<○バンナ(判定)スポーン×>
第1ラウンドにバンナがダウンを奪い、ジャッジは三者ともに10-8となったが、私が見た印象としては逆にバンナから悲壮感が漂うような感じだった。

第2ラウンドに入るとスポーンの右ミドルと膝蹴りが走り出したが、ジャッジは三者ともにイーブン。

これでスポーンは第3ラウンドにダウンを奪わないと勝てないことになったが、スポーンはさらに攻勢を強め、バンナを一瞬棒立ちにさせるもダウンを奪うには至らず、結局バンナが第1ラウンドの貯金で判定勝ち。

スポーンはダウンを奪わなければ勝てないと解っているはずなのに、第3ラウンド終盤に手数が急に減ったのはなぜ?あれはイライラしたなぁ。エンターテイナーとして失格。パンチが弱いから逆転できないんだよな。5ラウンド制ならば膝でのボディ狙いも確実な戦法と言えるのだろうが。

あと、ジャッジも頭を使え。第2ラウンドを10-9でスポーンにしておけば、バンナが逃げ切りできずに最終ラウンドが白熱したはず。TPOでジャッジするのがK-1の売りならば、徹底してやってほしいものだ。

バンナが逃げ切るってのも面白みに欠けるなぁ。春の横浜大会らしくない平凡な試合だった。

ヲタ的には両陣営のセコンド(バンナにシカティック、スポーンにホースト)に萌え萌えだったのかな?(笑)



<○アリスター(1R KO)ポトラック×>
ぃゃははは、アリスターは一気呵成に攻め込まなくても強い。安定した強さを感じた。

K-1の存続など知ったことではないよゐこのK-1ファンとしては、何が何でもポトラックに勝ってほしかったでしょうが、単なる二流でした。

どこが実力者なのか?ボクシングが雑だし。多分よゐこにしてみれば、ギダとマヌーフに勝利したらしい戦績だけを見て語っているのでしょう。

ポトラックは顔が地味なのも頂けない。例えるならば、趣味で伝統工芸をやっていて、ネタ不足に悩む地元ローカルテレビにたまたま取材されて大喜びしてる農夫みたい。



<○サキ(判定)ジャディブ×>
相変わらずサキの試合はワクワクしない。かなりの視聴者がこの試合でチャンネルを変えたと思う。

私は健康センターの休憩室のリクライニングチェアに備え付けられたテレビで観戦しており、休憩室内の視聴率調査をしていたが、実際、アリスターの試合まではK-1を見ていた人がTBSオールスター感謝祭にチャンネルを回してた。

ちなみに館内でK-1を見ている人は少なかった。



<○京太郎(2R KO)アーツ× ※京太郎がヘビー級王座防衛に成功>
京太郎の後に入場ゲートに姿を現した前田憲作氏は、相変わらずのナルシスト。ゆら〜りと階段を降りて来た。ぃゃ、私は好きだけど。

煽りビデオの中で武蔵が京太郎に対策を伝授している場面があったが、何気に武蔵がアーツの動きを上手に模写していた。

その成果か、何と京太郎が2ラウンド完全KO勝利。

果たして京太郎の何が良かったのか?

私は技術的なことはよく解りませんが、まず感じたのは集中力の高さ。クリンチ後の離れ際がキビキビしていたでしょ?

あと、極当たり前のことだが、アーツのジャブをしっかりと警戒していたこと。マヌーフ戦を思い出させるダッキングも功を奏した。

上体の荷重移動のスムーズさも京太郎の良い点。外国人の強打はブロックするよりもスウェイでかわす方が無難だから、そこから一気に前に荷重移動してパンチを打つ動きが良いように思う。

あと、勝利にむせび泣く声がクロちゃんみたいな点。

いやー、素晴らしい勝利でした。アーツを完全に粉砕したことで、ヘビー級王座に箔が付きましたな。



<○バダ・ハリ(判定)イグナショフ×>
ヘビー級でありながら軽量級並のスピードを誇るのがK-1の面白さだが、バダ・ハリはそれを体言するファイター。素晴らしい。

一方のイグナショフは、やはりと言った感じで精彩を欠いていた。第3ラウンドの最後にバダ・ハリが「かかってこい!」と言った感じで挑発したが、イグナショフは前に出て来ないならば二度とK-1のリングを跨ぐな。

暴行事件を忘れてしまうようなバダ・ハリの好調さ以外には何の見所もないイグナショフの復帰戦だった。



<○シュルト(判定)ジマーマン×>
ジマーマンの右のパンチは、シュルトの左腕の上から被るように打っていたのでは絶対にダメ。

シュルトがシュルトらしく勝利しただけの試合。これも春の横浜らしくない糞試合だった。