格闘技の本質とは何だろうか?

私はその答えを言えるほどの見識を持ち合わせていないが、エンターテナーとしての格闘家は、観る者に勇気と力を与えられるような存在でなければならないと思う。



空手チョップでアメリカ人を打ち負かし、戦後の大衆に希望を与えた力道山。

読売巨人軍や卵焼きとまで肩を並べた大鵬関。

燃える闘魂、アントニオ猪木。

浪速のジョー、辰吉丈一郎。

グレイシー柔術に完全勝利したプロレスラー、桜庭和志。

小柄な体(と大きな頭)でK-1MAXを制した魔裟斗。

その名のとおり小粒な体で魔裟斗からダウンを奪った山本KID。



彼らに比べて佐藤嘉洋は何だ?産湯に漬かりっ放しやないかい!

先駆者が築き上げたステージで!

外国人と比べても体格的に有利な階級で!

そんな安全圏内で!抑揚のない試合を繰り広げる。

そんなもんが身内のファン以外に受け入れられる訳があるかいっ!?勇気と力をもらえるかって!

だから私は「メルビン・マヌーフと試合をせよ!」って処方箋を出したんだよ。

一度だけ海外で75kg契約くらいで試合をした佐藤だが、いつの間にか元鞘の70kg。

あれほど憧れたK-1を捨てたくせに、この階級に固執する理由があるのか?

あ、そうか、憧れたのはK-1じゃなくてテレビ地上波か?

合点!!!





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