○<ビビアーノvs.大塚>×
Why?


誰もが???だったんじゃないですか?

猪木アリ状態で上からパウンドを落としながらプレッシャーを与えるビビアーノでしたが、いきなり試合を止められてイエローカードを出されました。

なんで?

あの馬鹿レフェリー以外の全員が「なんでイエローなの?」と思ったでしょう。

説明によると、ビビアーノの消極的な攻めに対して注意が出されたとのことですが、あれで注意を出されたら選手としては頭がパニクってしまいますよ。ビビアーノが勝ったから良かったようなものの、FEGのお家芸「珍ジャッジ」はいい加減にしてほしい。

それにしてもビビアーノはやはり強かった。1ラウンド終盤に失速したようにも見えましたが、あれが解説の高阪氏が言ったようにペース配分だったとしたら恐ろしいですね。

このビビアーノ勝利に一番喜んだのはKIDのような気がします。



<○ウォーレンvs.ビービ×>
ビービはどないした?相手はレスリングの世界王者とはいえプロデビュー戦じゃないか。それなのに終始精彩を欠いて、流血TKO負け。

元WEC王者のビービが良いところなく負けたことで、とりあえずフェザー級GPのレベルの高さは内外にアピールできたとは思いますね。

番狂わせを演じたウォーレンについては、プロレス昭和異人伝のshingolさんに技術解説してほしいですね。



<○エイブルvs.ウィッキー×>
エイブルは本格派のMMAファイターでした。試合は2ラウンド序盤までエイブルがテイクダウンして関節技を狙う展開が続きましたが、最後の最後でウィッキーのパンチがヒットし、ラスト30秒あたりで「もしや?」と思わせましたが、再度テイクダウンされて終了のゴング。

エイブルとは相性が悪過ぎました。スタンド勝負のウィッキーにとっては今回のエントリー選手の中で最もやりにくい相手だったと思います。

判定負けとなったウィッキーですが、腕十字を防御する技術やスイープを決めたあたりに非凡さを感じました。ウィッキーは総合の練習をやってないと言いつつ、実は結構やり込んでるんじゃないでしょうか?でなければどこかの立ち技格闘技の選手みたいテイクダウンされたら一発で終わりになるはずです。

ウィッキーの試合をまた見たい。あと、ウィッキーの顔はスメアゴルにそっくりでした。



<○石田vs.中村×>
タックルのキレは相変わらず良好で、相手の決め技を徹底して防御した石田。これ以上ない戦い方だったんじゃないでしょうか?

中村としてはアームロックか腕十字狙い、もしくはリーチ差を生かしてスタンドの打撃でダメージを与える算段だったでしょうが、石田のタックルの速さがあってはおちおち打撃も出せませんでした。

あと、石田と中村はパワーの差も大きかったように思いました。中村はフェザー級まで落とすのは無理なのかな?



<○青木vs.ガードナー×>
青木が一本で勝ちましたが、ライト級の時の試合に比べて若干手を焼いた印象。

ガードナーはニックネームが“ステルス”でしたが、青木にバックを取られて背後から顔面や側頭部にパンチを貰い、「どっちがステルスなんだよ!」と突っ込みを入れたくなったのは私だけではないでしょう。

「ハロー、ジャパン!」からスリーパーへの流れは絶妙な面白さでした。絵に描いたような油断禁物w



<○川尻vs.エバネス×>
川尻選手の煽りV、「2009年全方位クラッシャー宣言」は最高ですね!!

試合後のマイクでも宣言しましたが、次の対戦相手はJZ.カルバンになりそう。これまた凄い試合になるのは間違いない。カルバンと真っ向勝負できる日本人は川尻だけ。このカードが実現するよう、皆さんで後押ししましょう!

そして・・・

「もう1度K-1ルールで試合をするなら魔裟斗以外いない」

そのとおり!!だれも異論なしっ!!あの大舞台でK-1ルールに挑んで勝利した川尻にはそれを言う資格があります。文句言うのは自分らの慰め合いの言葉を世論だと思い込んでるKヲタぐらいでしょう。

しかし、私は川尻選手が魔裟斗との対戦をぶち上げたことで、彼へのジェラシーが沸々と湧いてきましたよー!川尻選手とは、かつて総合格闘技TOPSジムで幾度となくスパーリングをしてきた私ですが、川尻選手を率直に応援してきたのは自分の範疇外である総合の分野だったからであって、もし魔裟斗戦が実現するとなったら、私はもう何とも筆舌に尽くせない気持ちになることでしょう。

私とのスパーリングも彼が世界トップレベルに昇り詰めるまでの一過程だったのだ・・・と独りごちるアラフォーおやじの春。



<○前田vs.ミラー×>
この試合の最中に、リングサイドでウィッキーと渡辺一久(K-1MAXで上松と対戦した元ボクサー)が話し込んでる様子がフレームインしましたが、なんだか微笑ましかった。渡辺が真顔で何か説明している風で、隣のウィッキーが少し笑いながら耳を傾けている状況。

あの2人、波長が合うのかな?(笑)

肝心の試合の方ですが、ミラーに将来性を感じた程度。



<○高谷vs.ジョンウォン×>
どことなく小出恵介をベースにして秋山成勲風味をトッピングした顔のジョンウォン。18歳でオリンピックに出場した柔道エリートです。

一方の高谷は筋金入りの喧嘩屋のふれ込み。また、アマチュア時代には新空手の全本大会軽中量級決勝戦でサトル・ヴァシコバとの激闘の末に判定負けしています。総合の選手ですがかなり打撃寄りですから、試合は激しくて面白くなる傾向が強い。今回の試合も期待通りにKO勝ちを見せてくれました(ちょっと慎重過ぎた感はありましたが)。

ミドル級(70kg)に出ていたHERO'Sでは際立った戦績を残せませんでしたが、今回のフェザー級が適性階級でしょう。

私はこの高谷とウィッキーの対戦が観たいと思いました。刃物で斬り合うような闘いになるんじゃないかと。



<○今成vs.山本×>
今成が勝った方がフェザー級GPが面白くなるのはわかるのですが、どうもあの一派の天下になるのが嫌なんですよね。カルト集団に大きな顔をされそうなのが。

山本が惜敗し、KIDは心中穏やかではなかったでしょう。心中というか顔に出てました(苦笑)

ジャッジは2−1のスプリットでしたが、ジャッジ・小林は断腸の思いで今成に票を投じたんじゃないですかね。

唯一の救いは試合後の山本の爽やかな笑顔。また、試合終盤に今成のタックルを切ったバービーの動きは、攻めと守りの切り替えができないうちの娘の良いお手本になると思います。

山本選手、お疲れ様でした!