GP開幕戦では、2階級下のマヌーフ相手にもかかわらず接戦を演じ、何とか判定勝利をものにしたボンヤスキー。まったくもって魅力に乏しいファイター。こんなんが3度も優勝するくらいだから、K−1の人気が凋落して当然ですわな。

ボンヤスキーってK−1人気凋落のA級戦犯じゃないかなと思うんです。過去の偉大なファイターらが築き上げたK−1人気の上に胡坐をかき、勝ちさえすれば何でも良いのアマチュア的精神を貫き、己の私腹を肥やす一方でK−1の面白さを削り取ってきた。それがボンヤスキーというファイター。

昨年のGP決勝戦では、バダ・ハリの踏みつけ攻撃を受けて戦意を喪失しました。よいこのK−1ファンたちは、「ルール違反を犯したバダが悪い」と知った風な口を利くかもしれませんが、K−1にルールも糞もあったもんじゃないだろ(笑)

今更書くのも馬鹿馬鹿しいが、興行で最も重要なことは、観客を満足させること。それが出来ないヤツはプロ失格。

サーカスの興行だってそうだろ。熊がやる気ないからって、調教師は黙って引っ込まないぞ。何としてでも熊に芸をやらせるからね。熊も小便漏らしながら逆立ちしたくらいにしてな。実際にその場面を見たんだけど、何か切なかったょ。

話を戻して・・・

バダ・ハリの暴走反則攻撃を受けたボンヤスキーは、裁定が出るまでに間違いなく考えたよ。「このまま戦意喪失すれば、数千万円の優勝賞金が転がり込んでくるのだ」と。

懸命な格闘技ファンの方々は、ここでボンヤスキーとサップが戦った一戦を思い出したはず。03年GP開幕戦として行われたこの試合も、サップの暴走反則攻撃を受けたボンヤスキーが戦意喪失して試合終了。反則勝ちとなったボンヤスキーが決勝大会への出場権を手にしたわけだ。

そして驚くべきは、その試合についてのボンヤスキーのコメント。

「自分の中で天使と悪魔が争った。これで東京ドームに行けると悪魔が囁き、ファイターとしてこんな結果でいいのかと天使が言う。でも結果として東京ドームに行けることになって良かったかなと思う」

そうやって進出したGP決勝で初優勝を果たしたボンヤスキー。これじゃK−1が廃れるのも納得でしょう。

さらに、ボンヤスキーの特徴として挙げられるのは、スッキリしない勝ち方や帳尻合わせ的な判定勝ちが多い点。

今回の開幕戦でもスッキリしない判定勝ち。

3月のオーフレイム戦では、明らかに劣勢ながらもホームタウンデシジョンに守られ、最後の最後でフラッシュダウンを奪って判定勝ち。

06年のアムステルダム大会ではバンナに判定勝利しながらも、バンナ陣営の抗議で逆転敗訴。

05年大晦日には、プロレスラーのザ・プレデター相手に僅差の判定勝ちを収めたが、どう見てもボンヤスキーが負けていたとの見解が多い。

04年のGPでは、準々決勝ではホースト相手に疑惑判定で勝利し、さらに準決勝ではボタに攻め込まれるも、終了間際にハイキックでダウンを奪い、判定勝利。そんなのが決勝では武蔵を判定で破って優勝したわけですから、観客としてはスッキリしない気持ちで家路に着くしかなかったと思います。

以上、ボンヤスキーについて考えると、K−1がこれだけ人気低迷しているのも納得できるんじゃないでしょうか?

確かにボンヤスキーはGPを3度制しています。しかし、そんな記録に何の意味があるのでしょうか?そんな記録を頼りにして、またK−1のチケットを買おうと思うファンなんていません。何度も言うようですが、K−1ファイターの仕事とは、戦いを通じてファンに強いインパクトを残し、また会場に足を運んでもらうことなのです。