イッツショウタイム日本上陸第1弾大会のUSTREAM生中継を2千円払って視聴した。
個人的に楽しみにしていたのは、モサブ・アムラーニがどんだけ荒々しく勝ってくれるのか?という点と、日菜太がペトロシアン相手にどこまでやれるか?
あとは、立ち技ファンの方々にどれだけ希望を与えられるイベントであるかについても注目した。
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まず、アムラーニにはガッカリした。
序盤は勢いのあるパンチと膝蹴りで圧倒してダウンを奪いもしたが、チビンの粘りに手を焼き、本戦はドロー判定。延長戦は残り10秒あたりで顔面にパンチをもらって大きく仰け反るという決定的な場面を作られてしまい、無念の判定負けとなってしまった。
序盤から飛ばす選手が後半に失速するのはありがちなことだから仕方がないが、それ以上にガッカリしたのはアムラーニの臆病っぷり。なんだい、あの頭を下げての打ち合いは。案の定ゴッツンコして試合が中断したし。
また、アムラーニは連打の最後に膝蹴り出すパターンが目立ったが、自分があんだけ下向いてパンチ出してるからこそ膝蹴りが有効だと実感しての膝なのだと思う。
1試合で判断を下すわけにもいかないが、一見豪快なファイトスタイルにしてあの決定力不足とゴッツンコは印象悪かった。
ただ、主催者が売り出したいはずのアムラーニに偏った判定が為されなかったことは評価点(てめえに評価されたくないよってかw)。K-1だったら下手すると本戦判定でアムラーニ勝利という消化不良の結果に終わったかもしれない。ダウン奪取=判定勝利という短絡さで。
続いて日菜太だが、この試合を見たほとんどのファンが失望したのではないか?
ショウタイムではバックハンドブローが禁止されているが、それを3ラウンド中に3回くらい出していた。1回ならばうっかりで済まされるが、3回ともなると悪質な反則であると見なさざるを得ない。
さらにガッカリしたのは日菜太のスリップダウン。これは明らかにパンチを恐れての故意のものだった。
何回も倒れ込む姿はまるで今成。ぃゃ、今成は全局面格闘技のMMAの試合で倒れ込んでるのだからまだ良いが、日菜太は立ち技の試合をしているわけだから、倒れることで完全な安全地帯に逃げ込むことになる。チキン野郎と言わざるを得ないだろう。
ミドルをキャッチされたのだから倒れるのは仕方がないとの声もあるだろうが、私の目には足をリリースされた後に故意に倒れ込んだように見えたシーンが何度かあった。
本当に残念。三日月蹴りでキシェンコをKOした実績も帳消しになるくらいのダメっぷりだった。
その他大会運営等に関しても、試合開始時刻について苦言を呈したい。
本戦開始予定の15時半の時点で前座試合が行われており、その内容も半素人がチンタラチンタラ蹴りっこしてるような内容で、そこにアクセスした視聴者のテンションは著しく低下したことと思う。
15時半開始とアナウンスしてあるならば、前座は15時前には終わらせておいて欲しい。あんな練習試合みたいなもん、誰もいないところでやらせておけば良い。会場の借り上げ時間制限云々と言うなら前座は取り止めにして欲しい。
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また実況席もイマイチだった。
まず、ニコラス・ペタスがルールを把握してなかったことに驚いた。延長戦の有無を把握していらず、「延長はあるんでしたっけ?」という迷言を残してしまったのだ。
これが大江慎だったら「あの馬鹿」で済むのだが、ペタスはこのイベントの立ち上げに携わった人物。「日本キック界のキーマン」の一人として名前を挙げられているのだ。
熱意不足が垣間見えたような気がして残念。こいつら、結局はショウタイムから小銭貰うのが目的なんじゃないの?
ペタスの隣で流暢なバイリンガルぶりを発揮した女性タレントも、格闘技に関しては単なる賑やかしでしかなかった。
閉会後に一番印象に残った試合を尋ねられたところ、「全部凄い試合で勉強になりましたー!」とお茶を濁したのだ。これではヤル気の無さが非難されがちだったK-1MAX実況席と何ら変わらない。
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以上、思い付いたことをいくつか挙げさせてもらったが、本格進出前のカウントダウンイベントということを差し引いても、なんだかイマイチな大会だったように思う。
いや、差し引くような考慮は無用。ファンに期待感を抱かせずして何がカウントダウンイベントだよ!って話。
でも"キックファンを満足させる"という低いハードルを設定しているならば合格ラインなのかな?
8月開催のカウントダウン2のカードも発表されたが、どれもこれもピンと来ない。山本真弘は賞味期限切れ。K-1トライアウトに遅刻して現れ、腕立てや腹筋で驚異的な基礎体力をアピールした時が一番輝いていたが、K-1MAXの-63kgという階級設定に泣かされた感がある。
私の正直な感想は、立ち技格闘技はK-1とそれ以外しかないんだな・・・って感じ。
K-1とそれ以外=色物と純競技。そう短絡的に考えればキックファンは心地良いのだろうが・・・
せっかく真剣勝負するならば少ない観客の前より大観衆の前で!
小遣い程度のファイトマネーよりは札束で!
これ、当然の欲求だと思うのだ。
格闘技はテレビ向きじゃない。マニアに楽しんでもらいたい。
そこで立ち止まってはダメだって。現状が盛況でも次の手を考えるのがエンタメの世界なのに、アングラの世界から抜け出せないキックボクシング業界が今何をすべきか?
一般社会に背を向けたら終わり。それは即ち学芸会。
》web新のTwitter
個人的に楽しみにしていたのは、モサブ・アムラーニがどんだけ荒々しく勝ってくれるのか?という点と、日菜太がペトロシアン相手にどこまでやれるか?
あとは、立ち技ファンの方々にどれだけ希望を与えられるイベントであるかについても注目した。
まず、アムラーニにはガッカリした。
序盤は勢いのあるパンチと膝蹴りで圧倒してダウンを奪いもしたが、チビンの粘りに手を焼き、本戦はドロー判定。延長戦は残り10秒あたりで顔面にパンチをもらって大きく仰け反るという決定的な場面を作られてしまい、無念の判定負けとなってしまった。
序盤から飛ばす選手が後半に失速するのはありがちなことだから仕方がないが、それ以上にガッカリしたのはアムラーニの臆病っぷり。なんだい、あの頭を下げての打ち合いは。案の定ゴッツンコして試合が中断したし。
また、アムラーニは連打の最後に膝蹴り出すパターンが目立ったが、自分があんだけ下向いてパンチ出してるからこそ膝蹴りが有効だと実感しての膝なのだと思う。
1試合で判断を下すわけにもいかないが、一見豪快なファイトスタイルにしてあの決定力不足とゴッツンコは印象悪かった。
ただ、主催者が売り出したいはずのアムラーニに偏った判定が為されなかったことは評価点(てめえに評価されたくないよってかw)。K-1だったら下手すると本戦判定でアムラーニ勝利という消化不良の結果に終わったかもしれない。ダウン奪取=判定勝利という短絡さで。
続いて日菜太だが、この試合を見たほとんどのファンが失望したのではないか?
ショウタイムではバックハンドブローが禁止されているが、それを3ラウンド中に3回くらい出していた。1回ならばうっかりで済まされるが、3回ともなると悪質な反則であると見なさざるを得ない。
さらにガッカリしたのは日菜太のスリップダウン。これは明らかにパンチを恐れての故意のものだった。
何回も倒れ込む姿はまるで今成。ぃゃ、今成は全局面格闘技のMMAの試合で倒れ込んでるのだからまだ良いが、日菜太は立ち技の試合をしているわけだから、倒れることで完全な安全地帯に逃げ込むことになる。チキン野郎と言わざるを得ないだろう。
ミドルをキャッチされたのだから倒れるのは仕方がないとの声もあるだろうが、私の目には足をリリースされた後に故意に倒れ込んだように見えたシーンが何度かあった。
本当に残念。三日月蹴りでキシェンコをKOした実績も帳消しになるくらいのダメっぷりだった。
その他大会運営等に関しても、試合開始時刻について苦言を呈したい。
本戦開始予定の15時半の時点で前座試合が行われており、その内容も半素人がチンタラチンタラ蹴りっこしてるような内容で、そこにアクセスした視聴者のテンションは著しく低下したことと思う。
15時半開始とアナウンスしてあるならば、前座は15時前には終わらせておいて欲しい。あんな練習試合みたいなもん、誰もいないところでやらせておけば良い。会場の借り上げ時間制限云々と言うなら前座は取り止めにして欲しい。
また実況席もイマイチだった。
まず、ニコラス・ペタスがルールを把握してなかったことに驚いた。延長戦の有無を把握していらず、「延長はあるんでしたっけ?」という迷言を残してしまったのだ。
これが大江慎だったら「あの馬鹿」で済むのだが、ペタスはこのイベントの立ち上げに携わった人物。「日本キック界のキーマン」の一人として名前を挙げられているのだ。
熱意不足が垣間見えたような気がして残念。こいつら、結局はショウタイムから小銭貰うのが目的なんじゃないの?
ペタスの隣で流暢なバイリンガルぶりを発揮した女性タレントも、格闘技に関しては単なる賑やかしでしかなかった。
閉会後に一番印象に残った試合を尋ねられたところ、「全部凄い試合で勉強になりましたー!」とお茶を濁したのだ。これではヤル気の無さが非難されがちだったK-1MAX実況席と何ら変わらない。
以上、思い付いたことをいくつか挙げさせてもらったが、本格進出前のカウントダウンイベントということを差し引いても、なんだかイマイチな大会だったように思う。
いや、差し引くような考慮は無用。ファンに期待感を抱かせずして何がカウントダウンイベントだよ!って話。
でも"キックファンを満足させる"という低いハードルを設定しているならば合格ラインなのかな?
8月開催のカウントダウン2のカードも発表されたが、どれもこれもピンと来ない。山本真弘は賞味期限切れ。K-1トライアウトに遅刻して現れ、腕立てや腹筋で驚異的な基礎体力をアピールした時が一番輝いていたが、K-1MAXの-63kgという階級設定に泣かされた感がある。
私の正直な感想は、立ち技格闘技はK-1とそれ以外しかないんだな・・・って感じ。
K-1とそれ以外=色物と純競技。そう短絡的に考えればキックファンは心地良いのだろうが・・・
せっかく真剣勝負するならば少ない観客の前より大観衆の前で!
小遣い程度のファイトマネーよりは札束で!
これ、当然の欲求だと思うのだ。
格闘技はテレビ向きじゃない。マニアに楽しんでもらいたい。
そこで立ち止まってはダメだって。現状が盛況でも次の手を考えるのがエンタメの世界なのに、アングラの世界から抜け出せないキックボクシング業界が今何をすべきか?
一般社会に背を向けたら終わり。それは即ち学芸会。
》web新のTwitter