな奴らはどこに行っても使いものにならない連中なのだろう。その程度の奴らが解説に陣取るIGFもその程度のシロモノ。
追伸 このタッグマッチにタカ・クノウを絡ませて欲しかった。もしくはクノウvs.水野の対抗戦シングル。
》web新のTwitter
しかし、その中で残念なコメントも散見されました。
まず、「格闘技が世間に受け入れられることを念頭に置いてるくせに、この試合に関してはグローブの違いという小さいことにこだわるのは矛盾している」という旨のコメント。
おまえは小学生か?
試合を演出するために必要な細かい作業を積み重ねて、試合が成立し、そこで初めて世間様に訴求できるんだよ。手品じゃないんだから、いきなり面白い試合を提供することなんて不可能。
しかも、この試合に関してはMIXルールというきわどい演出であるから、ルール一つが大事であり、むしろルールが流されるようではこの試合に重みが無くなる。ルールで紛糾してこそのMIXルール、他流試合なのである。
もう一つ、「負け惜しみで菊野を叩いてるんだろ?」について。あのエントリーのどこをどう読んだから負け惜しみになるのか?
私は自演乙がMIXルールで負けたこと自体は重く受け止めていない。私が問題視しているのは、平間至賞を受賞した写真集のタイトルではないが、「キツイ練習してキツイ減量して」みたいな生あたたかい言葉でK-1ルールへの挑戦をうやむやにしようとした菊野を批判しただけのこと。
かつて、総合の面白さを訴えたりK-1にダメ出ししたりすれば「お前は総合の方が好きなのだからK-1心中の看板を下ろせ」と言われ、菊野の似非武道家ぶりを批判すれば「おまえもよいこのK-1ファンだ」と罵られる。
全く馬鹿もいい加減にして欲しいものだ。私はK-1も総合も同じ格闘技として応援し、その中で問題提起を続ける立場である。まぁ、大多数のまともな格闘技ファンの方々は十分に承知しておられることだと思うが。
それともう一点、菊野が正々堂々と打撃勝負に出たかどうかについてコメント欄で意見のやり取りが見られましたが、私は普通にMIXルールをこなしたと見ております。特に第2ラウンドではレスリング技術を駆使し、自演乙に十二分なプレッシャーを与え、試合を有利に進めていました。
それだけのことだと思います。
また、自演乙が総合転向を示唆する発言をしたようですが、タックルを切ったり、コーナーや金網の際の攻防で上手く対処できるかどうか甚だ疑問です。
際の攻防に関しては、今ではWOWOW中継の高阪の解説等を通じてファンに広く認識されるようになり、誰しも普通に言及するようになりましたが、私は十年以上前からその重要性を指摘してますからね。
例えばミルコがPRIDEで活躍していた頃、よいこのK-1ファンは、ミルコ程度が活躍できるならばその他のK-1ファイターも総合ルールで活躍できるだけのポテンシャルを持っていると勘違いしていたので、K-1に求められる運動能力と総合のそれとは全く違うんだよと諌めたことがあります。
果たして結果は、私が言ったとおりになりました。アーツやセフォー、バンナらの結果を見れば一目瞭然です。
結果が出た今となっては極々当たり前のことなんですけどね。後出しジャンケンは誰でも出来ることです。後出ししかできない人は身の程をよくわきまえて発言するように。
今年も格闘技ファンをまともな方向に導きます(←釣られるなよ!)。
『元気ですか!2011』における桜庭、柴田vs.鈴川、澤田に関しての観戦記は、『挑戦者ストロング』というブログで素晴らしいレビューが書かれておりますのでそちらを読んでいただくとして、私は思ったことをいくつか挙げるにとどめたいと思います(ちなみにここの管理人さんとはTwitterで相互フォローしている関係にあり、時々ブログを読ませてもらってますが、普段は映画等に関して含蓄あるレビューもお書きになってます)。
・桜庭の魅力爆発・・・PRIDEにおけるグレイシーとの一連の戦いでは彼らをおちょくるような試合ぶりを見せてプロレスファンの溜飲を下げてくれた桜庭だが、澤田らとのプロ格マッチは、激しいように見せかけるだけの平成プロレスに対するアンチテーゼのようにも受け止められ、昭和の猪木プロレスファンの私としてはやはり溜飲が下がる思いで観戦できました。
・澤田の魅力も・・・上戸彩がガキ大将化したような腹の立つ顔はナチュラルヒールの要素満点。しかも柴田クラスに対しては強さを発揮する。あの頭突きは説得力があって本当に良かった。また、桜庭への苛立ちをストレートに表現したのも◎。勝どきをあげる桜庭の背中をビタンッと叩くなんて素敵です。
・柴田は何をやってもダメ・・・試合終盤に柴田が澤田に後ろ回し蹴りを決めたあたりがシナリオ発動開始の合図だったのか、にわかにスイングしたプロレスが展開され、フィニッシュの前段として柴田が澤田に串刺しドロップキックを決めたが、その着地に失敗した柴田が腕を負傷。リング中央では桜庭に大人しくフェイスロックを決められる澤田。救出に入らんとする鈴川をカットするはずだった柴田はリング下で悶絶。鈴川、もうどうしようもなくて桜庭にちょこんと蹴りを入れただけで戸惑うばかりのボサノヴァ。柴田のせいでフィニッシュが台無し。まぁ、それはそれで面白かったけど。
・アリクイって・・・人の夢(DREAM)を喰うと言われるバクをモチーフにしたマスクを着用して入場した澤田。これを解説陣は象だのデルフィンだの白覆面だのと推理した挙句、最後はアリクイと断定する始末。誰が解説していたのか知らないが、こんな奴らはどこに行っても使いものにならない連中なのだろう。その程度の奴らが解説に陣取るIGFもその程度のシロモノ。
追伸 このタッグマッチにタカ・クノウを絡ませて欲しかった。もしくはクノウvs.水野の対抗戦シングル。
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