のっけから長々とスポナビを引用する格好で恐縮ですが、キックボクシング界には珍しく明るい話題ですので、以下をお読みください。

全日本スーパー・フェザー級王者の石川直生は、「試練の七番勝負」最終戦として現役ムエタイランカーであるスアフワンレック・シービューガーデンを迎え撃った。第1ラウンドは石川が右ミドル、右ローを散らして攻め立てるが、2ラウンド目はスアフワンレックが鋭い左インローを立て続けにヒットさせ、石川の太ももは赤く腫れ上がる。そして、試合は突如クライマックスを迎える。
 第3ラウンド序盤、石川が飛びヒザ蹴りを放つと、これがスアフワンレックの顔面を直撃。石川は相手がよろめいたところを見逃さず、そのまま追撃の左右パンチをまとめてダウンを奪取! 横倒しとなったスアフワンレックは立ち上がることができず、石川のノックアウト勝ちが宣せられた。この電光石火の勝利にファンは立ち上がって歓喜し、全日本キックの09年はハッピーエンドの結末となった。

 これで七番勝負を5勝2敗で乗り切った石川は、自信みなぎる表情で試合後、「今年は大みそか格闘技のリングに上がることが目標です。突っ走ります!」と宣言。実質Dynamite!!への出撃をファンの前で目標として掲げてみせた。
スポナビより)

石川直生ことナオキックに課せられた試練の七番勝負。私はナオキックが過去に発言した「キックボクシングを世に送り出したい」という言葉に強い関心を抱いていたこともあり、全七戦のうち1試合は会場観戦したいと思っていました。

初戦の相手となったファイヤー原田は、負けても何らかの印象を残すタイプの選手でしたが、その良いところを出させないままに完封勝利。まずは完璧な形で七番勝負をスタートさせましたが、中盤に中弛みしたような印象を受けた私は、いつの間にか七番勝負が行われていること自体を忘れていました。

ナオキック自身も七番勝負の中弛みは自覚していたんじゃないでしょうか?ファンの関心が向いていないことは選手自身が肌で感じるはずですから(それができないなんちゃってプロ選手が多いですよね、キックにもボクシングにも。プロとは名ばかりの学芸会)。

さらに、先ほど七番勝負一覧表を作成したために知ったのですが、第四戦、第五戦はムエタイファイター相手に連敗。企画自体にもナオキック自身にも相当な行き詰まり感があったことでしょう。

しかし、驚いたことに第六戦ではムエタイの殿堂、ルンピニースタジアムに乗り込んでKO勝利を納め、今月4日の最終第七戦でもムエタイランカーを飛び膝蹴りでKOし、最高の形で締め括りました。
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上記のように七番勝負を5勝2敗で終え、格闘技としては異例の一年間に渡る企画を勝敗的にも内容的にも大成功させたナオキックですが、私が嬉しいのは、遂にナオキックが具体的にメジャー進出を宣言してくれたことです。

せっかく軽量級に対してK-1が門戸を開いたにも関わらず、ほとんどのキックボクサーが試合以外の部分でアクションを起こさない現状を苦々しく思っていた私は、早くも今年の大晦日までの楽しみが出来たことに歓喜しております。

しかし、七番勝負を終えたナオキックの本当の勝負は今年一年間でしょう。今回の大晦日出撃宣言が不発に終わるか、達成できるかは、今年の試合、そしてリング外でのアクションに懸かっているのですから。

今年のナオキックには要注目です。普段はキックを観ない方々もナオキックの一挙手一投足にぜひ注目してほしいと思います。

さらに欲を言えば、他のキックボクサーにも試合と試合を線で結ぶようなアクションを起こしてほしいものですね。大晦日の大舞台に繋がる線をいかにして紡ぐのか?セルフプロデュース能力のない選手は淘汰され、小さなハウスで、玄人気取りのファンの前でピョコピョコと蹴りっこをするしかあるまい。

ナオキックのアクションが他のキックボクサーたちも巻き込むようになれば面白いですね。会場観戦したくなるような盛り上がりに期待しております。

本当にお願いしますって感じ。60kg級のキックボクサーにとっては今年が勝負の年ですから、踏ん反り返ってないで能動的に動いてほしい。キックの世界でどれだけ高く評価されていても、一般大衆はあなた方のことなんて誰も知らないのだから。



ゆうこりん〔広告〕小倉優子写真集 ENCYCLOPIDIA OF YUKO OGURA
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