ぐだぐだの香港、伏兵と脇役が盛り上げたラスベガスに続いて、今度のK-1は16日に日本国内で『K−1 TRYOUT2007 SURVIVAL』が開催されます。

カードの編成は、トライアウト合格者を含む若手ジャパンファイター4名による『ヤングジャパントーナメント』と、準合格者と中国散打との対抗戦、そして小じんまりとしたスーパーファイトの3部構成になっています。

まず今回は『ヤングジャパントーナメント』について書かせていただきますが、このようにジャパン同士を対戦させるカードは、我々が予てから提唱してきたことが図らずも具現化した形となりました。

K−1本戦で対世界経験者の堀と野田がケガで欠場になり、ヤング過ぎるメンバーになってしまったのは残念ですが、00年のジャパンGPやRISE等でプロ経験豊富な百瀬を“基準値”としてこのトーナメントを見ることになるでしょう。

また、若手に限ることなく、トライアウト組と中迫、天田、富平らベテラン勢(以下、「中迫ら」)を対戦させるカードも非常に興味深いのではないかと思われます。

世界で通用するかどうかという観点から言えば、トライアウト組も中迫らも全く違いは無いのですから、むしろ可能性のある若手が中迫らを踏み台にする形で対世界への臨戦態勢を整えるように持っていければ試合を組む価値があるのではないかと思われます。

一方、中迫らも若手に負けるつもりはさらさらないでしょうから、勝てる見込みの少ないGP世界予選に出すのではなく、若手の壁として起用した方が光り輝くはずです。

人材を適材適所に配置することの大切さは一般企業も格闘技も同じです。若手が台頭し始めた今だからこそ、初期のジャパンを支えてきた中迫らに新たな形でスポットを当てることで、ジャパンがもっと面白くなると私は考えます。

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