19bc1e0d.jpg川尻達也の勇気と勝算

私が総合格闘技TOPSで練習をしていた時代、川尻選手もまだアマチュアで、私は彼がプロデビューに向けて地道に努力する姿を間近で見ていました。立ち技のスパーも何十ラウンドと手を合わせました。

そんな川尻選手がK-1ルールに挑戦します。感慨深いです。

しかし、当時のTOPSの主力選手の中で、桜井隆多選手や岩瀬選手は立ち技でも相当な強さを発揮していましたが、川尻選手は打撃がウィークポイントであったことは否めませんでした。

そこを克服し、世界レベルのMMAファイターになったわけですが、ことK-1ルールとなると初めての体験であり・・・と、私が危惧するまでもなく、川尻選手自身も「このカードに恐怖しか感じない」とのコメントを残してます。

しかし、私はこのコメントを額面通りには受け取ってません。一般的な予想では圧倒的不利と見られる中で武田に挑む川尻選手は、極めてリラックスした精神状態で試合に臨むことができます。一方、連敗続きで後がなく、K-1ルール初挑戦のMMAファイターを迎え撃つという、負けが許されない緊張した状態で戦わざるをえない武田。両者の精神状態を比較すると、川尻選手の方が十分に自己のポテンシャルを発揮できるであろうことが予想されます。

また、ジャブで相手を突き放すようなパンチが上手ではなく、フック主体のスタイルである武田ですから、パワーに勝る川尻選手に十分勝機があるはずです。



武蔵vsムサシ

このカードが素晴らしい試合になり、K-1ライトヘビー級という新しいステージを創設するきっかけになってほしいと願います。

両者に体重差はあっても、多分契約体重はフリーとなるのでしょうが、武蔵には90kg程度まで減量して試合に臨むことを要望します。ライトヘビー級まで落とした方が間違いなく面白い試合ができるのだから。

K-1の魅力を再認識できるような試合になってくれると良いなぁ。そろそろK-1グランプリだと言うのに、K-1ファン以外は誰も話題にもしない淋しい状況を打破するきっかけになって欲しいです。