<日菜太の歯軋り>
先のシュートボクシング大会でアンディ・サワーと対戦した日菜太だったが、チョークスリーパーで秒殺負けという結果に終わった。

その前の試合ではキシェンコを三日月蹴りで完全KOした日菜太への期待値が大きく膨れ上がった反動もあって、非常にあっけない印象の試合となった。

日菜太にしてみれば、シュートボクシングはキックボクシングとたいして変わらない競技で、絞め技も投げ技も蛇足程度という認識だったのだろう。その甘い認識で試合に臨んだこと自体は、想定内のことで別に驚くようなことでもない。

あっけなく試合を終わらせてしまったサワーの戦いぶりも競技者として立派なうえに、観客に驚きを与えたという意味では素晴らしいエンタメだったとも言えるだろう。

問題は、日菜太がやりたくもないシュートボクシングの試合をしなければならない程に試合出場の機会に恵まれていないことだ。

せっかく多くの人材が揃ってきたK-1だが、ずさんな団体運営のせいで赤字経営に陥り、大会開催もままならない状況になってしまった。

本当にもったいないことだと思うし、小さな会場でK-1ファイターの試合を間近に拝めるのは嬉しい等とのん気に喜んでいる場合ではない状況だと思う。



<もう一つの甲子園>
K-1甲子園出身ファイターの活躍が目ざましい。

K-1MAX-63kgでキックボクシング王者の石川に何もさせずに完勝した才賀。

Krushのメインで、K-1MAX-63kg日本王者の大和から一方的な判定勝利を収めた卜部。

そして、若干18歳でシュートボクシングの王者になった日下部だ。体が小さいこともあって、プロのK-1で活躍する機会は与えられていないが、彼はかなりの実力者だ。

一方、この日下部に敗れたファントム進也という男はいただけない。ケガで練習できなかったと言い訳三昧。

これはスッキリしない。練習不足で日下部に負けたとでも言いたいのだろうか?これからのSBを担おうとする若手を貶めてどうする?

これで引退らしいが、発つ鳥は後を濁すなである。

今日の四字熟語は、「進也引退」にする。



<須藤信充への落胆>
8月末に行われたBOXFIGHT旗揚げ戦で天田ヒロミにKOされた"天才"須藤信充に対する落胆の声を(ネット上で)よく耳にする。

それは負けたことについてではなく、須藤の臨戦態勢の甘さ、いい加減さを嘆く声だ。

プロボクシング東日本新人王戦準優勝、キック4冠王という経歴が物語るように、彼の偉業は確かに素晴らしいものだが、それが過去の遺産であることは言わずもがなである。

私もBOXFIGHTは会場観戦したが、あの腹が出た体型と、ノックアウトされたザマは、コント以上にコントしていた。

お遊戯程度の顔面ありルールを嗜んでいる空手団体のトーナメントは制覇出来ても、本格的な相手には全く歯が立たないということ。



<石井慧vs.ミノワマン決定>
私はK-1も総合も好きです。分け隔てなく。

K-1だけが好きで総合が嫌いなファンは、このウルトラカードが決定したことを地団駄踏んで悔しがってるのだろうな。表向きは「まったく興味なし」とか言いながら。

実は、そう口にした時点で、興味津々だってことだよ。

K-1のポトラックとケマイヨとの対戦が決定したとしても、総合のファンは「興味ない」とは口にしないだろう。本当に興味がないからだ。アンテナにすら引っ掛からないのだ。



<桜庭の自戒>
今更桜庭にハードな相手をぶつけることもあるまいと思うが、弁慶、グレイシー、メイヘムと、厳しいマッチメイクが連続している。

これは本人の希望なのだろう。

主催者にすれば桜庭という花形選手を長く使い続けたいはずだから、本来であれば色物ファイターをぶつけて、話題性だけで勝負したいところだろう。

しかし、桜庭のPRIDEがそれを許さず、あえて厳しい相手との試合を受け続けているのではないかと思われる。

その背景には、DREAMの前身であるHEROSで厚遇を受けていたにも関わらず、疑惑のレフェリングを誘発するようなふがいない試合をしたり(スミルノヴァス戦)、秋山ヌルヌル事件に巻き込まれたり、安牌のはずのマヌーフにKOされたりと、高額な(と推測される)ファイトマネーに見合うだけの戦いを披露出来なかった自分自身への戒めの気持ちがあるのではないかと思われる。

でも、我々ファンとしては、もう良いんだよというのが正直な気持ちではないかと思う。

桜庭が頭や顔面をボカスカ殴られるシーンは見るに耐えない。

他の選手がいくら殴られても、私はそれに目を背けるようなことはないが、桜庭は日本の格闘技界を守り続けてくれた恩人だ。老いても尚、苛烈な戦いに身を投じる姿は見るに耐えない。



<スポナビトラックバック>
何があったか、スポナビへのトラックバック記事一覧が表示されなくなって久しい(スポナビ+は除く)。

ブロガーの皆さんは大慌て?

私の場合は更新しない日でも1000人前後の方に訪問してもらっている状況なので何てことはないが、格闘技ブログを書いている皆様にとっては、自分のブログの実力を省みる良い機会ではないかと思う。

スポナビにトラックバックしないと、訪問者0人になるケースもあるんじゃないだろうか?