よいこのK-1ファンが絶賛していたK-1を、私はいつもダメ出ししていた。

それは、私がK-1を嫌いだからではない。むしろK-1を愛しているが故にいろんな粗が見えてしまい、黙っていられなかったのだ。

他人の子供の通信簿が下がっても気にしないが、自分の子供が下がったら心配になるでしょう?それと同じ。よいこの連中にとってK-1はあくまで他人事だったから、K-1の衰退とともにブログは次々と閉鎖され、離れて行った。今頃は下らない萌え系アニメでも楽しんでいるのだろう。

そしてK-1の活動が休止し、今年になったK-1がリニューアルされた。まずは海外で2回ほど予選大会が催され、今月14日に両国国技館でワールドGPが開催される。

果たして新生K-1は、どれだけ新しい期待を我々ファンに抱かせてくれるのだろうか?

まずGPのカードを見てみると・・・

上原誠vs.天田ヒロミですか。どう転んでも日本人選手が2回戦に勝ち上がる算段。いかにも旧K-1らしい手法じゃないか!

あれ?米国予選で勝利したリック・ルーファスの名前がない?あれ?スーパーファイトに出場となっている。予選から決勝へのシステムが確立してないところも旧K-1らしさが残ってる。

となるとリック・ルーファスを差し置いて、どれほどの大物がGPに割り込んだのだろうか?

エドワース、シング、サメドフ、スロウィンスキー、モロサヌ・・・。なんだか旧K-1でパッとしなかった選手の名前がたくさん。ミルコも完全に下り坂だし。下り坂というより下り切ってる?

新顔に期待する以外にないのだろうが、初期K-1のようなホーストやシカティックの奇跡を見ることはできるだろうか。競技派の連中が軽々しく言うほど容易なものではないと思うぞ。ホーストやシカティックの奇跡は、石井館長の眼力と味付けがあったからこそだと思うし。

いや、何も私は新生K-1の失敗を望んでいる訳ではない。新生K-1の色が全く見えて来ないのが気になるだけである。

え?まずは14日の大会を見てみろって?

バカか!チケットは試合を観てから買うものじゃないだろ。事前の告知があって、大会への期待を込めてチケットを買うんだろ?

後手後手に回るのも古き忌まわしき旧K-1末期スタイル。

心配です。




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