
前回エントリーではジマーマンが総合ルールで試合をすることについて書きましたが、コメント欄を拝見するとミノワマンvsジマーマンの勝敗について色々な見方があるようです。
まず、ジマーマンはゴールデングローリー(以下「GG」)所属であるからMMAの練習も普段からしているだろうという意見ですが、同じGG所属といってもキックのみの人もいれば両方やる人もいるでしょう。実際にジマーマンがどのような練習を行っているかは、かかとおとしさんのブログやOMASUKI等海外情報を紹介しているブログを参照していただければと思います(コメント欄に「(ジマーマンは)総合の練習はしてないって言ってたけど・・」という書き込みもありました)。私の勝手な印象としては、ジマーマンは腰が高くてMMA向きの体型ではないように思うので、はなからMMAは眼中に置かずK-1オンリーで練習に取組んでるんじゃないかと思ってます。
続いて体格差ですが、スタンドレスリングに不慣れな選手であれば体格差に関係なくミノワマンが容易にテイクダウンに成功することは、過去の試合で実証済みです。
次にミルコとの比較ですが、ジマーマンのMMA適応力を分析する場合にミルコを引き合いに出すのは、ミルコに失礼と言うものでしょう。「いっしょにするな」と言われますよ。
とにかくこのカードがどのような結果になるかは、blackkingさんが珍しく的を射たコメントをしてくれたとおり、ジマーマンの適応力次第と言えるでしょう。私は適応力が低いと見ているので、ジマーマンがミノワマンのサブミッションの前に惨敗するシーンを想像していますが、人気ブロガーの私と言えども(怒るな怒るなw)予想が外れることはありますので、あまり本気になってコメントしないようにお願いしたいと思います。
やっぱり『K-1心中』を書いてる私自身が偏りなくプロ格を見ているので、コメントを寄せてくださる方々の見方も千差万別です。そこがまた面白いんですよね。
しかし、こんなコメントもありました。かつて私が美濃輪(現ミノワマン)とミルコを比較してミルコの方が強いと主張していたことを引き合いに出して、今般のミノワマン>>>ジマーマンという考えは矛盾しているだろう、という内容です。もう、これは勘違い格ヲタの特性なんですが、K-1ファイターは誰でもいっしょという記号化した画一的なモノの見方しかできない人間の考え方。そのような方を私は相手にしたくないので、他人のブログにコメントなど書き込まず、ぜひご自分でブログを書いて自己主張してほしいと思います。まぁ、時折おかしな客が舞い込むのもネットらしくて一興と言えば一興なんですが(苦笑)
あと注釈ですが、私は決してジマーマンが負けることを願っているわけではなく、むしろ過去にMMAのリングで無残に散っていったK-1ファイターらの轍をジマーマンが踏まないことを祈ってます。ブログ上で自分の予想が当たったことを喜ぶのも子供じみてますし、この試合に関しては自分の予想が何とか外れてほしいという思いです。
では最後に、K-1ファイターが過去のMMAマッチでなす術なく恥を晒した試合をいくつか振り返ってみたいと思います。
佐竹雅昭
<PRIDE.GP2000 マーク・コールマン戦>
ガードポジションの状態からコールマンに思い切り頭を引き付けられ、たまらずタップアウト。ここまで実力差が開いた試合も珍しかった。
<PRIDE.11 小川直也戦>
スリーパーホールドでタップアウト負け。第1ラウンドは小川がスタンドの攻防に付き合う形となったが、そこでも小川に圧倒された情けない佐竹。ちなみに佐竹がPRIDEで勝利したのは村上一成戦のみ。しかし、この試合は村上に勝たせてもらったような印象を私は受けました。
<PRIDE.20 ランペイジ・ジャクソン戦>
ランペイジ・ジャクソンにボディスラムで叩きつけられて背中を負傷し、TKO負け。あまりの痛みに仰け反る姿はリアリティ満点だった。
<猪木ボンバイエ2002 吉田秀彦戦>
フロントチョークでタップアウト。試合時間50秒。試合後、敗者であるにも関わらず「総合格闘技の修行は卒業します」とマイクアピール。「卒業ではなく中退だろ!」と誰もが心の中でツッコミを入れたことでしょう。
ステファン・レコ
<PRIDE.GP2004 小川直也戦>
肩固めでタップアウト。寝技で敵わないのは当然だが、小川のパンチでもんどり打って倒れ込んだ姿に涙したK-1ファンは多かったことだろう。
<男祭り2004 美濃輪育久戦>
ヒールホールドでタップアウト。試合時間わずか27秒。
<PRIDE.29 中村和裕戦>
パウンドでTKO負け。試合時間55秒。
ジェロム・レ・バンナ
<猪木ボンバイエ2001 安田忠夫戦>
スタミナ切れでグダグダになった上、ギロチンチョークでタップアウト。小便呼ばわりしていたMMAの試合で四流MMAファイターの安田に完敗し、安田親子劇場の引き立て役になったバンナでした。
シリル・アビディ
<Dynamite!!2004 ボビー・オロゴン戦>
グラバカジムにおいて菊田から総合素人に勝てるツボを叩き込まれたボビーに対して、アビディは負傷欠場のベルナルドの代役として緊急参戦。その差は極めて大きく、ボビーの判定勝利となりました。しかし、一般の視聴者はそんな背景など知る由もなく、K-1ファイターがお笑い黒人芸人に負けたというイメージが浸透。K-1の地盤沈下に微小ながらも影響を与えました。負けたアビディは、試合後のインタビューで準備不足をアピール。「フランスの喧嘩屋」「マルセイユの悪童」等の異名がこけおどしであることを露呈しました。
ピーター・アーツ
<Dynamite!!2005 大山峻護戦>
ヒールホールドでタップアウト。大山の挨拶を無視して、不愉快そうにリングを降りるアーツの姿が印象最悪でした。
以上、いくつか抜粋したわけですが、大晦日に行われた試合の割合が極めて高い。大晦日はK-1ファイターの恥かき日和なのでしょうか?
恥をかいたことが彼らにとって人生の糧になっていることを祈ります。
かいてかいて恥かいて 裸になったら見えてくる 本当の自分が見えてくる(byアントニオ猪木)
〔広告〕神様カール・ゴッチの真実 [DVD]
(レビュー:価値あるDVD……だけど、映像媒体としての作りはチープ(泣)。, 2008/12/24
By レット・イット・ブリード
ゴッチに対するトリビュートなDVDが他にないのであるから、そればかりか書籍も、自伝はおろか、きちんと追悼した本もない現在、本作品の価値は揺ぎ無い。
が、内容は…テーズのみならず昭和プロレス文化の功労者・流智美さんには悪いが、神様のDVDにしてはチープ過ぎる気がする。
吉村戦は確かに本作の白眉だが、その他は……あえてDVDにする価値があったんでしょうか。まとまりの欠く、紙プロ企画の雑然とした「口頭・インタビュー」、おそらく遥かに活字とした方が説得力のある、「研究家との対談」……。
私としては、流智美氏は、実は一番好きなプロレスライターなのだが、自伝を翻訳ならずに創作した「テーズ自伝」とこのチープな「ゴッチDVD」……本来なら氏の本領発揮の「歴史的仕事」になる筈の二人のレジェンドに対する作品が後世に氏の「ミステーク」にならない事を懸念している。
氏の姿勢、編集力は本作でも十分に発揮はされているし、繰り返すが、代品がない本作の星5つの評価は、昭和プロレス者、事に「ストロングスタイル」「シュート」にこだわりを消せない者達には、揺ぎ無いのだ。だが、しかし……うーん……。 )
ジマーマンは、出るからには頑張って欲しいが、ミルコ以上の適性を見せて、総合に転向しちゃったりして。
なんか、勝っても負けてもK-1的には良くないような気がしてきた(笑)