バンナから2度のダウンを奪っての完勝でK-1初陣を飾った“シンデレラボーイ”澤屋敷純一。私のような素人の視点ではバンナを完全攻略した澤屋敷を手放しで評価してしまいますが、世の玄人ファンの中には「逃げ回るばかりで、あれじゃダンスだろ?」みたいな論調の人が少なくないようです。

澤屋敷を評価する人もしない人も注目しているのが28日のハワイ大会。澤屋敷が元・砲丸投げのランディ・キムを相手に、真価が問われるK-1第二戦目を行います。

このカードはお互いにK-1デビュー2戦目となるわけですが、このマッチメークを見たときに、私は「なんて無意味なカードなのだろう」と思いました。澤屋敷が勝っても相手が砲丸投げでは評価されないし、負けたら「それ見ろ、バンナ戦はフロックだった」とまくし立てられるのが目に見えているからです。

澤屋敷にとって今回の試合は勝つことが最低条件どころではないです。内容の伴った勝利が求められるところです。雑音を封じ込めるような完全勝利を希望します。

真価を問われる選手としてはもう一人、藤本を挙げることができるでしょう。悲願の武蔵越えを果たしはしたものの、今回のタイトルマッチ、大方の予想はハリ圧勝のようです。かく言う私も藤本の勝利は難しいかなと予想します。どうしてもスピードの面で大幅に負けてるような気がするのです。

勝機としては、運良く大振りのボディブローが決まって、ハリの動きを鈍らせることが出来れば・・と言ったところでしょう。

ここ数年間、国内では圧倒的な強さを見せ続けてきた武蔵をKOで下した実績を無にしないためにも、ハリに一矢報いてほしいところです。「一矢報いて」と書いてる時点でかなり期待していないような?でも応援はしています。中迫や天田らと違って成長しているのですから。

今回のハワイ大会でこの二人が活躍することで“K-1新生代の強い日本人”というテーマが誕生し、日本VS世界のみならず、ジャパンファイターの淘汰マッチという世代闘争に火が点くことを願います。澤屋敷VS中迫なんてすごく観てみたいと思います。