私が関心を持っているキックボクサーの一人に、全日本キックの“ナオキック”こと石川直生がいます。
全日本スーパーフェザー級王者であり、また芸能プロダクションにも所属し、中村メイコ座長公演「修羅の如く」等にも出演しているというのは冗談で、モデルとしても活躍しています。
私が初めて石川に注目したのは、「キックボクシングというものをもっとちゃんとした形で世に送り出したい」という彼の発言を聞いた時でした。
キックボクシングを世に送り出す。
これは、キックボクシング界全体が考え、取り組んで行かねばならない大命題だと思いますが、それを口にする選手も関係者もほとんどいません。そんな中での石川の発言だったので、私にとっては非常に魅力的に感じたものでした。
また、先の60kgトーナメントにおいて実現した村浜戦では、レジェンドの域に入っている村浜相手に全く臆することなく、フェザー級キックボクシングの今をまざまざと見せ付けてくれました。口だけではない実力者でもあるのです。
そして今回、来年1月4日の新春大会から「NAOKICK試練の7番勝負」が始まります。
当初は7番勝負と聞いて、(石川とは関係なく)私はピンと来ませんでした。試合のペースが2月に1回程度である格闘技において7番勝負を行ったら、最終回が行われるまでに1年以上かかってしまいます。こんな長期間に渡って注目され続けることが可能なのかと。
プロレスのように1シリーズ内で連戦するならば流れを掴みやすいでしょうが、1年以上の長期に渡ってファンの引き留め続けることは容易ではないでしょう。何番か消化した時点で、それまでどんな試合が行われたのかをファンが忘れてしまうようでは意味がありません。
しかし、余計な心配は無用かもしれません。
この企画に向けての石川自身の抱負を聞き、私はこの7番勝負に注目しないわけにはいかなくなりました。初戦のファイヤー原田戦に課せられたテーマをしっかりと理解しているからです。
「実績とか自分の立場とかを考えたら、勝って当然だし、勝ったとしても、つまんない勝ち方をしたら、お客さんは『原田、すごいね』ってなっちゃう。お客さんは多分、石川の勝ちっていうのは前提で試合を見ると思う。原田選手の気迫とか、アクションとか、そういう全てがリング上の勝ち負けより上回られたら、僕の負けだと思う」
この弁に尽きるでしょう。ファイヤー原田の破天荒なキャラクターが少しでも垣間見えたら石川の負けです。本格派キックボクサーの怖さを醸し出した上での完勝。終盤は一方的に、肘と膝で殺すんじゃないかというくらいの勢いを見せ付けてください。それ以外は見たくもありません。
初戦が全ての鍵を握っています。
この7番勝負で石川がどれだけ成長するか?モデル兼業のキックボクサーという皮を何枚破れるか?世間一般にまで届くような凄い戦いを見せていただきたい。
7番勝負の内、1つは必ず会場観戦したいと考えています。
全日本スーパーフェザー級王者であり、また芸能プロダクションにも所属し、中村メイコ座長公演「修羅の如く」等にも出演しているというのは冗談で、モデルとしても活躍しています。
私が初めて石川に注目したのは、「キックボクシングというものをもっとちゃんとした形で世に送り出したい」という彼の発言を聞いた時でした。
キックボクシングを世に送り出す。
これは、キックボクシング界全体が考え、取り組んで行かねばならない大命題だと思いますが、それを口にする選手も関係者もほとんどいません。そんな中での石川の発言だったので、私にとっては非常に魅力的に感じたものでした。
また、先の60kgトーナメントにおいて実現した村浜戦では、レジェンドの域に入っている村浜相手に全く臆することなく、フェザー級キックボクシングの今をまざまざと見せ付けてくれました。口だけではない実力者でもあるのです。
そして今回、来年1月4日の新春大会から「NAOKICK試練の7番勝負」が始まります。
当初は7番勝負と聞いて、(石川とは関係なく)私はピンと来ませんでした。試合のペースが2月に1回程度である格闘技において7番勝負を行ったら、最終回が行われるまでに1年以上かかってしまいます。こんな長期間に渡って注目され続けることが可能なのかと。
プロレスのように1シリーズ内で連戦するならば流れを掴みやすいでしょうが、1年以上の長期に渡ってファンの引き留め続けることは容易ではないでしょう。何番か消化した時点で、それまでどんな試合が行われたのかをファンが忘れてしまうようでは意味がありません。
しかし、余計な心配は無用かもしれません。
この企画に向けての石川自身の抱負を聞き、私はこの7番勝負に注目しないわけにはいかなくなりました。初戦のファイヤー原田戦に課せられたテーマをしっかりと理解しているからです。
「実績とか自分の立場とかを考えたら、勝って当然だし、勝ったとしても、つまんない勝ち方をしたら、お客さんは『原田、すごいね』ってなっちゃう。お客さんは多分、石川の勝ちっていうのは前提で試合を見ると思う。原田選手の気迫とか、アクションとか、そういう全てがリング上の勝ち負けより上回られたら、僕の負けだと思う」
この弁に尽きるでしょう。ファイヤー原田の破天荒なキャラクターが少しでも垣間見えたら石川の負けです。本格派キックボクサーの怖さを醸し出した上での完勝。終盤は一方的に、肘と膝で殺すんじゃないかというくらいの勢いを見せ付けてください。それ以外は見たくもありません。
初戦が全ての鍵を握っています。
この7番勝負で石川がどれだけ成長するか?モデル兼業のキックボクサーという皮を何枚破れるか?世間一般にまで届くような凄い戦いを見せていただきたい。
7番勝負の内、1つは必ず会場観戦したいと考えています。