皆さん、正直どう感じましたか?

私は、パワーファイターを相手にしたボンヤスキーの相変わらずの弱々しさしか感じられませんでした。過去にボタやプレデターら大型選手に苦戦したのと同様に。

一方のアリスターは動きの緩慢さが目立ちましたが、パンチと膝蹴りで確実にダメージを与えていました。

この試合のポイントは、第2ラウンドのジャッジだったと思います。私の目には10−9でアリスターでしたが、ジャッジは3人ともイーブンでした。アリスターにとってはアウェーですから致し方ありませんが、もしジャッジのうち2人が私同様の判断を下していたら、第3ラウンドのアリスターの試合運びはもっと丁寧になり、不用意にパンチをもらってダウンするようなことはなかったはずです。

それにしてもボンヤスキーには幻滅しましたね。のそりのそりと近付くアリスターに対して成す術無く後退し、毎度毎度の亀ガード。本来ならば、距離を詰めて来るアリスターに対してジャブや前蹴り、ミドル等で間合いをキープしなければならないのに、それが全く出来ない。

そして、解説の魔裟斗もその効果を認めたアリスターのチャランボが効いて足元は覚束ないわ、鼻血は垂れ流すわで、K-1王者の威厳など微塵も感じられませんでした。

ボンヤスキーはあれで良いと思ってるのかな?思ってるんでしょうね、試合後の表情を見る限りは。

試合に勝ったにもかかわらず試合内容の悪さをリング上から詫びる殊勝な選手もいますが、ボンヤスキーにそんな気持ちは微塵も無いのでしょう。GP決勝という大舞台でダブルビジョンを訴えて試合を終わりにしてしまうだけのことはあります。ボンヤスキーはアレと同じ。目が見えないふりして障害者手帳や生活保護を受給しているオッサン。

試合結果だけを見ればK-1王者が外敵を退けたとなるのでしょうが、そんなもんはKヲタのオカズにしかなりません。何度やっても結果は同じだろうという印象を観客に植え付けるくらいに完勝することがボンヤスキーに与えられた使命だったはずなんですが、何とも煮え切らない一戦となってしまいました。

最後に余談ですが、解説の魔裟斗の発言に注目。

「大晦日からK-1が総合に負け続けていて、俺を舐めたようなこと言ってる奴もいるみたいだから、俺、総合とやっちゃおうかな」

待ってました。他流試合に滅法強い男の出陣予告。魚群並に激熱です。

大晦日Dynamite!!の解説時には、川尻との対戦を谷川に振られても「僕はやりません」と一蹴していた魔裟斗ですが、どうやら重い腰を上げてくれそうです。ワールドMAXなんてどうでもいいから、今年の魔裟斗は他流試合をテーマにしたワンマッチ一本に絞ってほしいと思います。

K-1vs.総合の他流試合はまだまだ続きます。

しかし、忘れてはいけないのは、K-1ファイターは自分達のリングにおいて、自分達のルールで、総合格闘家を迎え撃っているのだということです。