純格闘技の試合よりも、芸能人や64thが参戦する大晦日Dynamite!!のような奇想天外な大会の方が面白い。

しかし、それはあくまでベースに格闘技団体があってこそあり得る話だ。だから、純格闘技を蔑ろにして良い訳ではない。私もそんなことを口にしたことはない。工夫が足りないから面白くないと言ってるだけだ。

ここで言う工夫とは、海のものとも山のものともつかない格闘家に色付けをすることだ。

色付けなんて言うと怒りだす輩がいるかもしれないが、何もコスプレをさせろと言ってるのではない。格闘家の各々の個性を観客や視聴者にしっかり伝える工夫をしろってことを言いたいのだ。

選手自身は程度の差はあれ自己演出をして個性を発揮し、主催者がそれを上手にプロモートする。この流れを蔑ろにした結果が、今の日本格闘技界の惨状なのだ。

一方、日本とは正反対に活況を呈しているUFCは、厳しいレギュレーションのもとで純格闘技路線を邁進している。にも関わらず、なぜ観客はヒートアップするのか?

その理由は、選手が個性豊かで、それが上手くプロモートされているからだ。そこにTUFが大きく貢献していることは言わずもがなであるし、宣伝番組や過去の名勝負集を放送したり、ポスター貼り等の地道な営業努力も貢献しているだろう。

日本の格闘技界は今まで何をやってきたというのだろうか?

やるべきことをやって大きな成果を上げているUFCと、やれることをやらないで低迷している日本の格闘技界。

PUJIが集めた資金でファイトマネーの未払い等の債務を清算した後は、残りの資金でどのような展開でグローバル化を目指すというのだろうか?

余りにも先行きが不透明で、心配で仕方がない。