df5dc1c3.jpg大きなお世話やっ!

K-1ワールドGP開幕戦のカードが数日前に発表されましたが、ピンと来るカードが一つもない。あんなカードじゃ一般大衆から注目されることはないでしょう。

まさに「K-1内K-1」でしかない事象。これでは再び東京ドームで興行を行うなんて夢のまた夢です。

この調子で国内市場は縮小し、「グローバル化」という逃げ口上での海外開催が増加。そして、単なるヘビー級キックボクシングの大会に成り下がっていく。

この極めて物足りない開幕戦のカードに私がてこ入れするならば、“元”で構わないからボクシングの世界王者を開幕戦メンバーに加えますね。

価値基準が不明確なK-1、キックというジャンルは、プロスポーツとして確固たる地位を築いているボクシングとリンクしないことには、世間様から評価を受けることは困難だと思うし、大会の注目度も桁違いになるはずだから(初期のK-1は奇跡)。

そう言えば開幕戦のカードの一つにバンナvs澤屋敷がありましたが、バンナがリベンジするべき相手は澤屋敷ではなく、フランソワ・ボタのはず。

04年K-1GP開幕戦で実現したバンナvsボタ。序盤は蹴り技で攻勢に出たバンナでしたが、中盤以降はボタのボクシングテクニックに圧倒され、本戦ドローの末に延長戦を放棄する形で敗退しました。

腕の負傷が敗因だと言うファンは少なくありませんが、私はそうは思いません。あの試合のバンナの表情から私は怯えを感じ取りました。

その怯えは、左腕に埋め込まれたプレートによるものなのか、元ボクシング世界王者のボクシングテクニックに対するものなのか、それをハッキリさせる意味でも、万全の状態のバンナをボタと再戦させてほしいと私は常々思っています。

また、大会の宣伝にしても、“バンナ、ボクシング世界王者にリベンジ挑む”とでもアピールすれば、一般大衆の注目度もかなり高まるはずですよ。

K-1ファンだけが喜ぶようなカードしか組めないようでは、絶対に未来はありません。