一昨日のK-1で行われた西島とアーツの特別試合。予想以上の熱戦になりました。

まぁ、スロウィンスキーやカラエフを一流のファイターだと認識していた目利きの(笑)K-1ファンたちには不評だったのでしょうが、彼はこれまでK-1に参戦してきたボクサーとは一味も二味も違うところを見せてくれました。

それは、大東や鈴木、あるいはフィリップスらが小銭欲しさでK-1に出場したのとは違い、西島は闘いの場を求めてK-1に転向した志の高さが要因でしょう。

また、初戦の相手がアーツだったのは重荷過ぎましたが、逆に言えばこれ以上ないくらいに強烈なローキックの洗礼を最初に受けれたことはラッキーなことかもしれません。

さらには西島も語ったように、アーツの懐の深さに苦しみました。ラウンド間には地団駄を踏む仕草で、その苛立ちが伝わってきました。自分の攻撃が届かないってのは、ホントにイライラするんですよ。でも、その気持ちが観客に伝わるってのもファイターとしては重要な要素です。逆に最終予選トーナメントには、気持ちが全く伝わらずに淡々と試合をするファイターが何人もいましたね。

そして、嬉しいことに西島は「このままでは終われない」と、K-1への継続参戦を示唆しました。次の相手として谷川EPはバンナかセフォーの名前を挙げており、それも悪くはないと思いますが、私は天田ヒロミを推薦します。

前科のある天田は使いにくいのかもしれませんが、K-1はもうスポンサーの目の色を伺うのはやめた方が良い。それが、昨日の試合前の煽りVでアピールしていた新生K-1のあるべき姿でしょう。

西島と戦えば天田も再生するかもしれません。先月、マイナーなイベントのタイトルを奪取した天田に、今こそビッグチャンスを与えるべきです。

西島も輝き、天田も蘇る。そんな相乗効果が生まれるようなマッチメイクがK-1には見られません。よく検討して欲しいと思います。