佐藤嘉洋がK-1における自己の在り方を考えている。

そもそもプロの格闘家とは何か？

専門的で高度な技能を有する格闘家。

いや。それではアマチュアと変わらない。

金を払ってでも観たいという欲求を観客に喚起させることができる者こそ、プロフェッショナルと呼ぶべき格闘家だろう。

その点で考えると、佐藤嘉洋はプロの格闘家と呼べるだろうか？

言い回しがまずかったか。佐藤がプロとして活動しているのは事実なのだから、それは愚問だ。

格ヲタが定義ごっこをしてるんじゃないのだから、単刀直入に言おう。

正直、金を払ってまで佐藤の試合は観たくない。

完全な頭打ち状態で、今では外国人トップクラスとは言い難いクラウス相手に辛勝するも、ファンを納得させられる内容とは言えなかった。

日本人最強であることは疑いようがないが、いつまで世界の壁に突き破れずに足踏みを続けるのか？

結果が出ない。試合も退屈。コメントも白ける。これでどうやって客を呼ぶの？

かつてブアカーオをKOしたり、魔裟斗に事実上勝利した頃は期待を抱いたものだが、その当時の期待値の高さと停滞している現状との落差は大き過ぎる。

落差と言えば、数年前のDynamite!!で行われたキシェンコ戦もそうだった。

戦前、佐藤は大晦日イベントに臨む意気込みとして、総合の選手が幅を利かしている現状を憂い、K-1ファイターの存在感を示したいと語っていた。

それでいてあの内容だったのだ（凡戦の末に判定負け）。

自分のスタイルを崩してまで客受けの良いファイトをするつもりは毛頭ないと言う佐藤だが、淡々と試合をこなすだけで良しとせず、K-1ファイターの存在感を示したいと決意表明しながらも、Dynamite!!に何一つ爪痕を残せなかった。

それは可能性がゼロと言うことじゃなかろうか？

何となく巧いだけの選手に、偉大な先人達が“for K-1”の精神で築き上げたK-1ブランドの貯金を食いつぶされ続けるのは勘弁だ（既に残高ゼロ？）。

まぁ、あれだ。Twitterだかblogで青木真也と口を揃えて「選手が試合をするのは自分のために他ならない」なんて身蓋も無いことを呟いていた佐藤だが、その時点で見込みなしであると理解すべきだった。

佐藤嘉洋に見切りを付けるとは言っても悔しいな。まさかK-1をここまで酷くしておいて、ひょっこり他団体に登場されるのも釈然としない。

かと言ってK-1で佐藤の試合は観たくない。

どないせい言うの？

階級を上げてマヌーフと試合して下さい。お願いします。





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