今年の格闘技は地味に面白いイベントが多いような?

その一つがK-1の63kg級であることは言わずもがな。7月に開催される8人制のワンデートーナメントで国内のトップを決めるが、その8つの出場枠を20名で争う5月のサバイバルワンマッチが極めて面白そう。

20名で争うわけだから、勝者は10名。枠は8つ。勝ったからと言って、トーナメントへの出場が確定しないのだ。最高!

まさか甲子園ファイターに惨敗したファイヤー原田が復活してトーナメントに出場!なんてことはないだろうが、主催者としては、強いばかりで面白みに欠ける選手よりは原田のような空気を読めるファイターの方が重宝するだろう。

サバイバルに出場する選手の中には、名前を聞いてもわからない選手もいるが、勝つことだけでは不十分であることをよく認識し、インパクトを残す試合をしてほしいと思う。

こんなことが起きたりして。試合には勝ったが、判定で、しかも盛り上がりに欠けた試合だったため、勝った方の選手がいきなりファイヤー原田ばりの勝利のダンスを踊り出す。

そんな小細工なしでも存在感を発揮できそうなのが甲子園ファイターたち。既にK-1以外の大会では一般のプロ選手相手に試合を行っている彼らだが、K-1の枠内ではいよいよ若人たちが大海原に船を漕ぎ出すようなイメージ。それで圧勝してしまったら、一般の視聴者には相当のインパクトを与えることになるだろう。

一方、-63の中軸と見込まれているファイターたちはどんなインパクトを残せるか?

山本真弘はムエタイ系の強豪日本人選手との試合が組まれたが、これは相当に高いハードル。ハイレベルな試合ほど退屈な展開に陥り易いから。

山本には次のことをよく認識してほしい。

あなたがエース候補であるという認識は、キックボクシングファンが抱いているだけであり、その他大多数の一般の視聴者は、現時点では誰もあなたには注目していないってこと。煽りV等による選手紹介の時点では、あなたよりも多分ファイヤー原田の方がキャッチするだろうことを。

続いてナオキック。極真の強豪選手らしい渡辺理想との試合が組まれた。

ナオキック×極真

どんな化学反応が起きるのか、非常に楽しみ。

狂拳と裕樹の試合は、今回の記者会見を見る限り、何ら心配はいらない様子。このままヒートアップし続けて、喧嘩のような緊迫した試合を見せてほしい。期待してます。

ちょっと物足りないのは、総合の選手がDJ.taikiのみであることと、ナベカズとHIROYAが不在であること。

ナベカズはDJ.taiki戦での負傷が欠場の理由らしいが、試合には出ない代わりに、-63の宣伝マンになってもらってはどうか?

例えばズームイン朝で、ニュースを読み上げる福留の後ろで宣伝ボードを持ってアピール。これはナベカズの日テレジャックの予兆に過ぎず、続いてはルックルックのスタジオで岸部シローに絡み、昼には思いっ切りテレビでみのさんと肌黒比べ。夕方には木原さんに何もさせないくらいに暴れてほしい。

冗談はさて置き、自分が期待していた選手が出ていなくても楽しみなサバイバルマッチ。ゴールデンウイークはモルディブへ行く予定だったが(郷野かっ!)、それをキャンセルして生観戦に行こうかな?