元東洋太平洋ミドル級チャンピオン出場決定!

12月1日新宿FACE大会に、元プロボクシング東洋太平洋ミドル級チャンピオンの保住直孝選手が参戦する事が決定した。

保住選手は91年、92年度インターハイボクシング競技2連覇の肩書を引っ提げて93年6月プロボクシングデビュー。99年4月には日本ミドル級タイトルを獲得し、01年8月には東洋太平洋ミドル級タイトルを獲得。02年7月には同タイトルを返上後、竹原慎二を下したWBA世界ミドル級チャンピオンのウィリアムジョッピーに挑戦したがタイトル獲得はならなかった。復帰後、トーナメントに出場するも決勝戦で現東洋太平洋ミドル級チャンピオンの佐藤幸治に敗れ準優勝となった。

保住直孝選手コメント
「レベルの違いを見せつけてやりますから、楽しみにしていてください。絶対に誰でもぶっ倒しますよ!」

保住選手の対戦相手は近日中発表される。



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保住直孝は、ボクシングで鈴木悟やガオグライと対戦経験がある。


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保住直孝がBoxFight参戦決定!

「レベルの違いを見せつけてやりますから」だなんて、こんな素敵なコメントができるファイターはなかなかいないだろう。ホンモノだからこそ言えるセリフだ。

負けた場合の予防線を張るかの如く謙虚なコメントを語る奴は掃いて捨てるほどいるけどな。

ただ、問題は対戦相手。名もないボクサーと戦わせても意味はない。そんなもん、レベルが違って当然だから。

せっかく保住ほどの選手を参戦させるのだから、BoxFightの存在意義として掲げられている“ボクシングと格闘技の交差点”というスローガンどおりのマッチメイクをして欲しいところだ(公式なスローガンではないが、主催者が求めているのはそれ以外ないだろうと私は思っている)。

まず思い浮かぶのは、旗揚げ戦に出場した選手たち。須藤は問題外だが、天田ヒロミはどうだろうか?

ウェイトの問題はあるが、元々天田はミドル級のボクサーだし、体格的に見ても生粋のヘビー級戦士というわけでもないのだから、90kgくらいの契約体重を設定できると思う。

無論、保住がそこまでウェイトアップする訳はない。せいぜい80kg弱だろう。


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天田戦は1つの案に過ぎない。

本来であれば、K-1MAXから立候補者が現れることが理想的だ。

MAXのファイターらにとってBoxFightでの保住戦は、実は彼らが常々口にしている"魔裟斗超え"を果たせる大きなチャンスなのだ。

なぜなら…

K-1ファイターの中で元王者クラスのボクサーと最も対戦経験があるのは魔裟斗に他ならないだろうが、彼はボクサーとの打ち合いを完全に避けた。魔裟斗本人がその必要性を認識していながら、避けた(試合後のコメントにありありと出ている)。

魔裟斗のその回避が主要因ではないが、K-1は「立ち技最強」を謳いながらもその競技の中で最重視されるボクシング技術のレベルを各方面から懐疑され、ファイターらはその克服のためにボクシングジムの門をくぐる時代になった。

(蹴り9割の戦い方をする選手ならば例外だが)説得力のあるパンチを駆使することは、K-1が“ホンモノ”であることを証明する大きな手段の一つになるのだ。

魔裟斗はそのチャンスを幾度も与えられながら、成し得ることはなかった。 MAX唯一無比のスタアであった魔裟斗が冒険をすることは出来なかったのだ。

今のMAXのファイターらが保住に負けたところでK-1に損害はない。強いて言えば佐藤嘉洋だが、K-1の看板を背負ってる日本人なんて今はいないのだから、負けを恐れる必要はない。

今年のMAXが終戦になってしまった日本人ファイターたち。とりわけハードパンチを得意とするTATSUJIあるいは中島弘貴あたりに名乗り出てもらいたい。

もし彼らと保住の試合が実現し、ニコニコ動画で生中継でもされたら、青木の視聴者数3万人どころの話ではないあろう。"格闘技村"の村内での出来事ではなくなるのだから。

ボクシングで保住を倒し、これまで以上に数多くのファンとより広い世界を巻き込むK-1新世界を作り上げて欲しい。


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もし、本当にTATSUJIなり中島なりがBoxFightで保住と対戦して勝利したならば、リング上からこう宣言して欲しい。

「これがK-1です!!」と。

K-1MAXの新たなスタア誕生の瞬間になる。




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