青木のファックポーズと腕折り。当ブログのコメント欄でも賛否両論のようですが、いろんな考え方、毛色の違う人間が集まるのが『K-1心中』を更新する楽しみの一つ。柔術ヲタあるいはK-1信者などが寄り集まって傷を舐め合うようなブログではありませんから、他者の意見を尊重しながらも私なりの考えを書いてみたいと思います。

今回の件でまず私が思い出したのが、何年か前にパウロ・フィリヨが海外の試合でKO寸前に追い込まれるも、レフェリーストップ勝ちを確信した相手が攻撃の手を緩めた隙にフィリヨが回復して勝利してしまった試合。私が当ブログで対戦相手の甘さを批判したところ、格闘技は殺し合いじゃないんだ!と怒りのコメントを寄せ、相互リンクを解除してしまった人がおりました。

じゃ、何?格闘技って相手が死なないように、怪我しないように手加減してやるものなの?私は格闘技をやったことがない人間を見下す気持ちは全くございませんが、やったことがない人間にはわからないこともあるんですから、そこは自分の立場をわきまえた上で私に反論して欲しいと思いました。

相手が気絶したと判断して攻撃の手を緩めるなんてプロ失格。無敵の強さを誇るフィリヨのKOシーンは多くの格闘技ファンが求めているものなのに、それをみすみす逃してしまう失態を演じたわけだから。選手が余計な心配をせずに全力で戦うためにルールがあって、レフェリーが存在してるんでしょ?

だから選手はそのルール内で、相手の安否など気にせずに全力で攻撃できるのです。やらなければ自分がやられるわけだし。

続いてファックポーズですが、あれについては全肯定すると言うより、試合後の馴れ合いシーンが私は大嫌いなので、それに比べて、勝者と敗者の明暗が鮮明に浮き彫りになったあのシーンに一定の評価を与えました。

あと、私に対してモラルがどうこう言う奴は、実社会でどんだけ正しい行動をしてるの?

腕を折られた廣田に対して哀れみの気持ちを抱いても、同じ職場や学校にいる弱い立場の人間を攻撃しているようでは本末転倒だと思うよ。自分が攻撃される立場にならないように目をキョロキョロさせてな。

ちなみに、青木の件に対する私の妻のコメントは以下のとおりです。

「あんなにはしゃいで子供みたいだね。あなたみたいに相手を気絶させた後、正座をして、上っ面だけでも押忍の精神を見せていた方がまだマシだと思うわ」

恍惚の正座(動画)はこちら