青木がIGFに出るかもしれない。


青木ファンの多くは、プロレスやるとこなんて観たくないだろうが、私はIGFのリングを間借りしてMMAをやる姿の方が情けなくて見てられない。


かと言って、格闘家たちがよくやるおちゃらけプロレスを青木がやる姿を観たい訳でもない(第一回猪木ボンバイエは本当に酷かった)。


私は、格闘技能力を備えているにも関わらず本領を全く発揮していないIGF所属レスラーとの格闘プロレスが観たいのだ!


例えば、私が常々「もったいない」と口にしてきたタカ・クノウあたりとやらせたら、抜群に面白い試合になるだろう。格闘プロレスはリアルな打撃を暗黙のうちに禁止しているから、体重差もMMA程には影響しないのだ。


何が起こるか予想できないところが、猪木提唱の格闘プロレスの真骨頂なれば、相手の腕を平然と折ってしまう青木真也こそ、真の猪木イズム継承者たり得るのではないかとさえ思ってしまう。


まさかこの期に及んで青木真也とアントニオ猪木が“腕折り”を共通言語としてリンクしてくるとは思わなんだ。


少なくとも、完全に落ち目だったマーク・ケアーにPRIDEで勝ったというささやかな貯金を食い潰して生き延びてる藤田和之よりは、青木真也の方が後継者として相応しい。それは間違いない。