K-1ワールドGP最終予選という位置付けで開催される、8・11『K-1FINAL16 QUALIFYNG GP』の一部カードが発表されましたが、その中に何人かの興味深い選手が散見されます。

まず1人目は、元プロボクサー・西島洋介のK-1初参戦です。

私からすると、やっとこの時が来たか・・・と、ため息が出る思いです。西島が総合に転向するも寝技の対応ができずに苦戦し続ける姿を見るにつけ、私の中では、彼はK-1に再転向すれば持ち味をいかんなく発揮できるはずだという思いが強くなっていきました。

そして過去のエントリーでは、K-1における西島関連カードをいくつか提案してみたりもしました。

≫過去の西島関連エントリーはこちら。

なぜ私が西島を評価しているのかと言うと、ボクシング時代の戦績もさることながら、PRIDEデビュー戦におけるマーク・ハント相手の大善戦が大きな要因になってます。

一般的にあの試合は、西島がハントにボコられただけで終わった試合にしか見られていないのでしょうが、西島の速いジャブが何発もヒットし、ハントの動きを止めているシーンが見受けられました。

最終的には圧倒的な体格差で押し切られる格好になりましたが、西島の実力の一片を見せ付けられたような気がしました。

あと、西島関連の過去ログを読んでいて思い出したのが、当ブログで実施した「西島vs立川 どちらが勝つか?」というアンケートの結果の意外性。78人の方が投票してくれた内、なんと21人もの方が立川が勝つと考えていたのです。

K-1ファンを正しく導かにゃならん。強くそう思った次第です。

ところで、西島のK-1デビュー戦の相手はピーター・アーツ。これはちょっと厳し過ぎるんじゃないでしょうか?不調だった頃のアーツが相手であれば、2001年のラスベガス大会でレコがKOしたようなシーンを再現できるかもしれませんが、西島のK-1デビュー戦は黒星覚悟で臨むことになりそうです。私としては天田ヒロミあたりが適切な相手かなと思ったりしてます。

2人目は、最終予選にエントリーされたラマザン・ラマザノフ。190cmを超える長身ながらも元々はスパーミドル級の選手だったようですが、K-1に照準を絞ってヘビー級に転向し、いくつかの海外タイトルも獲得している未知の強豪です。

軽重量級からヘビー級に上げてきたという点ではタイロン・スポーンと似ておりますが、ラマザノフは本格的なヘビー級の選手ですので、スポーンのように看板倒れに終わることはないでしょう。

ただ、対戦相手がマヌーフと言うことで、下手をすると持ち味を発揮する前に負けてしまうことが危惧されます。

3人目も最終予選エントリー選手、セルゲイ・ラシェンコです。今年の5月に行われたK-1ポーランド大会のGP予選トーナメントに出場し、準々決勝、準決勝を1ラウンドKOで突破しました。イゴール・ボブチャンチンを髣髴とさせる重くて速いパンチは、K-1の海外大会でよく見受けられる3流選手とは一線を画す説得力を醸し出していました。

予選決勝ではサメドフに負けはしましたが、この大会での活躍が高く評価されて最終予選に駒を進めることが出来ました。

また、どこまで本当なのかわかりませんが、このポーランド大会の前日にラトビアで行われたムエタイのトーナメントでは優勝したそうで、2日連続でトーナメントのファイナリストになったと言う武勇伝を持つ選手でもあります。

注目選手の紹介は以上ですが、他にもアレックス・ロバーツや青春白書風味のリコ・ヴァーホーベン等、やってくれそうな気配のある選手が顔を揃えておりますので、知名度の低い選手が多いながらもエキサイティングな大会になりそうな8・11ワールドGP最終予選大会に期待します!