何だかんだと言われながらもなかなかのタレントが揃っているK-1ですが、その人材を100パーセント活用しているとは言い難い。それは有能なプロデューサーがいないこと、また自己プロデュースできる選手が少ないことが原因でしょう。

と言うわけで、私だったらこんなカードを組んでみたいなというものをいくつか挙げてみます。

■天田ヒロミvs鈴木悟
それぞれアマチュアボクシングとプロとで国内の頂点を極めた者同士の戦いというアングルです。天田がK-1で頂点を目指す気持ちがあるならば、ぜひ減量に取り組んでいただき、ライトヘビー級を主戦場にしてほしいです。鈴木もボクシング時代はMAXより重い体重で試合をしていたので、70kg後半で特別試合に臨むのも有りでしょう。むしろ時間をかけて肉体を作り直せば骨格が大きい鈴木もライトヘビー級の方が合うかもしれません。いや、それは無理か。

■メルビン・マヌーフvs中迫強
天田同様に中迫もライトヘビー級まで落とせば能力をフルに発揮できるはず。無差別級では伸びの無いジャブと腰の引けたローキックを繰り出すばかりの中迫でしたが、マヌーフ相手にどれだけの試合ができるかで今後の明暗が分かれるような気がします。

■石川直生(全日本キック)vs(誰でも)
男性からみても男前だな〜と感じるナオキックの地上波登場を熱望します。魔裟斗を応援している女性ファンが全員乗り換えたりして。だって頭の大きさが段違いでしょ。かつて「軽量級のキックボクシングを世に送り出したい」と宣言したナオキックにとってK-1ライト級以外に見合うステージは無いでしょう。出なければあの宣言は嘘です。

■大月晴明(全日本キック)vs山本KID
数年前から私が希望しているカードです。もうこれは判定なんて絶対にあり得ない壮絶な試合になります。つまらない試合になったら私が坊主になります。この試合だけでも金払って観に行きたいです。お互いにベストなポテンシャルを発揮するためならば別にライト級の枠にこだわらず、63キロ契約とかでも良いでしょう。ちなみに大月は新空手選手権優勝者です。プロデビュー後は10戦目にして全日本ライト級王者に!その戦いぶりを収めたDVD『大月晴明 豪腕伝説』の解説文を参考までに掲載します。
稀にみる豪腕で次々と対戦相手をマットに沈めてきた大月晴明。
その戦績は輝かしい栄光に彩られている。
LEGEND立嶋篤史、貴公子増田博正、王者林亜欧を3タテにし、リマッチでも林を下してデビュー10戦目にして全日本王座戴冠。
そしてライト級トーナメントを制覇、世界3冠王者ロンキーの戦意を喪失させ、ついには全日本キックのエース小林聡をも下してWPKC世界ムエタイライト級王座を奪取した。
稀代のKOアーティストのデビュー〜18連勝を完全ノーカット収録。
その拳には、あらゆる敵を打ち砕く力が宿っている。

こうして見てみると、K-1はライト級が意外と盛り上がるような気がします。