<○佐藤(本戦判定3−0)山本×>
佐藤のブログから一部抜粋。



明日は勝たなきゃいけない。
負けたら2010年が終わる。
2009年を自分の手で早々に終わらせてしまい、
2009年はもう自分はまるで存在しないかのような一年でした。
もうあんなニフラムをかけられたような思いはごめんだ。


今年も始まる。
俺たちのワールドカップが。


脇役で構わない。
私は名脇役になりたい。
だから世界一の称号だけは勝ちとらなければならない。


いつも大事なところで負けてきた。
今回は勝たなきゃいけない。
勝たなきゃいけない。
意地です。
気負わずに気合いいれていきます。



ここまで割り切られては山本に勝ち目はあるまい。

何せ佐藤は体重を落として70kgに調整してきた選手であるのに対し、山本はMAXに出るために増量した選手。本来であればライト級が適正であろう。この写真を見ただけでも歴然とした体格差が一目瞭然だ。

さらに山本は愚直なまでに前に出続けるファイトスタイルが一部で好評なようだが、過去の試合を振り返るとリーチの長い相手には印象の悪い被弾が目立つ。

そんな両者の対戦で佐藤が勝ちに徹したのでは、勝敗は決まったようなもの。佐藤は無難に判定勝利を収め、そしてこれからも"不人気の佐藤"に変わりなし。

余談だが、ブログ記事に「ニフラム」という一般的ではない言葉を平気で織り交ぜるあたり、やっぱり佐藤は脇役にしかなれない星の下に生まれた選手なんだなと思わされた。ドラクエ直撃世代の私でさえ「ニフラム」を検索してしまったよ。

K-1登場前に海外でタイトルを奪取し続け、未知の強豪扱いされていた頃の佐藤が最も魅力的だった。佐藤が再びニフラムの呪文をかけられたならば、しばらく海外武者修行にでも出てもらい、再び幻想を身にまとってからMAXに復帰して欲しいものだ。



<○クラウス(2R KO)中島×>
昨年は自演乙が"クラウスチャンレンジ"に臨んだが、無残にも秒殺失神KO負けに終わった。

たぶん中島もクラウスには勝てまい。しかし、勝てないにしてもせめて第1ラウンドは持ってほしいと思う。

ちなみに中島は、あのヴァンダレイ・シウバに憧れてこの世界に入ったらしいが、ヴァンダレイの荒々しいイメージが乏しい。もう少しセルフプロデュースをして欲しいものだ。

例えば試合でコールされる時にシウバの手首グルグルポーズを真似るとか、顔をシウバ似に整形するとか。



<○自演乙(3R KO)ジダ×>
総合格闘家だからと言ってジダを舐めてはいけない(いまどき総合格闘家の打撃を偏見の目で見ているのはよいこのK-1ファンくらいだろうが。あくまで"よいこの"ですよ)。

フック系のパンチが危険だ。時に射程距離も長い。たしかブアカーオもレミーガもそれでダウンを奪われたはずだ。

一方、自演乙のフットワークもなかなかのものだ。打ち終わった後は相手のパンチをもらいにくい位置にまでステップアウトする。

それによって空を切り続けるジダのパンチ。焦れる度に大振りとなっていく。そしてスタミナを消耗し続け、足が止まり、最後は自演乙のフックが顎を捕えることになるのではないか。そんなビジョンが頭に浮かんだ。



<会場を温めることができるか!?>
最後に余談だが、オープニングマッチの麻原vs.谷山のカードを見ると、主催者はオープニングマッチを軽く考えていないかい?と、その見識を訝しく思ってしまう。

いくら本編外の前座マッチだからと言って、MAXのリングで初っ端に試合をすることに変わりはない。

果たしてこの2人が代々木第一の巨大な空間を温めることが出来るだろうか?それどころか冷えさせてしまうのではないかと心配である(昨年同所の効き過ぎた冷房で体調を崩してしまった私は特に気を揉んでしまうのだ!)。

君たちも一応はプロフェッショナルなのだからな。よく考えて試合に臨んでおくれよ。自分の立場に甘えるなよ。正道会館所属だろうが谷山ジムの会長の息子だろうが、そんなことは関係ない。最終的に審判を下すのは我々ファンであることを忘れないで欲しい。

中年格闘技ファンの老婆心を許しておくれ。



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