K-1デビュー戦となるピーター・アーツ戦を前にして、西島洋介は小比類巻のもとで対策を練っているとのこと。

小比類巻がどれだけ有効な対策を授けようとしているのか分かりませんが、小比類巻は西島がアーツに勝利することを望んでいるのでしょうか?

総合転向後に1度も勝利したことがないうえにボクサーとしてK-1のリングを跨ごうとしている西島が、K-1の象徴的存在のアーツに勝って欲しいと願うK-1ファイターなど存在するはずがない、と私は思います。

いくら体たらくな小比類巻と言っても、例外ではないと思います。自分が主戦場としているK-1を、他競技の選手に荒らされて欲しくないと思うのが当たり前だと思います。

だから私は、西島が小比類巻のジムで対策を積んでいるとのニュースを不自然な印象を受けながら読みました。

最後に余談ですが、西島がシューズを履いて試合を行う予定であることについて。

K-1にルールなんてあってないようなものだから、西島がシューズを履くことを認めることは何ら問題ないことだと思います。試合中にジャッジの採点方法が変更になることに比べればねぇ、いくらでも柔軟に対応してやれって。

それに、K-1は元々異種格闘技戦のテイストを醸し出すことで多くのファンを獲得してきたのですから、西島がボクサーとしてK-1のリングに上がることは主催者としても大歓迎のはずです。

底辺拡大とかワールドカップ開催など、競技化に向けての展望が語られるようになった最近のK-1ですから、今回のルール変更を受けて、“迷走するK-1”という見方をするファンも少なくないでしょうが、競技化を図りながらもその一方で、異種格闘技戦やサップ登用などのエンタメ路線を進める二重構造があっても何ら問題ないと思います。

と言うか、それがないとK-1は潰れますよ。単なるダッチムエタイなんて誰も興味ないんだから。俺は好きだと言い張る人は、K-1が無くなってもちまちまとネット動画でダッチムエタイをお楽しみください。

K-1ファイターのみならず、多くのファイターが金銭的に潤って欲しいというのが私の願いですから、エンタメ路線で幅広い客層を獲得することに何ら異論はありません。テレビに依存しながら、その裏で地力を蓄えれば良い。

反論がある人は、エンタメ路線抜きでもK-1を廃れさせない方策を提案してみてください。