昼休み、職場の隣の席の女子がウェブブラウジングしながら私に声をかけてきた。パソコンの画面を見ると、どうやらヘアカタログのサイトを見ているようなので、もしやどの髪型が似合いそうかと聞かれるのかな?と思ったら、「このページをA4紙に印刷すると画像の右端が切れてしまうのですが、どうすれば全体を印刷できますか?」と質問されただけだった。

web新です。

全米デビュー戦で良いところなく敗れ去った青木真也に対して、辛らつな意見が目立つ。

目に余るのが、今更ながらの「青木がメレンデスに苦戦するのは私も予想はしていた」という後出しジャンケン的な見解。格ヲタが個人のブログでそれを言うならまだしも、マスコミ関係者が恥ずかしくもなくそんなことを言ってるのが情けない。

また、青木に"日本を代表して戦った"との自意識があることについて、それはとんでもない見当違いであると語っているマスコミ関係者のブログだかコラムだかを見たことがある。その関係者曰く、本当に日本を代表して戦っているのは、メジャーリーグ=UFCで戦い続けている岡見勇信や吉田善行たちのことを指して言うのだ、青木は岡見らを差し置いて何を言うとるのか!との意見のようである。

私からすれば、そっちこそ何を言うとるか!だ。

いったい何人の格闘技ファンが岡見や吉田に期待を寄せている?

岡見や吉田がオクタゴンで負けたとしても、それを日本の敗北と見なす人間がどこにいる?

例えば、吉田がジョシュ・コスチェックやアンソニー・ジョンソンにKO負けしたとき、あるいはマイク・ガイモンに判定負けを喫した時、その敗戦に落胆した日本の格闘技ファンは何人いただろうか?どれほど話題になっただろうか?

また、岡見がUFCミドル級タイトル戦線に絡もうとしていることが、日本の格闘技ファンに希望をもたらしているだろうか?

それとは逆に、青木の全米デビュー戦は日本の格闘技ファンの間で大きな話題として取り上げられた。そして敗戦には、ヒステリックなまでに日本の総合格闘技ファンは嘆いた。

この事実を看過し、単なる東洋の一選手として淡々とオクタゴンでファイトしているだけの岡見や吉田を日本代表と見なすのはおかしな話だと私は思う。