今年2月のK-1WORLDGPシリーズの記者会見で谷川EPから発表されたK-1ライト級(60kg級)が本格的にスタートしそうだ。会見終了後に囲み取材に応じた谷川EPは、現在HIROYA(フリー)が60kgで試合をしていることに触れた上で、「6月の開幕戦、もしくは9月の決勝戦で60kg級の試合を組みたい」と明言。あくまでオープニングファイトではあるものの、HIROYA絡みのカードではなく「日本のトップクラス同士の試合」と話した。(GBRニュースより)

イノキゲノムほどではないにせよ、ファンの間では「本当にやるのか?」という声が上がっていたK-1ライト級がいよいよ始動するようです。とは言えどもまずはMAXのオープニングファイト枠で試合が組まれるらしいです。

オープニングファイトってのがどうも腑に落ちないのですが、どれくらいのレベルの選手が登場するのでしょうか?最初が肝心、どうせやるならMAXのセミファイナルで大物同士の対戦を組んで欲しいものです。

比較的組みやすいカードとして、桜井洋平vs大宮司進のリベンジマッチはいかがでしょうか?この二人ならばK-1SPEEDを体現し、なおかつKO必至の熱い戦いを展開することができるでしょう。前回の対戦ではホーム側の桜井が秒殺KO勝利を収めましたが、K-1のリングはシルバーウフル所属の大宮司にとってホームと言えるので、また違った展開が見られるかもしれません。

また、昨日の全日本キックにはK-1SPEED出場に意欲を見せているナオキックがメインに出場。K-1に選手を送り込んでいるチームドラゴン所属の梶原を相手に白熱の試合の末、ドロー。スポナビ等で試合経過を確認すると、かなりヒジを多用している様子。以前にコメント欄で「石川はムエタイスタイルだからK-1には不向き」とのご指摘をいただきましたが、たしかにそのとおりです。

ベビーフェイス型選手の売り出しに力を入れる傾向が強いK-1にとっては喉から手が出るほどに欲しい選手でしょうが、このファイトスタイルではK-1で活躍できる保証がありません。

そこで私が思い出したのがK-1JMAXに出場した伊藤隆選手(現R.I.S.E.代表)の戦いぶりです。ロープ際に相手を追い込んだところで、通常のキックボクシングではヒジ打ちを狙うところですが、ヒジ無しのK-1ではパンチを連打するしかなく、それがまた伊藤選手らしからぬ不恰好なものだったのです。

果たしてナオキックはK-1でどう戦おうとしているのでしょうか?

ちうことで彼のブログ『ナオキックの日記』をのぞいてみたところ、5日のワールドMAX観戦記が書かれていましたが、彼自身のK-1参戦への豊富、展望等については何も書かれていませんでした。残念。

ナオキックに限ったことではありませんが、K-1SPEEDへの参戦が期待されるレベルのキックボクサーたちが何らアクションが起こさないことにもどかしさを感じます。我々一般人の感覚からすると、キックボクシングで世に出ることは不可能なのだから、K-1で一攫千金を狙って当たり前だと思うのですが、、、。魔裟斗のような豪邸建築&芸能人と結婚をうらやむことは余りにも俗物的なモノの考え方なのでしょうか?

キックボクサーを題材に記事を書くことが少ない私ですが、その中でもナオキックに関する記事は比較的多いほうです。これは私がホモなのではなく、ナオキックがかつて宣言した「キックをもっとちゃんとした形で世に送り出したい」という言葉が印象に残っているからです。

キックボクシングは世間から注目されない。注目されるのはK-1。しかしK-1ルールではキックボクシングを体現できない。

赤木博士ではありませんが、「ジレンマか・・」と呟きたくなってしまいます。この矛盾を打ち破ってK-1に順応し、魔裟斗並のスターダムにのし上がれるキックボクサーは現れるのか?!タレントは充分に揃っているはず。果たして誰が最初に飛び出すのか、非常に楽しみであります。